伊藤塾で先行して勉強したことが学部の授業にも活きました
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M.Nさん
予備試験受験経験あり法曹コースで合格部活/サークル/アルバイトと両立
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学部成績:3.44 /S:A:B:C=4:36:38:4
受講講座:司法試験入門講座(本科生)、予備試験全国公開短答模試
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はじめに
高校生ごろから、人を助けることができる専門職に就きたいと思い、漠然と法曹を将来の選択肢のひとつに入れて法学部に入学しました。大学1年生の春に入ったゼミで、弁護士として社会の第一線で活躍されている講師の方々のお話を伺う機会があり、弁護士として扱える専門領域の広さに魅力を感じたことから、本格的に法曹を目指しはじめました。先に入塾していた友人の話を聞いたり、合格者の多くが伊藤塾の講座を利用していたことを知ったりしたことから、6月ごろに伊藤塾に入塾しました。しかし、1年生の間は特にサークルやアルバイトが忙しく、講義を溜めてしまうことが多かったです。そのような中でも、講座を受講する目安の日時が設定されていたことで、サボったままにならず焦りを持って勉強に着手していました。ペースメーカー的な役割が期待できることが受験指導校を利用するひとつの利点だと思います。また、やはり伊藤塾は利用者が多いので、周りにいた塾生の友達の存在にもかなり励まされました。
私の勉強法
◇基礎学習について
私は基礎マスター民法から受講をはじめましたが、最初は法律の基本概念を理解することから難しく、そのことが日々の忙しさに追われて法律の学習を後回しにしてしまう一因でもありました。秋ごろになり、このままではまずいという焦りを感じたことから、理解できなくてもいいからまずは基礎マスターを一周聴き終わることを目標に定めました。その後テキストのマーク箇所を中心に2度3度と読み返していくうちに、徐々に条文と判例との結びつきや、分野ごとの関連が頭に入ってきました。テキストを読み返す→学習支援システムで該当範囲の予備試験短答過去問を解く、という流れを通学時間やちょっとした空き時間に繰り返すことで、かなり基礎的な知識が定着したと思います。一度基礎をしっかりと入れた状態で大学の授業を受けることで理解も早まり、かなり大きなアドバンテージになりました。また、論文学習においては、論文ナビゲートテキストを日々活用していました。重要な知識をコンパクトな論ナビの中に書き込んだり、大学の試験前を中心に論証を覚え直したりしていました。どこでも見返せるよう、講師がいつもおっしゃっていた「情報の一元化」を行うのに非常に役に立ったと思います。また、問題研究テキストは典型的な論点を学習できる問題が数多く掲載されており、答案構成を中心に何度も解き直すことで、基本的な論文の書き方や答案の型を学ぶことができました。
◇法科大学院対策について
基本的に、法科大学院特有の試験対策はせず、基礎マスターや論文マスターを中心とした予備試験の対策に努めていました。法曹コース及び早期卒業を狙った東京大学法科大学院入試では、学部成績のGPAがかなり大事になってくるので、日々大学の授業の内容をきちんと理解し、期末試験で優など好成績を得ることを目標にしていました。7月に予備試験の短答があり、期末試験がその直後だったので、特に論文の書き方を思い出すことに多少苦労しました。しかし、9月に向けてコツコツと論文を書く練習を積んでいたこともあり、論点の抽出や当てはめなどはある程度できるようになっていたため、それを利用して試験に臨みました。予備試験と並行していると大変だと思いますが、やはり6月ごろまでは論文を書くことに毎日触れていた方が良いと考えます。
予備試験との平行受験において法科大学院入試で工夫したこと
法科大学院入試でも高いプレッシャーの中、限られた時間内に答案を作成することが求められるので、特に予備試験の論文対策が役に立つと思います。きちんと時間を図って起案をする練習をし、本番の時間感覚を身につけることが、試験慣れをして落ち着いて本番に臨むことにつながると思います。
法曹コースカリキュラムについて
東京大学の法曹コースから法科大学院に進むためには、3年生で専門課程に進んでからの成績はもちろん、1・2年生の教養課程の成績も必要になっています。そのため、早い段階から計画的な履修を組み、ある程度の好成績を収めていくことが非常に重要なので、日々の大学での学習に手を抜かないことが大切です。また、行政法や商法などで、必修以外にも履修が求められる科目があるので、情報収集も怠らないようにしましょう。
「合格の秘訣」について
法曹コース5年一貫型(早期卒業)のメリットは、やはり学部を3年で卒業することで、学費や時間を1年分節約できることだと思います。一方、デメリットは、4年分の単位を3年で取り切らなければならないので、ある程度3年生の時の負担が重くなることです。ただ、これは伊藤塾などで日々の学習をきちんと行っていれば、授業で新しく入れなければならない知識はそう多くないため、容易に対応することが可能だと思います。やはり大学の授業を受ける前にその科目についてある程度の知識を持っていることや論証を覚えていること、何が問題になりやすいかを知っていることで、授業においても重点的に聞いたり復習したりすべきところがわかるので、学習しやすいです。また、周りの学生たちと比べて先行しているところが多いので、相対評価において成績は取りやすかったと思います。
おわりに
法曹を目指し伊藤塾に入ったことで、法律の知識だけでなく、目標に向けて一心に頑張る力や計画性など、今後必要なものが手に入ったと思います。法科大学院入学後は、より専門的な法学を学びながら、自身が目指す多くの人を法律の知識で救えるような専門職としての法曹の姿を実現できるよう、これまで以上に精一杯頑張りたいと思っています。