伊藤塾の教材を信頼して基本的な知識を論理的に表現できるように勉強していけば、間違いなく合格に近づく
B.Tさん
◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニングなど
◆合格校/東京大学法科大学院(既修)
はじめに
学部の民法の授業が面白く、法律を使った仕事に魅力を感じるようになりました。法律家を本格的に目指し始めたのは学部3年生の頃で、3年生という比較的遅い時期から勉強を始めるにあたり、効率的に知識を吸収する必要があったため、独学ではなく受験指導校を利用することにしました。周りの友達のほとんどが伊藤塾に通っていましたし、実際に伊藤塾のみで予備試験などに合格した方も知っていたので、受験指導校の選択に関してはあまり迷うことなく伊藤塾に決めました。
基礎的な法知識・法理論の修得について
基礎マスターは、テンポ重視で受講しました。結局、基礎マスターテキストには後の論文マスターなどで何度も立ち返ることになるので、とりあえず一通り基礎マスターを受講した後、なるべく早く論文マスターへ移行すべきだと思います。論文マスターについては、予習の段階で答案をフルに書ければ理想的なのですが、最初のうちは、いきなり論文を書けといわれても難しいかと思います(少なくとも私にはできませんでした)。答案をフルに書かなければならないという強迫観念に囚われ、モチベーションが低下した時期もありました。最初のうちは、答案構成だけで十分かと思います。論文マスターの受講を進めていくなかで、徐々に論文の書き方を理解し、だんだんと書けるようになっていくかと思います。論文マスターでは、論点を抽出する感覚を養ったり、論点同士の関係を把握したりすることに重点を置きました。復習の段階では、論点を抽出できなかった理由や、どの事実を見落としたかなど、具体的な反省点を見出し、なるべく効果的な学習を心がけました。
法科大学院対策について
〈東京大学法科大学院〉
入試問題の特徴としては、まず試験時間が短いことが挙げられます。実質的に、1科目を35分という非常に短い時間で解くことになります。そこで、いわゆる典型論点は、端的な記述で、短時間で処理できるように準備しておくべきです。論証のうち「規範」の部分はなかなか削りにくいでしょうから、「理由付け」を簡潔にするなどして対応するのがよいかと思います。論文ナビゲートテキストを確認し、論証を簡潔に書くにはどうしたらいいのかを検討しましょう。また、あまり見たことがない(未知の)問題が出題されることもあります。しかし、正直なところ、このような未知の問題で合否が決まることは、ほとんどないのではないかと思います。伊藤塾のカリキュラムをこなした人が見たことのない問題は、他の受験生も見たことがないはずですから、あまり動揺せずに、落ち着いてわかることを淡々と記述しましょう。私が受験した時も、民事系で全くわからない問題が出題され、支離滅裂なことを書いてしまいましたが、結局あまり影響はありませんでした。とにかく、基礎マスターでB+以上のランクづけがなされた基礎知識・論点をしっかりと答案に表現できれば、それだけで他の受験生より相対的に浮上することができるでしょう。
おわりに
法科大学院入試は、学部成績・外国語の能力・筆記試験の総合評価なので、受験生からしてみればブラックボックス感が強く、何かと不安に陥りがちです。しかし、基本的な知識を論理的に表現できるように勉強していけば、間違いなく合格に近づきますので、あまり心配する必要はないかと思います。伊藤塾の教材を信頼し、堅実に頑張ってください。