伊藤塾のカウンセリングで勉強計画を立て直すことができ、やるべきことが明確になりました。
A.Aさん:慶應義塾大学法学部 4年 ◆学部成績/[GPA]:3.15 S(A+、優以上):A(優):B(良):C(可)=20:36:45:35 ◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、法科大学院別過去問分析講義、法科大学院別法律科目論文模試など
合格校/早稲田大学法科大学院 (既修)
はじめに
私は中学生の時に東京高等裁判所の裁判の傍聴に行き、そこから法律の世界に興味を持つようになりました。晴れて大学の法学部に合格後は法曹以外の法律家の道も考えましたが、やはり法曹になることが幅広い法律分野の仕事をするには一番の近道だと考えるに至ったため、大学2年生から伊藤塾に通うことにしました。伊藤塾に通おうと思ったのは大学の友人が多く通っていること、他塾に比べて規模が大きいことなどが理由です。また、東京校なら渋谷にあるため他の用事が終わった後にも通いやすいため気軽に通えると思い、東京校に決めました。
私の勉強法
〈基礎学習について〉
伊藤塾に通っていなかった大学1年生の時は授業にもほとんど行かず、最低取得単位ぎりぎりで進級した様な状況だったため、法律の勉強は伊藤塾で始めたことになります。しかし、大学2年生の時は伊藤塾の同期の多くが自分より年下でかつ勉強熱心で優秀と感じて心が折れてしまい、答練はおろか講義の8割方を残したまま終わってしまいました。大学3年生になり、初の予備試験に向けて自分なりに努力するものの当日に39度の熱を出してしまい棄権、論文マスターには全くついていくことが出来ず、基礎マスターを振り返るものの全く進まない状況でした。結局大学3年生では、基礎マスターの憲民刑と刑訴民訴しか受講できませんでした。このままではまずいと感じ、すがる思いで3年生後期の試験が終わった時に伊藤塾のコンサルタントカウンセリングと伊藤塾の無料公開講座を受けました。コンサルタントカウンセリングと無料公開講座を通じて、春休み中にやるべき目標を立てました。①商法・行政法の基礎マスターを聴き終えること、②「基礎論文書き方講義」の憲法・刑法・商法を受講すること、③基礎マスター論文答練を全て終わらせること、④論文マスター答練の憲法・刑法・商法を全部終わらせることを目標として、一日平均8時間勉強しました。①②をこなすことで大まかな論文の書き方を理解することが出来、自分としても良かったと感じています。又、4月からは同じ法科大学院を目指すSNS上の友人と自主ゼミを組み、週に2問ずつ法科大学院の過去問を解いていました。同じ法科大学院を目指す人の答案を見て、議論することで戦うべき相手のことを知ることができ、大変有益であったと感じています。
〈法科大学院対策について〉
上記で学んだ基礎を基に、8月初旬から実際の早稲田法科大学院の過去問をひたすら解きました。他大学に比べ出題趣旨が詳しく書かれており、且つ約10年掲載されていたため、最初はどう書けば良いかを確認してから論証集を参考にしながら答案を作成しました。何回か解いているうちに出題されやすいテーマや傾向が分かってきて、前日には何も見ずに答案を書けるようになりました。又、入試当日は各科目間の休み時間が長かったためギリギリまで論証を確認していました。幸いにも試験官が穏やかな方で、受験生にギリギリまで教科書等を見ても良いと仰ってくださり、その恩恵を受けました。特に刑訴、民訴は直前に見ていたA+、Aランクの論証を使うべき問題が出題されたため、直前のあがきも大事であると感じました。
おわりに
自分は学部の成績も悪く(不可認定された科目含め5段階評価でGPA1.9)、3年生の冬時点では大学卒業したら路頭に迷うのではないか、そもそも入試の書面審査で落ちるのではと考えていました。しかし、法科大学院入試で求められていることは基礎的な知識と大まかな論文の書き方であり、3年生冬や4年生春から学習計画を立て直して、しっかり対策すれば合格することができます。そのため、今から法科大学院入試対策をしようと思っている方はまずA+、Aランクの知識を確実に抑えることを目標にすると良いかもしれません。実際、慶應・早稲田・中央大学法科大学院の過去問をみてもAランクの知識さえ押さえていれば解ける問題が半数だという感触を受けました。これから国立の法科大学院入試が控えていますが、まだまだ足りていない部分の理解を深め、頑張ろうと思います。