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各法科大学院入試の特徴に備えた対策をとったことが有効でした。

T.Aさん
東京大学法学部4年
【合格校】東京大学法科大学院(既修)、慶應大学法科大学院(既修)

【学部成績】/3.05 /優上:優:良:可=6:24:75:24

受講講座:司法試験入門講座 本科生+リーガルトレーニング 法科大学院別分析講座、模試など

法律の学習を始めた理由私の「推し講座」私の「推しフォロー制度」合格のカギ(秘訣)
ドラマやアニメ、小説での姿に憧れて論文マスター(入門講座)試験情報提供(マイページ・メールなど)地道に継続すること

 

はじめに

趣味のゲームやミステリー小説の影響でもともと法律家、特に検察官には興味があったのですが、「貴重な大学生活を受験勉強に費やすのは嫌だ」と思いなかなか決心がつきませんでした。しかし、新型コロナウイルスの影響で自宅で過ごす時間が増えたこともあり、どうせならこの時間を有効活用しようと思って、3年生になる直前の3月に伊藤塾への入塾を決めました。受験指導校として伊藤塾を選んだのは、とにかく実績がずば抜けていること、高校時代や大学の法曹志望の優秀な友人が軒並み伊藤塾を選んでいたからで、特に迷いはありませんでした。勉強をはじめて以降友人などから他の受験指導校について話を聞く機会もありましたが、自分には伊藤塾が最も合っていたと思います。

 

私の勉強法

基礎学習について

学習をはじめた時期が遅かったので、まずは7法の全体像をできるだけ早く把握することが重要だと考え、復習もほとんどせずに基礎マスターを聴きまくっていました。秋ごろまで就職の線も捨てきれずインターンなどにも参加していましたが、それでも夏休みには1日6コマを目標にしていたと記憶しています。そのため、受講開始半年後の10月には基礎マスターを聴き終えたのですが、本当に初歩的な内容すらほとんど頭に入っていない状況でした。基礎マスターを早く終えて論文マスターに時間をかけるという方針自体は正しいと思うのですが、講義を聴いた後その範囲の短答過去問を解くなどして、少しでも復習の時間を設けたほうが結果的に短期間での修得につながると思います。その後秋からは基礎マスターの復習と並行して論文マスターを進め、2月からは予備試験の短答にも手をつけるというスケジュールでした。短答については、4月の短答模試時点で185点程度取れていたこともあって正直舐めていたフシがあったのですが、当日寝不足と緊張による体調不良で最後まで受験できないというトラブルがあり、ロー入試に向けて体調管理の重要性を痛感する羽目になりました。現状(特に法学部の方は)大学もオンライン講義が中心で生活リズムが崩れがちだと思うのですが、少なくとも予備試験1週間前からは本番と同じ生活リズムに直すことを強く推奨します。短答以降は、1回目では吸収しきれたとは言い難かった論文マスターを回すことを重視しました。時間的な制約があるので、基本は答案構成に留め、知らなかった知識やいわゆるテクニック的なもの(民事訴訟法における自白の3論点など)はどんどん論文ナビゲートテキストに書き込み情報の一元化を図る方針をとりました。受験本番にもコンパクトにまとまった論文ナビゲートテキストを持っていけば足りるのでこの方法が色々と楽です。

 

法科大学院対策について

東大ローに向けては、志望校別の過去問講座と模試を受講しました。東大ローは時間的には慶應と比べて余裕がある一方で①紙面上の制限が厳しい(特に刑事系)こと、②マイナー/あまり考えたことのない癖のある問題が出ることからある程度入念に対策する必要があると感じます。その対策として、過去問講座で上位〜ボーダーまでの合格者の答案を見たり模試で実際に点数をつけられたりすることで、「実際どこまで書ければ合格できるのか」が分かったのは本番に極めて有用だと思いました。
慶應ローは民法の難易度が高いこと、一方で下3法や刑法は予備試験などと比べると基本的な内容を問うものであるという特徴があると思います。そのため、論文マスター(問題研究)を数周した後、8月以降は民法に力を入れる方針をとりました。逆に下3法や刑法はある程度問題を覚えたらあとは最小限論ナビに書き込んだ知識を定着させることに留め、時間の節約を図りました。また、慶應ローは上3法でも1科目50分、下3法に至っては1科目40分しかありません。そのため、B+〜のメジャーな論証は何も考えずに出てくる状態まで持っていく必要があると思います。さらに、時間短縮のため(特に本番で配布される法科大学院六法には見出しが記載されておらず探しにくい)刑事訴訟法などは事前に主要な条文番号を覚えてしまったり、自分にとって書きやすいボールペンを見つけたりするのも良いのではないでしょうか。

 

おわりに

予備試験・法科大学院入試は今までの受験に比べると情報も少なく、不安になることも多いと思います。しかし、最大手でサポートも充実している伊藤塾であれば、その不安は最小限になるのではないでしょうか。大学院入学後は予備試験の合格を目指しつつ、その合否に関わらず2年後に受験する司法試験本番に向けて努力を続けていきたいと思います。



※プロフィールは2021年度合格時点のものです。