基礎マスターと論文マスターを受講し復習すれば、法科大学院入試に十分対応できる
◆学部成績
GPA 3.30 / S:A:B:C = 10:69:23:37
◆受講講座
司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験全国公開短答模試 など
◆合格校
大阪大学法科大学院(既修)
神戸大学法科大学院(既修)
同志社大学法科大学院(既修)全額免除
はじめに
私が法曹を志したきっかけは、法曹資格があれば民間就職よりも将来的に安定しているのではないかと、大学入学直後に漠然と考えたことです。そして、伊藤塾長の講演会などを通じて法律家が様々な領域で活躍していることを知り、法律家を目指したいと考えました。そこで、大学1年の5月に伊藤塾に入塾しました。伊藤塾を選んだ理由は、その講演会とその後の伊藤塾のスタッフによる説明会で、合格実績が圧倒的なことを知ったからです。司法試験において受験指導校を使う利点としては、大学での専門の授業が始まる前に学習が開始できるためスタートを早く切れることや、法科大学院入試に向けて必要な教材が確保できることにあると思います。そして、司法試験合格率の高さや、私立大学の法科大学院よりも学費が安いという経済的負担の面から、国立大学の法科大学院を受験しました。
私の勉強方法
【基礎学習について】
まず、基礎マスターを受講しました。基礎マスターの受講中は、初めはスケジュール通りに受講していたのですが、法律の学習に慣れていないことや、体育会の部活に所属しており合宿などの日程と重なってしまったことで、スケジュール通りには受講することができなくなってしまいました。しかし、私立の法科大学院入試が行われる夏までの間に論文マスターを終わらせ、Aランクの問題を中心に復習することを目標に学習を進めました。伊藤塾に入塾してよかった点は、教材集めに苦労することがなく、またやらなければならない全体量を把握できることにあると思います。私自身、初めは基礎マスターを受講するだけでもあまりに膨大な量に感じられ、何度も投げ出してしまいましたが、法科大学院入試を終えた今の段階では、基礎マスターと論文マスターを受講し復習を行っていれば、法科大学院入試には十分に対応できると感じています。部活やサークル、アルバイトなどでなかなか法律の学習の時間が確保できない人ほど、基礎マスターと論文マスターに集中すべきで、他の基本書に手を出している時間はないと思います。現に私は、基本書は一切読んでいません。学部の授業にも基礎マスターテキストを持ちこみ、学習していました。また、私は基礎マスターを全科目聴き終わってから論文マスターに進んでいたのですが、法律の学習にはアウトプットが非常に重要ですので、学習が遅れてしまった場合は、受講済みの科目の論文マスターをやりながら、未受講の基礎マスターを受講するべきだったかなと感じています。
【法科大学院対策について】
論文マスターのAランク問題を中心に2回程度書き直し、重要な論証パターンの定着を図るとともに、法科大学院入試の過去問に2~3年分取り組みました。私はあまり時間がなかったので、基礎マスターを初めから読むことはせず、論文マスターの復習や過去問を解いて間違えた個所や不安に感じる箇所に絞って基礎マスターテキストを読みました。そして、覚えられていない知識を論文ナビゲートテキストに書き込み、電車内や試験直前に利用しやすいように加工していました。それに加えて神戸大学法科大学院試験の前には、実際に受けた同志社大学法科大学院の過去問を復習したり、友人と神戸大学の過去問の答案を作成し互いに読み合ったりして、自分が人よりも劣っている部分と優れている部分を把握して、勉強の方針を立てる材料にしていました。京都大学法科大学院では憲法の統治分野と、手形・小切手法が出題されるため、大阪大学法科大学院入試の復習とこれらを重点的に行っていました。
おわりに
私が法科大学院に合格できた理由は、スタートが早かったことにあると思います。体育会の部活に所属していたため、なかなか法律の学習に時間を取ることができない時期もありましたが、1年生の頃から学習を開始していたことで、法科大学院入試までに伊藤塾の膨大な教材を消化することができました。大学に入学して、法曹を目指したいけれどサークル活動などもしっかりやりたいと考えている人は、早めにスタートする方がよいと思います。法科大学院入試は法曹になるための1つの関門にすぎません。しかし、法科大学院入試までの勉強も長丁場といえると思います。勉強が嫌になることもあると思いますが、早めにスタートし少しずつでも勉強を進めることができれば、勉強以外と両立しながら法科大学院入試を突破できると思うので、あきらめないで頑張ってください。