伊藤塾で勉強する最大の利点は、「全受験生のスタンダードを知れる」ということ

特待生合格
予備試験W合格

S.Iさん:慶應義塾大学法学部大学4年 ◆学部成績/[GPA]:3.81 S(A+、優以上):A(優):B(良):C(可)=98:7:15:4 ◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験 答練パック、予備試験論文直前答練+全国公開論文模試など

合格校/慶應義塾大学法科大学院(既修)全額免除

はじめに

司法試験合格を目指したきっかけは、大学の期末試験の勉強をした際に、司法試験の過去問を目にしたことです。そこから何となく興味があり、期末試験の成績が尽く良かったので、自分には法律学のセンスがあるんじゃないかと思うに至りました(今思えば勘違いでしたが、結果オーライです)。ただ、遊び・バイト・サークル・留学などやりたいことが多数あったため、それらが全て終わってから勉強を開始しようと思いました。受験対策として伊藤塾を選んだ理由は、親しい友達が伊藤塾をすすめてきたことに加えて、予備試験に合格した友達や先輩方が伊藤塾に入塾していたからです。そして、やりたいことを全てやり切った後、大学2年の12月に、遂に伊藤塾に入塾しました。

私の勉強法

〈基礎学習について〉

大学の授業でやった内容はほとんど忘れていたので、法律知識は伊藤塾で一から学びました。まずは基礎マスターを全科目1周しようと考え、毎日20コマ以上を2倍速で聴きました。この時のポイントは、「理解できなくても立ち止まらない」ということです。一度の講義で完璧に理解できる人などいませんし、基礎マスターテキストの総復習・論文マスターを通じて少しずつ理解は深まるので、心配不要です。この段階でわからない部分で立ち止まるようなことをすれば、途中で心が折れてしまいます。第一関門は、「基礎マスター講義を全て聴く」ことであり、理解度はさほど気にしなくて大丈夫です。論文マスターについては、私はあまり予習に時間を割きたくなかったため、頭の中で答案構成した程度でした。解けそうな感じがした問題は紙に答案構成して、全くわからない問題はすぐに解説講義を聴いていました。論文マスター受講段階でまともに答案書ける人は少ないと思うので、ここも基本的に「論文マスターを全て聴く」ことを目標にすれば良いと思います。まともに答案書けない段階で無理に書こうとしても時間効率が悪いと思いますし、論文マスターの問題は論証と同様に「パターン化」してストックするものだと思います。初見の問題への現場対応力は、過去問・答練で磨けば十分です。

法科大学院対策について〉

慶應義塾大学法科大学院の過去問2年分を自主ゼミを組んで解きました。慶應義塾大学法科大学院の問題は癖がなく、特別な対策は不要だと思います。ただ、時間に関してはかなりシビアです(特に民法・商法)。そのため、まずはその時間感覚をつかむべきだと思います。また、単発の論点が出されることが多く、問題研究の問題がそのまま出題されていることも多いです。私は問題研究の復習が疎かになっていたせいで、商法・民訴でミスをしてしまいました。問題研究に載っている論点については、一定レベル以上の受験生は普通に書いてくるので、確実に書けるようにすべきだと痛感しました。さらに、慶應義塾大学法科大学院に関しては、「ヤマ当て」も有効だと思います。特にひねりのない単発の論点が出題されるので、ヤマを当てればかなり大きいです。そのためには、ホームページに掲載されている過去問全てに目を通し、出題されている分野・論点を把握する必要があります。未出の重要論点・重要分野は、合理的に考えれば、出題可能性が高いです。

おわりに

伊藤塾で勉強する最大の利点は、「全受験生のスタンダードを知れる」ということだと思います。業界最大手である以上、問題研究に掲載されている問題が最低限押さえるべき問題ということになります。ここに掲載されている問題がそのまま出題された場合を想像すると、問題研究の内容を知らないこと自体リスクとさえ言えます。答練・模試についても、問題・解説の質がかなり高く、母集団が多い中で平均点・順位が出るのもモチベーション維持につながります。特にこの試験では、自分の「相対的な実力」を把握することが重要なので、母集団・利用者が多い受験指導校というのは、それだけでかなり大きな利点です。そのため、まずは伊藤塾を信じて勉強すれば、合格に大きく近づけると思います。