予備試験の合格は、法曹界に限らずどの分野に進むうえでも極めて大きなメリット
Eさん(20 歳)
慶應義塾大学法学部 2 年在学中
◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験答練パック、予備試験ゼミ、予備試験論文直前答練+全国公開論文模試、予備試験口述模試など
※プロフィールは、2015年合格時点のものです。
はじめに
私ははじめ官僚になるための勉強をしつつ、勉強以外に何かもう一つ打ち込めるものを持って大学生活を送ろうと考えていました。しかし勉強を始めてみると以 外に違和感なく法律の学習をすることができたこと、企業法務の世界にも興味があったことから、大学4年までを一つの目安に、ひとまず予備試験に向けての勉 強にスイッチすることにしました。
私がとった勉強方法
基礎的な法知識・法理論の修得について
私は3時間椅子に座って講義を聴く集中力がないのと、何法についての講義を聴くのかを好きに選びたいと考えたので、講義が既に相当進んでいる前の期に申し 込みました。そのため、聴かなければならない講義が常に山ほどたまっていたので、基礎マスターは復習することなく早送りで聴き進めました。その後、論文マ スターを聴きました。そのうえで全体の復習をしたので、あらゆる知識を論文の型を意識した形でインプットすることができました。漠然と基礎マスターテキストを読む時期がなかったことが、効率的な学習にとってとても有効でした。
短答式試験対策について
短答の2か月前、3月に答練を受けてみたときには合格に数十点及びませんでした。そこでそこからひたすら伊藤塾から配付される過去問を解き続けました。短答はある程度出題比率が確定しているので、失点も予測することができます。論文頻出範囲の周辺知識がまず何より大事であると感じました。
論文式試験対策について
論文対策としては論文マスターが勉強のほとんどの割合を占めました。予習は行わずにひたすら講義を聴き進め、聴くのに疲れたら読み返すというスタイルで す。この論文マスターでの学習は極めて効果的でした。たとえば、伊関講師の論文マスターでは、問題に対する正解のほかに周囲の受験生のレベルを考えたうえ での現実的な答案の形が具体的に提示されます。これは大学の授業からも基本書からも得ることができない、ノウハウの蓄積された受験指導校ならではの情報だ と思います。現実的なゴールを示されたことで学習がより効率的になったと思います。
口述試験対策について
口述試験対策は論文の合格発表後に始めました。ただ、今年の論文の刑訴法で失敗したため夏休みに刑訴法を網羅的に学習しており、これが口述試験対策として 極めて効果的でした。口述試験対策では、論文の範囲を一通り復習することが、規則の読み込みなどよりもはるかに優先順位が高いと思います。本番で規則の知 識が要求される問題はありませんでした。また口述模試については受けておくべきだと思います。私の場合は模試でいい評価をいただき、リラックスして本番に 臨むことができました。
伊藤塾の受講スタイルとフォロー制度について
伊藤塾で学習をしていれば学校の試験の法律科目について対策は不要だと思います。学習フォローについても、極めて優れていると思います。
合格後を見据えて
予備試験に合格しておくということは、法曹界に限らずどの分野に進むうえでも極めて大きなメリットとなります。一方で法科大学院に進む際には、進路を法曹に限定することの決断が求められるのではないかと思います。予備試験は将来の選択肢を狭めることなく司法試験の受験資格を得られるという点で、メリットしかない、価値ある試験だと感じます。