論述試験対策は書いて間違えることが大切。間違えなければ理解していないことに気づかない
◆学部成績
GPA 3.55 / S:A:B:C=37:47:30:13
◆受講講座
司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、 予備試験答練パック、予備試験全国公開論文模試など
◆合格校
慶應義塾大学法科大学院(既修)
早稲田大学法科大学院(既修)半額免除
中央大学法科大学院(既修)半額免除
明治大学法科大学院(既修)全額免除
はじめに
法律家を目指したきっかけは、両親が離婚したことから、強力な権限の下当事者間に介入して離婚問題を解決できる弁護士になりたかったからです。志望校を選んだ理由はとしてまず、上記弁護士になるためには、何はともあれ司法試験に合格する必要があります。そこで、司法試験合格率が 高い法科大学院を目指しました。伊藤塾に入塾したのは、大学1年生の初めです。友達と一緒に伊藤塾に入りました。なぜ伊藤塾かというと、予備試験や司法試験の合格率が高かったからです。自分は伊藤塾の講座を期日通りに受けていましたが、大学1年生の12月からどんどん先に進んで講座を受講しました。なぜなら、やれどもやれども勉強内容を忘れるからです。そこで、期日通りやるよりも先に知識を入れることで、覚えては忘れてを繰り返し知識を定着させた方がいいと考えま した。その結果、期日よりも早く講座を受講し終え、大学3年生の時の予備試験の短答に受かりました。そのまま勉強を続けていますが、伊藤塾以外の教材には手をつけていません。それでも、法科大学院入試の問題はテキストのどこかに解法が書いてあるので、知識面での問題はありませんでした。論述試験の対策としては、やはり書くということが一番大事だと思います。
私の勉強方法
【基礎学習について】
伊藤塾の呉講師の基礎マスターを受けて、基本的な知識を入れました。どの法科大学院入試もここで得ていない知識を使ったことはなく、基礎学習という面で不安はありませんでした。ですが、 司法試験の勉強ではその知識を忘れるのが通常ですので、何度も何度も忘れては読み返しての繰り返しの日々でした。どんどん先に進むことをおすすめします。この時わからなかったことが、先に 進めばよくわかるということは普通にあることですし、得た知識は忘れるので反復練習するために先に知識を得てしまうという方法が有効でした。また、自分は長期休暇を利用して1日に1冊教材 を読み切る(1日では無理ですが、自分が理解しながら読める無理やりのペースで)ということをしていました。これにより、前後のつながりや問題解決の応用ができます。また、あの時わからなかったことを有耶無耶にせずに解決できることがあります。自分にとってとても辛かったですが、 理解が相当程度高まったと実感しています。基礎知識は、このように身につけようとしていました。 また論述試験はよく書いてよく間違うことがとても大切です。自分で文章の間を繋げるための日本語や当てはめの日本語は、書かないと一生わからないと思います。そして間違えなければ、理解できていなかったことに気がつかず本番で失敗します。自分は間違えるのが嫌で逃げていましたが、 今では失敗しようと努力しています。そして答案は人それぞれ書き方が違うので、塾の答案例などと異なってもなんら問題はありません。いろいろな人の答案を見て、文の繋ぎや当てはめの簡潔さなどを学ぶと力になります。
【法科大学院対策について】
自分は予備試験に合格することを目的として勉強してきましたので、予備試験対策の模試をたくさん受けました。法科大学院入試の1ヶ月前に予備試験論文式試験があったのでピークの迎え方に悩みましたが、この1ヶ月間は論証パターンばかり見ていました。そして過去問対策も、どの法科大学院も昨年度の問題を構成だけして 1 0 分で答案構成をしようなどと決めるだけでした。
〈慶應義塾大学法科大学院〉
慶應義塾大学法科大学院については、最初に憲法と刑法を解かせるという時間に厳しい問題が出ます。字数が多い方を先に解くと決めていたので(あてはめを充実させられるため)、憲法から解きました。10分で答案構成をしました。刑法は理由つきの短答問題と事例問題でした。点数は短答に間違えなければあまり変わらないとその場で考えたので、短答の理由は一言ですませました。法科大学院入試では途中答案があるとほぼ受からないと聞いていたので、一番時間が厳しいのをいかに乗り越えるかあらかじめ自分の中で決めておくことが必要だと思います。民法・商法も両訴も答案構成は10分でした。聞かれることはどれも基本書に載っていることなので、特に迷いはありませんでした。論文試験のためにとにかく答案を書いてよく間違えることが大切です。伊藤塾には慶應義塾大学法科大学院対策の論文模試や過去問分析講義があるので、答案を実際に時間内に書いて間違えることが合格への近道だと思います。
おわりに
伊藤塾の講義を通じて自分は法律を学び、結果が出たので伊藤塾を利用してよかったと思います。法科大学院入学後は、たくさん論文を書いて答案を見てもらおうと思います。また上記弁護士になるための講座を取りたいと思います。アドバイスとしては、早く1周をしてわからない状態でも論文を書いてみることが何よりも合格への近道だと思います。国立を含め他大学法科大学院の入試問題を解いてみると、そのまま問題として入試で出されることもあるので、やってみるといいと思います。