社会人時代に伊藤塾からの個別フォローが役立ちました。伊藤塾には最高の教材&フォローがあります。絶対活用してください。
A さん(29歳)
東京大学法学部卒業、東京大学法科大学院(既修)2年在学中
【受講講座】
司法試験入門講座本科生、予備試験シフト旧司択一合格パック、予備試験口述模試 など
※プロフィールは、2012年合格時点のものです。
はじめに
法律関係の本や論文、判例を読み込み、論理を武器として、働く法律家が自分に向いているのではないかと思い、弁護士を目指しました。入塾のきっかけは、横山講師の体験講義を聴いてわかりやすく、これなら楽しめながら通えると思ったため、入塾を決意しました。実際にとてもわかりやすく、それからも継続して通うことができました。
私がとった勉強方法
基礎的な法知識・法理論の修得について
予備試験合格に必要な知識の8割は、基礎マスターで得ることができます。このため、伊藤塾の基礎マスターをしっかりと学習することができます。基礎マスターについては、横山講師に講義を教わりましたが、聴いていてとてもわかりやすく、これなら楽しめると思い、1年ほど充実して勉強をすることができました。実際にとてもわかりやすく、それからも継続して通うことができました。その後も基礎マスターテキストは何度も見直しながら学習を進めました。
工夫点としては、基礎マスターテキストはとても素晴らしいのですが、あくまで「法律」の講義である以上、条文を細かく引き、どのような事案についてどの条文のどの文言が問題となっているかを常に想起しておくことが絶対に必要です。そして、丸暗記をしようとせずに、各論点はこのような利益の衝突が問題になっているなど、概要を掴むことを最初に心掛けましょう。また、似たような論点というのが出てくるので、それらを混同しないようにしましょう。その意味で体系を理解することが非常に重要です。
たとえば、刑法の正当防衛が問題となっているときは、それは体系のどの部分に位置付けられるのか、緊急避難とどのように違うのか、どのような事案で問題となるのか(主要な判例はおおまかな事実関係を頭に入れておくことが理解を早めます)、他の事案とその事案はどのように異なるのか、その事案ではどの条文のどの文言について争いとなったのかということを意識します。そして、どの利益とどの利益の対立が問題となっているか(特に民事系ではその利益衡量が重要)、などという論証の枠組みを完成させて、各論点について、基礎マスターテキストを使いながらこれらのことについて意識しながら、勉強することが効果的です。逆にこれらのことを意識しないと基礎マスターテキストという宝があっても持ち腐れになってしまいます。
短答式試験対策について
短答の過去問は条文が問題になるので、条文を丁寧に読み込むことが重要です。基本的には、基礎的な法知識・法理論の修得について、で述べたことと同じです。過去問を解きながら、短答マスターテキストにわからなかった点を集約し、その部分については付箋を貼っておくなどして、定期的に見直すことで、同じ間違いをしなくなります。
論文式試験対策について
論文は、論点があり、論点を拾わなければ点数が配点されません。これが法律試験の他の試験と異なる特徴です。端的に論点を拾うこと(簡潔に問題提起ができるようになること)、他の論点と混同しないことなどが重要です。論文マスターを解く時には、この事案では、これらの論点が問題となるということを箇条書風に記憶し、類似する事案とその事案はどのよう事実関係が異なるのかというのも意識しておくべきです。
法律実務基礎科目対策について
刑事系ですが、例えば故意を認定する場合、肯定する事情は何があって否定する事情は何があるかなど、実社会に根ざしたものも大きいです。どのような事情が問題となるかは、新聞などを読むときに意識しましょう。また、公判前整理手続など、Hot Issueは理解が必須ですが、自分がそこで弁護士となったり、裁判官となったりしたことを思い浮かべながら、学習しましょう。手続きは暗記しようとしてもすぐに忘れてしまうので、伊藤塾のゼミなどを取り、練習するのがよいと思います。民事系は要件事実・民訴手続の主要な点を理解し記憶することにつきます。
一般教養科目対策について
今年短答、論文の成績が良くなく、アドバイスできる立場にありませんが、好きな分野の本を読んだり、新聞をたまに読んだりしていたことくらいでしょうか。しかし、あまり良くなくても他の科目でいくらでもカバーすることができると思います。
口述試験対策について
伊藤塾の口述模試で緊張することに慣れておいたのがよかったです。あと、法律実務基礎科目のことを聞かれると思っていたので(実際は民事刑事一般から出たが)、論文のそれらの学習の見直しをしていたことがよかったです。
法科大学院入試との併願について
現在法科大学院在学中で、法科大学院での勉強が予備試験対策に役立ったというわけではありませんが、基礎マスターの勉強をきっちりやることが、合格につながったと言えます。
伊藤塾の学習と大学生活との両立、学習フォローについて
社会人の期間があった時、伊藤塾がいろいろな情報を提供してくれて、とても役に立ちました。クラスマネージャーには現役の法科大学院生もいるので、法科大学院に行かなくても、ピンポイントで法科大学院生がどのように勉強しているかを知ることができます。社会人の人は絶対に活用すべきです。
合格後を見据えて
まだどのような進路を歩むかは決めていませんが、社会人経験者なので、前の会社・前の業界に戻って働くことも考えています。未だに法律による解決が必要なのに、専門家が少ないという分野はたくさんあります。
最後に
伊藤塾は最高の教材を与えてくれます。法科大学院に進学しなくても伊藤塾で予備試験に合格することは可能です。ただ、法律の勉強はコツが必要なので、その点で不安を感じた人は早めにゼミを取ったり、クラスマネージャーなど伊藤塾のスタッフに相談したりするのがよいと思います。そのような環境があるのも伊藤塾の大きなポイントです。