コンプリート論文答練で、合格に必要な記述は何かを考える機会と答案を最後まで書ききる力を養えた

難関国公立法科大学院合格!

Rさん
 

合格者イラスト
愛知大学法学部卒業  ◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練など
 ◆合格校/名古屋大学法科大学院(既修)愛知大学法科大学院(未修)

はじめに

私が法律家を目指したきっかけは、伊藤塾の説明会に参加し、弁護士の仕事に魅力を感じたことだと思います。伊藤塾長から、弁護士は「一生使える資格で法律を活かした職業で、誰でもなれる」と聞き目指そうと思いました。入塾したのは、大学2年の冬だったのでそこから本格的に試験の勉強を始めました。

基礎的な法知識・法理論の修得について

基礎的な法知識・法理論の修得に用いたのは、ほとんど伊藤塾のテキストだと思います。わからないことの9割くらいは、入門講義テキストで確認しました。初めは大学の教科書なども使用していましたが、基礎マスター講義が進むにつれて基礎マスターで学習するのが楽になりました。論文が書けるようになるためには、答案を書く練習が有効だと思います。論文マスターは、論文を書くうえで非常に参考になりました。私は、論文マスターで「問題研究」テキストを使用して、事例分析の思考、問題の所在の示し方、法解釈、事実認定の仕方を身につけることができるように繰り返し答案構成をしました。覚えるべき論証も論文ナビゲートテキストに掲載されていますが、「問題研究」に書かれている答案の流れで覚えた方が忘れにくいと思います。自分が苦手な問題や得意な問題に分け、問題に付箋をつけたりしてメリハリをつけるように工夫しました。また、コンプリート論文答練を受講しました。答案を書く機会を設けた方が、時間内で合格に必要なことを最低限盛り込むにはどうしたらよいかを考えることができ、非常に有益と考えたからです。

法科大学院対策について

〈名古屋大学法科大学院〉

名古屋大学法科大学院の問題は特徴的で、どの科目にも「〇〇字以内で説明せよ」という説明問題があります。ただ、まずは事例の問題が解けるように勉強するといいと思います。公法系はマス目のあるルーズリーフで練習しました。時間もタイトなので、時間管理の練習もするとよいです。憲法については自由権の分野を優先し、私人間効力、平等権、政教分離、プライバシーなど独特な処理をする問題を学習しました。行政法については、救済法の分野を中心に学習しました。民事系は民法:商法=2:1の配点に気をつけました。民法は万遍なく勉強し、商法は会社法が9割なので、株式・機関を中心に勉強しました。刑事系は、Aランク、B+ランクの知識が問われます。

おわりに

私が合格できたのは、基礎マスター、論文マスター、答練に絞って繰り返し学習したからだと思います。初めて見る問題は、よくわからないし書けないこともあります。しかし、地道に訓練すれば、わからない問題も減ってきますし、楽になってきます。勉強で悩んでいるときは、まずは基礎に戻ることが重要だと思います。