会社法や知的財産法の分野で、日本と中国の会社間の取引における法的紛争を解決できる弁護士になりたい

難関国公立法科大学院合格!

Yさん
 

合格者イラスト
国公立大学法学部4年
◆学部成績/[GPA]:(2.85)S(A+、優以上):A(優):B(良):C(可)=5:22:32:41
 ◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、法科大学院別過去問分析講義、法科大学院別法律科目論文模試など
 ◆合格校/北海道大学法科大学院(既修)慶應義塾大学法科大学院(既修)中央大学法科大学院(既修・半額免除)

はじめに

私は中国の出身で、17歳の時日本に来ました。中国では、弁護士という職業は、日本のような社会地位が高いというイメージがなく、そのため、昔は弁護士という職業に対する憧れもほとんどありませんでした。大学に入学した後、何か資格を取ろうという気持ちで伊藤塾に入りました。法律を勉強し始めた後、日本の弁護士は、社会地位や年収が高く、社会に信頼され、尊敬される職業ということを初めて知りました。司法試験についても、中国のような大学在学中に普通に取れる資格ではなく、10年間勉強しても取れない人もかなりいると聞きました。そのため、日本の司法試験に挑戦したいという気持ちが高まりました。

基礎的な法知識・法理論の修得について

私は外国の出身なので、法律のみならず、日本語が不十分な部分もたくさんあります。大学2年生の時、法律の文章が全く書けないため、かなり焦りました。伊藤塾のホームページを見て、個別指導という講座があるのを知り、自分に合うかもしれないと考え、個別指導を申し込みました。個別指導の講師が1対1で私の書いた旧司法試験や予備試験の過去問の答案を丁寧に添削し、解説してくれました。三段論法の書き方、問題文における事実に対する評価、日本語の助詞などを細かく説明してもらいました。そのおかげで、日本語や法律の文章に対する苦手な意識を感じなくなりました。

大学との両立について

私は大学のゼミ以外の授業について、ほとんど受講していないですが、期末試験の単位について特に問題がありませんでした。普段、伊藤塾の講義を聴いたり、テキストを読んだり、わからなかったら、個別指導の講師に聞いたら十分という感じです。まじめに大学の授業を出ている人と比べても、知識が足りないという感じは特にありませんでした。

法科大学院対策について

法科大学院についても、やはり普段からの知識の積み重ねが大事だと思います。問題研究のA、B+を繰り返して解いたり、コンプリート論文答練で新作問題を一緒にやったりするのも有効だと思います。

〈慶應義塾大学法科大学院〉

慶應義塾大学法科大学院については、約5年分の過去問を解きました。個別指導の講師が問題の傾向や私の答案の弱点を説明してくれ、かなり効果がありました。そして、法科大学院別過去問分析講義もかなり役に立ちました。テキストには3通の再現答案が掲載されており、学費免除答案と合格答案の差を知ることができ、どのぐらい書けば受かるのかを把握することができます。

〈一橋大学法科大学院〉

一橋大学法科大学院は、論文試験を、少し余裕をもって合格できましたが、最終的に不合格となりました。論文試験について、慶應義塾大学と同様なやり方で十分だと思いますが、民訴だけ、多数当事者訴訟や権利能力なき社団のような細かい部分も出されるから、要注意だと思います。

〈北海道大学法科大学院・中央大学法科大学院〉

北海道大学と中央大学の法科大学院について過去問は、一度も解いていなかったです。論証パターン集や問題研究の論点をしっかり復習すれば十分対応できると思います。

おわりに

17歳で日本に来て、当時日本語もうまく話せなかった私が、法科大学院の既修者コースに進学できることについては、経済的に援助してくれる両親、いつも丁寧に教えてくれる個別指導の講師、サポートしてくれる梅田校や東京校の事務の方たちに感謝します。第一志望に合格できなかったことはとても残念でしたが、これから慶應義塾大学法科大学院でしっかり法律を学び、2年後の司法試験には一発で合格したいです。実務家になった後でも、全てにおいて絶対一橋大学出身の弁護士に負けたくないので、そのために一生懸命頑張ります。将来は、日本と中国の両方で活躍できる弁護士になりたいです。特に、会社法や知的財産法の分野で、日本と中国の会社間の取引における法的紛争を解決できる弁護士になるために頑張ります。