結局は毎日の積み重ね。論点を一日、一週間単位で目標を決めて全て復習したことで、本番もど忘れすることなく問題が解けた


C.Bさん:東京大学法学部4年 ◆受講講座/司法試験入門講座(本科生)+リーガルトレーニング,法科大学院別過去問分析講義

合格校/東京大学法科大学院(既修)

はじめに

私が伊藤塾に入塾したのは、大学3年生の時でした。将来に対する漠然とした不安の中で、サークルの先輩等から話を聞く中で、法曹という選択がベストだと判断しました。その後は、どの受験指導校を選択するか迷いましたが、圧倒的な合格実績のある伊藤塾に決めました。私はWeb受講でしたが、大学内の友人と図書館で勉強するという習慣を身につけることができたため、それほど苦に感じることはありませんでした。大学内には同じように伊藤塾のテキストを持っている同級生が多く、彼らの存在もモチベーションのひとつになっていました。また私は、呉講師の講座を取っていたのですが、基礎マスターと論文マスターで一貫した内容となっていたため、復習が非常にやりやすいと感じました。講座選択にあたっては、御茶ノ水校の説明会に参加し、十分な情報を得たうえで選択したため、後悔は一切ありません。

私の勉強法

基礎学習について

最初に後悔したことを挙げます。それは、基礎マスターを聴いて勉強する際に、しっかりと覚えろと言われた定義や語句を覚えなかった点です。当時は、とりあえず基礎マスターを先に先に進めたいという気持ちが先行してしまい、結局自分で読み直して1から覚え直すということになりました。もちろん、基礎マスターを聴いた段階で覚えたからといってもすぐに忘れますし、どのみち覚え直さなければならないことは確かです。しかし、1周目に時点で少しでも覚えようと努力することで2周目以降の定着率は上がると思いますし、そもそも1周目にある程度の意義を見出すことができます。私は、ひたすらマークすることだけに終始してしまったため、結局丁寧に読み返さなければならない羽目になりました。もし当時に戻るならば、基礎マスターを聴いた夜の寝る前に語句や定義を覚えようとし、翌朝起きてすぐに確認するという方法を採りたいと思います。繰り返しになりますが、完全に覚えることを目的とするのではなく、少しでも2周目以降にアドバンテージがもたらされるようにするために、上記の方法をとるのです。受講してよかったと思えたのは、予備試験の論文直前答練です。直前答練では、「書く力」がついたのはもちろんのこと、基礎マスターから修正された学説・論証が多く見つかりました。特に最新の重要判例については、基礎マスターでカバーしきれていないことが多いため、論文直前答練を通じて知るということが多々ありました。また刑法のオレオレ詐欺等、論マスでは扱われていないものの、重要な事例問題を演習することができたという点でも大きなメリットだった感と思います。

法科大学院対策について

東京大学法科大学院の受験にあたって重要だと感じたのは2点です。まずは、過去問分析講義の受講です。過去問それ自体は市販されていますが、重要なのは、合格者がどの程度の論文を作成しているかという点であると思います。そして、その点に関する情報を入手するのは困難です。そこで伊藤塾の過去問分析講義を受講し、相場感を知りました。自分で1回解くにしてもどの程度まで書ける必要があるのかを知る上で、非常に重要なものであったと感じています。2点目としては、徹底した論文マスターの復習です。ここでいう復習とは、実際に書くというよりは、A、B+ランクの問題について、論点抽出をしっかり繰り返すというものです。予備試験論文試験の受験から2週間後に行われる法科大学院入試において書く力が圧倒的に衰えることはないと考えました。そして、むしろ論点落としをしてしまうことが大きなダメージになると感じたため、それを防ぐために上記の対策を行いました。論点をさらうだけといえども、7科目分は相当な量となりますが、1週間・1日単位で目標を設定して、確実にこなしていくように心がけました。その結果として、本番でも論点をど忘れするということにはならなかったと思います。ただし、今年は新型コロナウイルスの影響もあり、予備試験の日程が変則的であったため、読んでいる皆さんが同じように法科大学院対策をするのは難しいと思います。その場合には、ちょくちょく論文をしっかり書きながら、2週間前からは論点の総さらいをするなどするのがよいかなと思います。

おわりに

法科大学院入学後は、しっかり勉学に励み、2年後の司法試験合格を確実なものにしたいと思います。またより実務的な学習も増えるため、それに対する興味も非常に大きいです。呉講師もおっしゃっていましたが、結局は毎日の積み重ねです。勉強が面倒になったりやる気が出なくなったりすることはしょっちゅうありました。しかし、その日は諦めて遠くに気分転換に行くなどして、思い切り法律から離れることで、自然と勉強したいと思えるようになりました。私も頑張るので、これから法科大学院・予備試験・司法試験を受験する予定の皆さんも頑張ってください。