自分が自信を持てるまで一冊をやりこみ、基礎・基本を確実に修得することが大事

Fさん

東京大学法学部 4 年在学中

合格者イラスト
◆合格校/慶應義塾大学法科大学院(既修・全額免除学生)、早稲田大学法科大学院(既修・全額免除学生)
◆受講講座/司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、予備試験論文マスター、予備試験論文直前答練+全国公開論文模試、予備試験口述模試など

※プロフィールは、2015年合格時点のものです。
 

はじめに

大学2年生になる春に伊藤塾に入塾しました。予備試験に受かれば法科大学院に行かずに司法試験を受けられるという、最短ルートを通りたいと思ったのです が、そのためには大学4年生での合格を目指す必要があり、学習期間を考えるとこの時期に勉強を始めなければと考えたからです。また、大学受験と違って大学 で予備試験、司法試験の情報や受験指導は全く得られないので、独学では限界があると思いました。

私がとった勉強方法

基礎的な法知識・法理論の修得について

最初の1年はひたすら7科目の基礎マスター講義を聴き進めました。予習はほとんどせず、講義でマークしたところを中心に読み込む復習が中心でした。そのうえで短答の過去問を解いてみて、知識の確認・定着を図りました。アウトプットの練習をすることで、テキスト上の知識がどんな場面で問題となるのか、どのように問われるのか、というイメージを具体的に持てるよ うになります。読み込んでいるときにはよくわからなかったところも、論文問題を解くようになってから読み直してようやく理解できるようになったり、その知 識の活用の仕方がわかったりと、学習が進むにつれて基礎マスターテキストの理解も深まって、その重要性をより強く感じるようになりました。なので、論文問 題に取り組んだ際、出てきた論点等について辞書を引くように基礎マスターテキストを開いて、知識・理論をより深く正確なものにするよう努めました。

短答式試験対策について

 基礎マスター講義と短答試験の過去問演習で短答試験対策としては十分だったと思います。過去問を解く際には、きちんと各選択肢について正誤の理由や根拠を検討し、解けなかった問題だけではなく問題としては解けたとしても不安な肢があったものについてもチェックをつけておいて、確実に解けるようになるまで繰り返し解き直しをしました。

論文式試験対策について

基礎マスターで得た知識をどのように論文で使っていくかは論文マスター講義で修得しました。予習段階では何をどうしたらよいのか全くわからなかったので、問題を読んで考えてみる程度で講義を聴いてしまいました。その後、答案例を読み込み、どのような論理の流れで答案を展開するのかを理解し、自力で問題文から答案構成を行い、さらに重要な問題について自力で答案を書いてみる、という復習を しました。また、論文マスター後はコンプリート論文答練、論文直前答練と受講しました。制限時間があり緊張感のある空間で定期的に答案を書くことで、時間 内に書ききる等の実践的な力を養えたと思います。また、答練に向けて次回科目の勉強をするというペースメーカーともなりました。

伊藤塾の学習と大学生活との両立、学習フォローについて

学習フォローについて伊藤塾での学習で基本的な部分は修得しており、発展的な内容に関しても理解が進んだので、伊藤塾に通うことがむしろ大学での勉強にも効果的でした。論文の型の学習は期末試験にそのまま役に立ちました。

最後に

基礎マスター、論文マスターを繰り返す勉強で、もっといろいろな問題集等に取り組んだほうがよいのではないか、と不安に思ってしまったこともありましたが、手を広げず自分が自信を持てるまで一冊をやりこみ、そこに詰まっている基礎・基本を確実に修得することが大事だということを、合格して改めて感じました。今後も基礎・基本を大事にして司法試験の合格まで走り抜けたいと思います。