法律事務所のサマーインターンで出会ったほとんどの学生が伊藤塾生。そこでできた切磋琢磨できる仲間がいることで、今も頑張れていると思います。
Y.Sさん:慶應義塾大学法学部 4年 ◆学部成績/[GPA]:3.30 S(A+、優以上):A(優):B(良):C(可)=55:63:8:4 ◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、予備試験 全国公開短答模試、予備試験 論文直前答練
合格校/慶應義塾大学法科大学院 (既修)
はじめに
高校の頃に見た法廷ドラマをきっかけに弁護士に憧れ、大学在学中に予備試験を通れたらいいなと思い、大学1年次に伊藤塾に入りました。今思えば、2年生までは、中だるみ等で懸命にできていませんでした。3年生から本腰を入れはじめ、3年に短答合格し、今年は予備試験最終合格と法科大学院入試合格を目標に勉強しています。また、今年は予備の論文と、法科大学院の時期が入り混ざり、休む時間があまりありませんが、人生のターニングポイントだと思い、頑張っています。受験対策として伊藤塾を選んだ理由は、周りの皆が通っていたからです。
伊藤塾に入って良かったと思う点は、法律事務所のサマーインターンで出会ったほとんどの学生が伊藤塾に通っていたため、そこで新たな勉強仲間を見つけられたことです。私の場合、1人で勉強すると、モチベーションの維持が難しいですが、切磋琢磨できる仲間がいることで、今も頑張れていると思います。
私の勉強法
〈基礎学習について〉
大学1年次より基礎マスターを受講していますが、前述した通り、ダラダラと聴き続けていたため、正直効率が良くなかったと思います。まずは勢いよく1周を聴き終えるべきです。全体を通して1周しか聴いていませんが、受講中は、色分けを意識して、講師に言われた箇所にマークorアンダーラインをするだけで十分だと思います。その後、何度も何度も基礎マスターテキストを復習し読み込むことになるので、マーカーは本当に大切です。論文マスターは、講師から事前に予習して答案構成ないし答案作成をしてくるよう言われますが、私は当時知識が全く身についていなかったので、予習できていませんでした。その代わり、復習を何度も何度もしました。コンプリート論文答練では、強制的に塾に行き答案を書かざるを得ない状況を作ることで論文を書く機会を確保していました。いざ書いてみると、自分の理解の到達度が予想以上に低いことがわかるので、改めて勉強の意欲も出ます。
基礎学習の時点では、本番の試験の全体像が見えず、モチベーションの維持が難しいと思います。それでも、まずは、がむしゃらにでも講義を1周しないと、どうしようもないので、耐えるべきです!伊藤塾の友人と愚痴を言い合ったり、息抜きに大学の友人と遊んだりすることも大切です。1日も法律に触れないのはだめだ、という教えもありますが、私の場合、1週間思いっきり羽を伸ばして休憩すると、良い意味で焦りの気持ちが芽生え、一気にスイッチオンができたので、勉強のスランプに陥った時は、迷わず遊んでも大丈夫だと思います。その分、後で頑張れば良いだけです!
〈法科大学院対策について〉
特別な対策はしておらず、予備試験の論文のために問題研究(論文マスター)を何度も答案構成していました。予備試験のための勉強をしていれば、法科大学院入試で問われる知識について不安になる必要はありません。
大学院入試の2週間前から、慶應の過去問をやりはじめ、問題形式、問われる知識の程度、時間配分をチェックしました。実際に答案を書いたのは、最新の2020年度のみでしたが、書いてみると、予備の論文よりは難易度は低いものの、時間が足りなさすぎることがわかりました。2019〜2014年度までは、答案構成のみ行いましたが、瞬時に論点抽出をできるか、論証はどの程度のスケールで書くかを意識しました。本番では、知っている論点でもフルで論証を書けないと判断したので、論証のコンパクトさを意識することは大切だと思います。
科目別で言いますと、民法は論点問題というより、いかに条文を引いて、文言に当てはめができて、論理的に答案を書けるかが大事だと思ったので、直前期は論証チェックよりも条文を読んだ方が良いと思います。民訴、刑訴は重要な論点をチェックするので十分です。特に民訴は、過去問をやればわかりますが、同じような範囲からしか出題されないので、そこを重点的にやりました。憲法は、予備試験の形式で解けるようにしておけば、怖くないです。原告被告で対立する点をピックアップすることを意識しました。刑法は、論点が多く、時間が足りないので、論点のメリハリをつけることが大切です。論証チェックも大事です。
おわりに
法科大学院に入学した後は、試験勉強に囚われず、興味のある分野について深く学びたいと思います。法科大学院入試に向けてのアドバイスとしましては、伊藤塾の問題研究をやりつつ、わからなければ基礎マスターをチェックする、という方法を反復すれば、法科大学院に合格できる力は十分に身につきます。予備試験の勉強を目指している方が多いと思いますが、その勉強を継続してください!
また、慶應の法科大学院では、パーソナルステートメントも評価されるので、十分に時間を取って、自分が法科大学院で何を学びたいのか、これまで何を学んできたのかを考える時間も大切です。ゼミの教授に推薦状を書いてもらう等、細かい作業も行ってください!