真の法律家・行政官を育成する「伊藤塾」
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予備試験に向けた勉強が法科大学院入試の糧になります

B.Fさん
一橋大学法学部4年
法曹コース
5年一貫型合格・開放型合格・特待生合格
【合格校】
一橋大学法科大学院(既修)法曹コース5年一貫型
早稲田大学法科大学院(既修)法曹コース開放型 半額免除

予備試験受験経験あり法曹コースで合格

学部成績:3.59 /S:A:B:C=22:54:46:2

受講講座:司法試験入門講座(本科生)、予備試験全国公開短答模試

私の「推し講座」私の「推しフォロー制度」合格のカギ(秘訣)
呉・論文マスター(入門講座)無料公開講座論証パターン

はじめに

 私が、一橋大学法科大学院を志望したのは、学部が一橋であり、学部で良い成績をとれば、ほぼ確実に内部進学できるルートが存在したためです。当該法科大学院は、司法試験の合格率も高く、周りのレベルも相対的に高いと考え、自分の能力を引き上げる場として適切だと思い入学を決めました。もっとも、法科大学院の進学というのは、やむを得ずだったということは言うまでもありません。予備試験の合格を目指していましたが、それが叶わなかったために進学という道を選ぶことになりました。
受験指導校で勉強する利点としては、合格者がどれくらいのレベルの知識を押さえているのかを知ることができる点にあると思います。講師の方々は、講義中に、これは知っていないとまずい知識であることを明言し、逆に知らなくてもよい知識も伝えてくださるので、メリハリをもって重要な部分だけを効率的に学習することができます。ここが、基本書で学習するのに比べて一番のメリットであると思います。

私の勉強法

◇基礎学習について

 学習のポイントとしては、基礎的な部分をきちんと暗記することにあると思います。どれだけ、理論を分かっていたとしても、それが答案上に、十分な形で表現されなければ、採点者に当該部分について理解していることを伝えきれなくなると考えます。そこで、量はどうしても多くなりますが、ランクの高い論証は、きちんと論理の組み立て、重要事項を暗記する必要があることを意識していました。また、論文マスターで扱った問題について重要な問題は、どこでその論証を使って論理的な回答を組み立てるか、自分なりに考えることを忘れてはいけないと考えていました。
私は、一橋法科大学院の入試においては、面接試験のみだったので、これらのトレーニングが活きることはありませんでしたが、早稲田大学法科大学院の入試においては、憲法・民法・刑法の3科目がおそらく上位答案となって、奨学金制度の対象者となることができました。それまでは、定期試験を除いて法律の論文で良い成績をとったことがなかった自分としては大変嬉しく、結局基礎的な学習が論文の合否を決めるのだと再認識したところでありました。

◇法科大学院対策について

 前述のとおり、一橋法科大学院は、面接試験のみだったので、それほど準備は多くありませんでした。同大学院の一般入試の第三次試験について問題と感想について述べるブログを参照して、想定質問を作り、それについて自分の考えを答えられるような準備をしていました。
早稲田大学法科大学院については、入試の問題を3年分くらいは解いていましたが、どこが出そうだとかは全くわからなかったので、論文マスターの復習だけ行っていました。刑法で実際に出題された窃盗罪は、論文マスターの復習の効果が十分に出て、そのおかげで奨学金対象生になることができたと考えています。

予備試験との平行受験において法科大学院入試で工夫したこと

予備試験の出題範囲と、法科大学院入試の出題範囲はおおよそ被ることになると考えています。そのため、予備試験の勉強が無駄になることはなく、法科大学院入試の糧になることは間違いないと思います。

法曹コースカリキュラムについて

実務家とお話する機会がいただけて、とてもありがたかったです。

おわりに

今後、法科大学院に入学した後も、一回だけ予備試験合格のチャンスがあるので、それに挑戦したいです。もしだめだったとしても、在学中司法試験合格ができるように、努力を続けていく所存です。



※プロフィールは2023年度合格時点のものです。