長年携わってきた技術者としての経験を活かし、様々な分野で活躍したい。伊藤塾の講座は、全くの初心者でもわかりやすく安心できました。

社会人・既卒者

 R.S さん

国公立大学化学工学部卒業、国公立大学大学院化学工学専攻修了
【受講講座】
予備試験シフトフルパック、予備試験口述模試 など

※プロフィールは、2012年合格時点のものです。



はじめに

私は民間の会社の技術者として、長年法律とは無縁の職業に就いていました。そこで開発中の技術につき、その特許性や既存特許との抵触について、特許公報などを調査する際当然に特許法の解釈が問題となり、弁理士の方と協議をするうちに、特許法自体の理解の必要性、それにはさらに、民法、民事訴訟法、民事執行法の理解の必要性を強く感じました。そこで初学者でも、わかりやすく丁寧な伊藤塾長の講義を聴くのが一番と考え、伊藤塾に入塾しました。

私がとった勉強方法 

基礎的な法知識・法理論の修得について

私は旧司法試験からの受験であり、予備試験については当然どのような内容になるか全く予測がつかなかったので、伊藤塾の予備試験シフトフルパックに委ねるしかないと決めました。短答では、旧司法試験の科目にない商法、民事訴訟法、刑事訴訟法、行政法と、理系の出身である私には最も苦手な一般教養科目について、それぞれ基本的な条文や知識から最後には本試験の問題について合格点が採れるような修得法を教えていただきました。
 また論文についても行政法については全くの未修者であり、一般教養についても同様でした。しかし行政法の基礎マスターや答練が講座に含まれていたので、コンプレックスが解消されました。
 このように伊藤塾の講座は、理系出身で旧司法試験にない科目について全くの手付かずの初心者にとっても、最初からついていくことができるので安心できました。

短答式試験対策について

商法・民訴・刑訴については、基礎マスター講座を利用しました。司法試験の短答は旧司法試験と違い条文の知識力が重要となると考えていたので基礎マスターの各科目の講義と情報シートの暗記を主体に学習しました。最も不安だった一般教養については、充実したテキストが与えられましたので、これだけを何回も読み込むようにしました。特に自然科学はテキストの論点が的中して、他の文学や社会科学など自分の弱点科目の問題に点数が左右されずに済みました。以上の学習方法で予備試験では初年度から合格点を採れ、本年度は210点以上の点数を楽に採れました。

論文式試験対策について

私が1回目の予備試験で失敗した科目は、司法試験と同様の問題すなわち事実認定およびそれを自己が立てた規範へのあてはめ評価を要求される問題でした。そこでこの対策としては法務省で発表された過去数年分の司法試験の問題と出題趣旨、採点実感、ヒアリングを問題毎に自己でテープに吹き込み空いている時間は聴くようにして頭に完全にたたき込みました。
 この方法は、他の行政法についても同様で、これにより飛躍的に論文の成績が上がったので有効な方法だと思います。

法律実務基礎科目対策について

法律実務基礎科目については、民事・刑事ともに岡崎講師の基礎マスター・論文マスターを基本にしました。実務経験に基づく講義が生きた教材として基本書だけでは解釈が十分にできないところも、興味深く印象に残り、論述のポイントが把握できました。

口述試験対策について

私は在宅で受講していたので、口述対策には非常に不安がありました。しかし伊藤塾の口述模試において、民事・刑事両講師に大丈夫と言われたので、落ち着いて本試験に臨めました。本試験では、最後の締めくくりの質問で適切な答えを出せて試験委員の方に、民事・刑事ともに大きくうなずかれ「その通りだね」と言われました。

合格後を見据えて 

私は、長年研究・技術職としての仕事に携わってきたので、そこでの経験を活かした分野に進みたいと考えています。例えば知財関連、医療過誤、公害などの仕事ができればと考えてします。

最後に 

最後まで諦めないことだと思います。また伊藤塾長には、旧司法試験の受験時代から論文式試験の場で力づけていただき、本当に感謝しています。やっとここまでくることができました。ありがとうございます。