AI技術者を目指していたが、新しい社会には制度作りが必要、そこで法曹になって貢献したいと考えた
◆ 受 講 講 座 /予備試験口述模試など
◆法科大学院合格校/東京大学法科大学院(既修)、慶應義塾大学法科大学院(既修)半額免除、早稲田大学法科大学院(既修)半額免除、中央大学法科大学院(既修)全額免除
※プロフィールは、2019年合格時点のものです。
はじめに
私は、もともとAI技術者になって労働の機械代置を推めたいと考えていました。しかし、技術者が逮捕された事件報道などを聞く中で、新しい技術や考え方を社会に導入するには、それを受け入れるためのルールや制度作りが必要だと思い、自分がそこに貢献できないかと考えたのが、法曹を目指したきっかけです。私が理想とする法曹像は、なにか新しいことをはじめたいと思った時、相談相手として真っ先に顔が浮かぶ弁護士です。依頼者のリーガルリスクを取り除き、実態にあった仕組みを設計して、その背中を後押しできる法律家になり、この仕事を通して、社会をデザインし、よりよい未来に貢献したいです。そのための資格を得るために、司法試験を目指し学習しはじめました。
私の勉強法
〈基礎学習について〉
まずは、伊藤塾のファーストトラックなどの薄くて科目の全体像が簡単に把握できる本を読み、その当該法律のイメージをつかみました。イメージをつかむことで、他の難解な基本書や判例百選などを読み込む前の手がかりとして、とても重要な意味を持っていました。ファーストトラックは、1日ですぐに1冊読み切ることができ、文字も大きく読みやすく、このイメージの把握に最適な書籍でした。刑法では、これに加えて呉明植シリーズの刑法総論・各論なども先輩にすすめられて読みました。刑法は、民法などと異なり、構成要件など一定の型がある科目であると考えています。この本を読むことによって、刑法の構成要件違法性責任、構成要件の中のどのレベルの要件についての話なのであるかなど、頭の中で地層を作ることができるようになり、のちの勉強に大きく役立ちました。
〈口述試験対策について〉
口述試験は、まずなによりも過去問が重要だと思い、過去問の読み込みに励みました。伊藤塾の模試を受けた時に、過去年度の再現をいただくことができたので、これらをすべて読み込み、どのレベルでどのくらいの点数がもらえそうなのかを把握して、そこから逆算して勉強計画をたてました。また、模試の受験によって、点数をつけていただき、自分の立ち位置を把握しました。自分の立ち位置が合格圏にあったため、ある程度焦りを解消した状態で本番を迎えることができました。