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基礎知識を十分定着することが出来、志望校に合格することが出来ました。

C.Rさん
一橋大学法学部4年
【合格校】一橋大学法科大学院(既修)、東京都立大学法科大学院(既修)

【学部成績】3.09 /A,A+:B:C=30:64:20

受講講座:司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング,法科大学院別過去問分析講義など

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【はじめに】

私は、大学入学当初、特に将来就きたいと思える職業がありませんでしたが、法学部に所属していたこともあって、法律資格の取得を目指そうと考え、大学二年次に伊藤塾に入塾することを決めました。受験指導校として伊藤塾を選んだのは、法科大学院、予備試験、司法試験の高い合格実績に魅力を感じ、安心して勉強ができると思ったためです。伊藤塾で勉強する利点としては、講師に直接質問できたり、講師から答案の添削を受けられたり、ゼミなどにより一緒に勉強する仲間を作ることができたりするという点が挙げられます。一橋大学法科大学院を第一志望校として選んだのは、例年の司法試験合格率が高く、また、一橋大学生であり、学内施設を継続して利用できるため、メリットが大きいと考えたためです。さらに、実務教育も充実しており、司法試験合格後も見据えた学習の機会を得ることができるという点も魅力に感じました。

 

【私の勉強法】

基礎学習について

私は、基礎学習については、まず、基礎マスターの授業を受講し、その後、テキストの復習をしたうえで、予備試験の短答試験の該当分野の問題を解いて知識の定着を図るという方法で進めていきました。基礎マスターのテキストは、試験のために覚えるべきことが簡潔にまとめられているので、十分に知識がない段階でも勉強しやすかったと思います。論文対策としては、まず、論文マスターを受講し、論文マスターのテキストに掲載されている問題を繰り返し解くという方法で勉強を進めていきました。論文マスターのテキストの問題は、典型論点について問う問題についてはかなり充実しており、法科大学院試験では基本的なことが問われるので、問題演習の材料としてはこれで十分でした。その他にも、論文対策として、自主ゼミに参加し、予備試験の過去問や答練の問題に取り組みました。各自の書いた答案を見せ合ってディスカッションをし、当てはめのポイントについての意見を出し合いつつ、それぞれの答案の問題点を探して指摘したり、逆に良かった点をまとめたりして様々な考えを総合し、答案の完成度を高めるように努めました。これらの他に、学習全般において、逐一知識を整理し、一箇所にまとめるということを行ってきました。具体的には、短答や論文などを解いていて、十分に覚えていなかった部分などは、自分でパワーポイントなどにまとめて整理し、論文ナビゲートテキストに貼り付けていつでも見ることができるようにしました。このようにすることで、覚えるべきことが論文ナビゲートテキストにまとめられているので、学習の効率化を図ることができました。

 

法科大学院対策について

法科大学院入試では、基礎的な知識を問う問題がほとんどであるため、私は、基本概念の知識理解を定着させるという方針で学習を進めていきました。具体的な学習方法としては、主に論文マスターテキストの問題を繰り返し解くという方法を採りました。前述しましたが、論文マスターテキストには典型論点を問う問題が充実しておいるところ、問題演習で定着した知識を試験でそのまま使うことができる場面が多く、こうした学習は非常に役に立ちました。
東京都立大学法科大学院の論文試験に向けては、私は上記の学習方針に基づいて、典型論点・基本概念の学習に努めました。都立大の入試では、憲法、民法、刑法、民訴法、刑訴法、商法の6科目が出題されましたが、配点は憲法・民法・刑法の3科目が高いので、それらを重点的に勉強しました。また、今年から民訴法、刑訴法、商法は、いわゆる一行問題が出題されることになっていたため、基本的概念・制度の理解が求められました。そのためこれらの科目では、事例問題演習よりも基礎マスターや条文を読み込むといった学習に重点を置きました。いずれの科目も問われることはあまり難しくはありませんが、基礎基本が定着していなければ足元をすくわれる可能性があるので注意が必要です。
一橋大学法科大学院受験でも、上記の学習方針は変わらず、基礎基本に忠実に学習することを心がけました。一橋の入試では、憲法、民法、刑法、民訴法、刑訴法の5科目が出題されましたが、制度趣旨や典型論点を押さえておいたので、どの問題でも十分に対応できました。もっとも、刑訴法に関しては、問題がかなり特殊であり、典型論点をパターン化して当てはめるというような問題ではなく、刑訴法の基本的な制度や概念の十分な理解を問う問題が出題されるので、特に基礎基本を徹底して学習する必要がありました。予備試験の刑事実務基礎の学習がかなり活きたので、予備試験受験者でなくとも時間があれば数年分でも予備試験刑事実務基礎の問題に取り組むと良いと思います。また、一橋大学の試験に向けて、過去問分析講義を受講しましたが、問題のポイントを講師が的確に指摘してくださるので、学習効率が非常に向上したように思います。

予備試験との平行受験において法科大学院入試で工夫したこと

私が受験した法科大学院は、東京都立大学と一橋大学だけでしたので、予備試験論文式試験と時期的に重複せず、時間的余裕を持って受験できました。予備試験受験者は、私立大の授業料免除を受けたい場合は別として、国公立のみを受けるのも戦略の一つかもしれません。ただし、予備試験論文式試験から三ヶ月以上間隔があるので、モチベーションと学習ペースの維持が難しい点には注意が必要です。私は、予備試験論文式試験が終わってから78月中はあまり勉強しませんでしたが、9月半ばから本腰を入れて勉強を再開しました。論文試験が終わって燃え尽き症候群気味になった受験者は、遅くとも法科大学院入試12ヶ月前には学習ペースを元に戻すことをおすすめします。

 

(法科大学院進学後に予備試験を受験予定の方)予備試験を受験される理由

私は、予備試験の勉強をすることは、法科大学院での授業の理解を深めることができ、また、司法試験に向けた学習にシフトしやすいと考えているため法科大学院進学後も予備試験に向けた対策を継続していきたいと思います。また、就職活動において予備試験合格者であることは評価されるため、院進学後も予備試験を受験する利点は十分にあると考えております。

 

おわりに

私は、一年次には、あまり法律の学習に熱心に取り組んでおらず、入塾した二年次ではほぼ知識がゼロでしたが、伊藤塾の入門講義やテキストは大変わかりやすく、そのおかげでスムーズに知識の吸収ができました。そして、論文対策講座が充実しているため、覚えた知識を活用する機会が多く、知識理解の定着を効率よく行うことができました。一橋大学法科大学院に合格できたのも、このようにして法律の基礎知識を十分に定着させることができたからであると思います。法科大学院入試においては、基礎学習が重要であるため、法科大学院合格を目指す方は、その点を意識して頑張ってください。

 



※プロフィールは2021年度合格時点のものです。