営業職から一念発起しての司法試験挑戦。
妻との時間も大切にしながら、計画的に学習しました

\働きながら合格 /  C.F
合格者イラスト
法律事務所事務員
◆ 出身大学/慶應義塾大学商学部
◆ 受 講 講 座 /司法試験入門講座本科生+リーガルトレーニング、コンプリート論文答練、予備試験論文直前答練+全国公開論文模試など
※プロフィールは、2019年合格時点のものです。

はじめに

私は大学を卒業してから2016年3月までとある化学メーカーで営業職をしていましたが、当時の会社に勤務し続ける自分の姿が想像できず、また、当時の職にもおもしろさを感じていませんでした。そこで、何か自分が興味を持てる仕事を職業にしようと考え、小さい頃から漠然と興味を持っていた法曹の職、特に会社員をしていた時に独立して働きたいと考えていたので、弁護士に興味を持ちました。そして、司法試験といえば伊藤塾と名前は知っていたことから、体験講義を受け、入塾を決めました。

私の勉強法

〈基礎学習について〉

まずは、基礎マスターを受講しました。ライブクラスで申し込んだのですが、入塾した年は入塾した直後から仕事が忙しくなり、ライブ受講はほとんどできませんでした。その後、思い切って会社を辞め、法律事務所の事務職に転職し、Webで1年遅れのスケジュールで基礎マスターを受講しました。基礎マスターテキストは本当によくできており、他のいわゆる基本書に手を出すことなく論文まで対策することができました。基礎マスターのWeb受講は各科目まずは1周することとし、短答・論文の過去問、答練を解いてわからない箇所があった場合に、その箇所を視聴し直すということを繰り返しました。また、2018年の予備試験論文式試験では合格できなかったのですが、もう一度理解に穴がないかを確認するという意味で、2019年の予備試験までに各科目1周ずつ視聴し直しました。わからない点があれば、必ず基礎マスターテキストに戻ることにしていました。
基礎マスターは約1年間に渡るものでコマ数は多いですが、まずは全科目1周することが大事だと思います。1周視聴しただけでは内容を理解しきるのは難しいと思いますが、なんとなくこういうものかと把握するだけで十分だと思います。その後の論文マスターで答案作成、解説講義の視聴を繰り返す中で、基礎マスターで言っていた内容はこういうことだったのかという発見が増えていき、真の理解は論文対策を始めた頃でした。基礎マスターを早く受講し終え、いかに早く論文マスターに移行できるかが短期合格へのミソだったのではないかと、今になっては思います。

〈短答式試験対策について〉

短答についてはとにかく司法試験、予備試験の過去問を繰り返し解きました。2018年、2019年の予備試験ともに試験本番までに各科目、全年度につき3周解くようにしました。といっても、毎周全ての肢を解くのではなく、自分の中でまだ常識になっていないなと思う肢だけにチェックを入れておき、2周目、3周目にはそのチェックのある肢だけ解いて正誤判断するようにしました。そうすると、全ての肢について自分の中で常識になっているとまでいえなくても、試験の現場ではなんとなく正誤がつく知識にはなっていたと思います。あとは、学習支援システムも活用しました。
このシステムでは各肢について条文問題、判例問題、学説問題をソートして解くことができ、試験1週間前頃からの条文知識の詰め込みに非常に役立ちました。通勤時間などに、ゲーム感覚で解けるのもよかったです。

〈論文式試験対策について〉

伊藤塾が推奨する受講方法に則り、論文マスターの受講に合わせて、各講師から指定のあった問題を答案構成・作成しました。講義を聴き、答え合わせ、理解するということをしました。それと並行して自分なりの論証集の作成をしました。1から作るのは時間的に非現実的かつ漏れができると思ったので、論文ナビゲートテキストを裁断しバラバラにして、穴あけパンチで穴をあけ、バインダーに綴じて作るようにしました。イメージとしては、携帯できる基礎マスターテキストといった感じです。そこに論文ナビゲートテキストから抜けているけど、本番までに残しておきたいと思った問題研究のページをコピーし、ルーズリーフに切り貼りし、バインダーに綴るようにしました。論文対策に入った頃には移動中などに持ち歩き、めくるようにしました。答案作成については問題研究、予備試験過去問から毎日1問は選び、出勤前に書くようにしました。 

働きながらの学習方法について

私が転職した法律事務所は弁護士の先生が1人だけの個人事務所で、私の受験にかなり協力的でしたので、平日は出勤前に2時間、終業後に4時間程度は学習時間を確保できました。休日はできる限り勉強時間を確保し、10時間程度はできていたかもしれません。日曜の夕方以降は妻との時間を大事にしたく、勉強は休んでいたことが多かったです。社会人の方は時間が確保しにくいかもしれませんが、しっかり計画を立てて、合格ではなくその計画の達成を目標に進めれば合格できると思いました。伊藤塾のカリキュラム、教材に絞って進めれば方向が逸れることはないので、大丈夫です。

 おわりに

とにかく必要不可欠なことだけに絞って講義をし、教材を作成していただいた伊藤塾には感謝しています。ただでさえやらなくてはならないことの多い司法試験対策において、勉強の範囲を絞っていただけたのは、余計なことを考えずにすみ、非常に助かりました。予備試験の論文はなんとか二桁順位で合格できましたので、司法試験も二桁順位で合格できるよう頑張ります。