多様な経験を積む時間を確保するため予備試験に挑戦。法曹資格を軸に国際的な分野で活躍するのが目標です。
A さん
同志社大学法学部 3 年在学中
※プロフィールは、2015年合格時点のものです。
はじめに
将来仕事をする上で何か自分の専門の軸となる力を身につけたいと思い、興味のあった法律分野の勉強を始めました。予備試験ルートを目指そうと思ったのは、早く合格して、法律の勉強以外のいろんな経験をしてみたかったことと、経済的負担を考えてのことです。
私がとった勉強方法
基礎的な法知識・法理論の修得について
私は呉クラスで基礎を学びました。呉講師の講義の特長は、わかりやすく噛み砕かれた説明にあります。呉講師の説明を聴くと、難しい遠い世界の話だと思っていた法律の勉強がすっと頭に入ってきました。
6科目一貫して先生が教えてくださるのも、私にとっては魅力的でした。呉講師がオリジナルの答案や論証を示しながら「丁寧に書くとこうなるけど、実際にはこれくらい書けたら合格答案だからね」とその都度教えてくださるので、統一された指導の中で理想形の答案を知った上で、現実的に目指すべき答案の形が見えてきた気がします。
もちろん、人によって合うクラス・講師は異なると思うのですが、いずれにしても、手を広げすぎずに講師の指示を確実にこなしていくことが大切だと思います。個人的には、一元化したテキストを繰り返し読み、書きながら覚えるという勉強法が一番効率的だったように思います。
短答式試験対策について
初めは市販の問題集を買って解いてみたりもしていたのですが、限られた時間の中で効率よく勉強するにはやはり、過去問を繰り返し解くことが一番効果的でした。空き時間用には六法を切り離したものを持ち歩いていました。直前期には、試験前に見直すためにテキスト中のわかりやすい図表部分をコピーして切り貼りしたファイルを作っていました。
論文式試験対策について
私はいつも新しい問題を見た時に無駄に緊張してしまうので、答練をたくさん受けることでできるだけ緊張に慣れるようにしていました。基礎論証の定着については、よりしっくりくる覚えやすい論証を答練などで見つける度に、元々の論証パターン集に追加していました。また、論点抽出や答案構成の練習には論文マスターでやった過去問を繰り返していました。
伊藤塾の受講スタイルとフォロー制度について
「塾生の部屋」という質問受けサービスにたくさんお世話になりました。細かい質問にも迅速・丁寧に回答してくださるので、特に在宅で勉強されている方にはおすすめしたいです。また、奨学生試験制度によるフォローが充実していたことが、学習面でも経済面でも大きな助けとなりました。
合格後を見据えて
実はもともと国際的な分野に興味を持っているので、法律を軸にしつつ世界に触れていられる仕事がしたいなと思っています。法曹といえば国内での仕事がイメージされることが多いですが、伊藤塾一期生卒業の土井香苗さんはわたしの憧れです。
最後に
試験後には「できた!」なんて自信はまったくなかったので、「基礎がすべて」との合格者の言葉は本当だったんだなあとしみじみ感じます。私もまだ受験生なので、初心を忘れることなく半年後の司法試験まで頑張ります。