自分の勝因をひとつあげるとするならば、それは「謙虚さ」だと思います
L さん
◆ 出 身 大 学 /早稲田大学法学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、予備試験全国公開短答模試、予備試験口述模試など
※プロフィールは、2016年合格時点のものです。
はじめに
私は大学2 年生の4 月に伊藤塾に入りました。伊藤塾を選んだ理由は「皆が選んでいるから」という安易なものでしたが、司法試験は相対評価で周りと差をつけられないことが重要になるので、大多数の受験生に選ばれている伊藤塾を選択したことは間違いではなかったと思います。そして、法科大学院に通いつつ予備試験に挑戦しました。私は現在3 年生なので予備試験を受ける必要はありませんが、就職活動で有利になることを考えて受験しました。結果として数年前には手の届かない存在であった憧れの予備試験に合格したことで、大きな充足感を得られました。
私がとった勉強方法
基礎的な法知識・法理論の修得について
ほとんど伊藤塾の基礎マスター・論文マスターで固めました。法科大学院に通ってからも基本書や演習書はほとんど読んでいません。司法試験や予備試験で問われることはほとんど基礎的な知識であり、応用問題に対応する力も全て基礎から導かれるものであると考えたからです。基礎マスターテキストは何周読んでも、読むたびに新しい発見があるため、合格に必要な力は全てここに詰まっていると日々実感できたことも他の本に手を出さなかった理由のひとつです。私の予備試験合格には、基礎マスターテキストは6 割、論文マスターテキストと併せると8 割は寄与していたと思います。
短答式試験対策について
短答試験の勉強も専ら基礎マスターテキストでした。基礎マスターテキストさえ読み込んでいれば過去問はほとんど解けます。基礎マスターテキストを読む際には、一緒に条文の読み込みを行いました。面倒臭い作業ではありましたが、きちんと条文と向き合うことで頭の中で知識が整理されたと思います。
論文式試験対策について
論文対策としては、まず論文マスターテキストの読み込みを行いました。論証パターン集の代わりに解答例の論証部分を使いました。ただ論証を暗記するのではなく、どの場面でどういう理由でその論証を書くのかを意識しながら暗記することができたため勉強になりました。次に、基礎マスターテキストの読み込みも行いました。その際、ただテキストを眺めるのではなく、どの論点が答案のどの部分で問題になるのか、その判例を答案に落とし込むとしたらどういう場面か、常に論文試験の問題をイメージしながら読み込みました。
伊藤塾の学習と大学生活、仕事、家庭との両立、学習フォローについて
伊藤塾の講義のおかげで大学の試験は難なく対応できました。そのため大学の授業との両立に困ることはありませんでした。また、伊藤塾の予習・復習を丁寧にやったとしても、必ず自由時間は確保できるので、アルバイトやサークルと両立することもできました。もちろんその時間を答案を書く練習に充てる週もあり、勉強時間と息抜きの時間の割合を自分流にカスタマイズできたと思います。
最後に
自分の勝因をひとつあげるとするならば、それは「謙虚さ」だと思います。伊藤塾の講義で講師が教えてくださった勉強のコツや失敗例、重要な概念などの説明を真摯に受け止め、その全てを答案に活かしてきました。一度実践してみることで自分に合うものとそうでないものを見極められ、自分ならではの勉強法を身につけることができたのだと思います。また、自分の短所をきちんと把握し、謙虚に他人に教えを請うことも合格に近づく重要な力だと思います。