真の法律家・行政官を育成する「伊藤塾」

法科大学院入試は、予備試験論文式試験のためのリハーサル

T.Mさん
一橋大学法学部4年


【合格校】
慶應義塾大学法科大学院(既修)

予備試験受験経験あり

学部成績:3.00 /4:4:28:9

受講講座:司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験全国公開短答模試、予備試験全国公開論文模試

私の「推し講座」私の「推しフォロー制度」合格のカギ(秘訣)
論文マスター(入門講座)カウンセリング制度(合格者・講師など)努力

はじめに

私が法曹を志した理由は、社会正義のために身を削って戦う姿がかっこいいと思ったからです。試験を突破するのは苦しいと思いますが、その分自分の仕事に誇りを持つことができ、社会の役に立てる可能性も大きいと考えました。法科大学院の進学先として慶應義塾大学の法科大学院を選択したのは、合格率が比較的高く、切磋琢磨できる仲間も多いと考えたからです。自分は予備試験合格を志す身であったため、大学1年の冬という割と早い段階から伊藤塾に入塾しており、その中で学習する内容がそのまま法科大学院入試につながったのでその点は非常に幸いでした。そもそも私が伊藤塾を選択した理由としては、伊藤塾が最多数の合格者数を毎年輩出しており、信頼がおけると考えたからでした。勉強していると自分の学習内容に不安が出てきてしまうところですが、最もシェアの大きい受験指導校に入っていることでその不安に悩まされず、日々の学習により集中できる状態を望んだ結果でした。伊藤塾における学習では、予備試験、司法試験、法科大学院入試とどの場面でも通用する実力を基礎から固めることができ、また、非常に優れた講師陣の適格な指導によってメリハリのある学習が可能となりました。

私の勉強法

◇基礎学習について

基礎学習の段階では、まずは講義を聴き終え全体像を把握することを目指しました。完全には理解できない点があってもあまり考えすぎず、自分なりの解釈で納得し、とにかく先に進むことを意識しました。結果としてこの方法は間違いではなかったと感じています。理解が難しい点があっても何周も繰り返すうちに徐々に正確に理解できるようになったからです。ひとつ学習の進め方で後悔が残る点があるとすれば、それはアウトプットが足りなかった点だと思います。初期の段階で論文マスターまで手をつけるのは現実的ではないとしても、短答の過去問や基礎力演習を行っておくべきだったと強く感じています。早めに実際の試験に触れておくことで、本番で求められる知識のレベルを把握することができ、また理解をより正確なものにできるからです。自分の場合はただ講義を聴いて後で少し見直す程度で一切アウトプットを怠っていたため、短答試験の時期が近くなって初めて自分の実力不足に気づく羽目になりました。また、私は基礎マスターの学習が完全とは言い難い段階でもとりあえず論文マスターの学習を開始していました。論文マスターではより本質的な理解が求められるため、基礎マスター段階での浅い理解を上のレベルに引き上げることにつながりました。学習が進んでおらず論文に立ち向かえるか不安なところだとは思いますが、それほど心配は必要なく、基礎マスターの延長のような感覚で学習ができるというのが真実だと思います。わからなかった箇所は基礎マスターに戻って知識を補うということを繰り返すうちに知識が定着していく、という印象を抱きました。

◇法科大学院対策について

私の場合は法科大学院入試に向けて特別なことはほとんどしておりません。本番の前日に2年分程過去問に目を通し、どの程度の時間でどの程度の分量を書かされるのかを確認した程度でした。具体的に行った学習は基礎マスター、論文マスターの二つだけです。自分は予備試験を志している身であったため、そのための勉強をしているのみでした。法科大学院入試(慶應)までにだいたい論文マスターは3,4周しているという段階でした。試験の直前もいつも通り論文マスターの復習を行い、しっかり論証が書けるように論文ナビゲートテキストに目を通していただけでした。本番を受けた際の感覚としては、論文マスターで学習した知識がきれいに出てきて、迷いなく解けるというものだったと記憶しています。つまり、私が言いたいのは、論文マスターの学習をしっかりと行っていれば、十分に対応できるということです。不安を感じて様々な参考書に手を出したり、過去問をマメに分析したりという作業は不要だと思います。私が受験した慶應法科大学院の細かい特徴を述べておくと、「時間がない」に尽きると思います。書く量に時間が見合ってないというのが正直な印象でした。論点を書くか迷ったら、とりあえず書くのが良いと思います。私も書きたいのに書けなかった論点がいくつかありました。ちなみにではありますが、この時間が足りないという点は、1週間後に控えた予備試験の論文式試験のための良い予行演習になりました。とにかく手を動かし続けるという意識は予備試験においても大変役立ちました。繰り返しになりますが、慶應法科大学院に限らず法科大学院入試は普段の伊藤塾での学習で十分に対応できます。あとは本番自信をもって自分の解答を作成するだけです。

予備試験との平行受験において法科大学院入試で工夫したこと

予備試験の論文試験に向けた学習がそのまま法科大学院入試にもつながると踏んでいたため、特に法科大学院入試のための準備はせず予備試験のための勉強、つまり論文マスターを進めていました。これによってかなり効率よく学習を進められたと思います。また、法科大学院の入試を予備試験論文試験のためのリハーサルのようなものとして勝手に意識して活用していました。特に慶應法科大学院の本番は時間制限が厳しく、素早い答案構成と筆記スピードが求められるので、予備試験の前哨戦にはもってこいだと思いました。実際慶應法科大学院入試本番で身についた書くスピードが1週間後の予備試験論文でも発揮され、効果があったと感じました。また、法科大学院入試は予備試験論文のための良きペースメーカーとなりました。法科大学院入試までに論文を一定の形にすることを目指してやっていたので、予備試験論文の直前は特に焦りを感じずに学習ができました。

おわりに

伊藤塾に入塾して良かったと思うのは、安心感をもって目の前の勉強に集中できたことです。自分のやっていることは間違っていないと思えることは、モチベーションにもつながりました。また、最も合格者の多い受験指導校に所属しているという事実が、受からないとまずいという感情を生み出し自分を後押ししたという意味でも伊藤塾を選択して良かったです。当然質の高い教材、講師陣が揃っている点は大きいですが、自分にとっては上記の点に関して特に恩恵を感じました。法科大学院入学後は今と変わらずひたすら予備試験又は本試験合格を目標に努力を続けることになると思います。加えて法科大学院だからこそできる経験も大事にして、上手にモチベーションを維持しながらやっていきたいと感じています。

 

最後に一橋大学に在籍されている皆さんへ

皆さんにはある程度の実力があることは確かだと思いますので、自信をもって法科大学院入試に臨んでほしいと思います。自分の場合は、一橋大学に合格した過程も含めて、今まで自分が積み重ねてきた努力の量が糧になっていました。ここまで努力を続けてこれたという事実が自信になっていました。その努力を信じて頑張って欲しいと思います。私も頑張ります。



※プロフィールは2023年度合格時点のものです。