基礎知識と答案作成方法の修得は、基礎マスターや論文マスターで。伊藤塾の講座を十分に活用し、学習を継続してほしい
妹背 凌也さん
◆学部成績/[GPA]:(3.68)A(優):B(良):C(可)=101:27:8
◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニングなど
◆合格校/京都大学法科大学院(既修)慶應義塾大学法科大学院(既修)
はじめに
私は、叔父が法学部出身であったことやテレビドラマなどの影響で、漠然と検察官を志望するようになりました。その後、所属していた法律系サークルの活動などを通して、弁護士が様々な場面で人を助けることができる職業であることを知り、弁護士の仕事にも興味を持つようになりました。そして、1年生の間は独学で勉強していましたが、独学は難しく、2年生の4月から伊藤塾に入塾することにしました。京都大学法科大学院は、司法試験合格率、弁護士事務所の就職活動への影響を考慮して志望しました。また、慶應義塾大学法科大学院は、東京で就職することも考えている私にとっては、私立大学
法科大学院のなかで最も就職活動に有利だと思い、受験しました。
基礎的な法知識・法理論の修得について
私は、基礎知識のインプット及び答案作成方法の修得において、ほとんど全てを伊藤塾の基礎マスターや論文マスターを用いてきました。これらの講義の受講は、視覚とともに聴覚からも知識が入るということ、そして、知識を一元化していけるということが私にとってはよかったと思います。知識の修得には、その場で納得するだけではなく記憶することが大事であり、そのためには何度も目にすることが必須なので、結局のところ基礎マスターや論文ナビゲートテキストに知識を整理していくことが学習の中心になっていきました。また、私は、科目によっては判例百選を読んだり、他の基本書を確認したりすることもありましたが、少なくとも法科大学院入試までは基礎マスターの知識以上のことを一切知らずとも合格できると感じました。
法科大学院対策について
〈慶應義塾大学法科大学院〉
慶應義塾大学法科大学院については、過去問を数年分確認しただけでした。私は予備試験の論文式試験を受験していたため、それと出題傾向が比較的似ている慶應義塾大学法科大学院については、特別な対策がそれほど必要ないと考えたからです。
〈京都大学法科大学院〉
京都大学法科大学院については、数年分の過去問を確認したところ、一行問題が出題される科目があること、他大学法科大学院ではあまり出題されない憲法の統治分野や手形法の出題があることから、直前は予備試験対策であまり触れていなかった範囲に重点を置いていました。また、今年度の京都大学法科大学院は改正民法での出題でしたが、これまで現行法でしか勉強してこなかったため、伊藤塾の改正民法ポイント講義を受講しました。法科大学院入試まで時間がないなかで、改正民法ポイント講義は非常に有益であったと感じています。その他はこれまでどおり論文マスターを復習するというもので、特に過去問を細かく分析するなどはしませんでした。なお、大阪大学、神戸大学については未受験でしたが、関西の国立大学法科大学院は類似問題が出題されることも多いと聞き、未受験の自分に不利だと思ったので、受験した友達に両大学法科大学院の問題を見せてもらって答案構成をしました。これによって実力的にも精神的にも安定することができたと思います。
おわりに
私は、伊藤塾を利用しなければ、法科大学院入試の合格どころか、大学4年生まで法曹志望として学習を継続できたかわかりません。司法試験は、それだけ効率や忍耐力が必要な試験だと思いますし、それを助けてくれるのが伊藤塾だと思います。伊藤塾には感謝しています。これから法科大学院入試を目指す人は、伊藤塾の講座を十分に活用し、学習を継続してください。法科大学院入試の合否は書き方の上手さでは左右されず、知識があることが伝われば合格できる試験だと感じました。つまりは、努力でなんとかなる試験です。頑張ってください。