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やればできる必ずできるは嘘ではないな、と思いました。

I.Eさん
【出身大学】東北大学法学部
【予備試験合格時】東北大学法科大学院(既修)2年

受講講座:司法試験入門講座 本科生+リーガルトレーニング、予備試験論文直前答練+全国論文模試、予備試験口述模試など

法律の学習を始めた理由私の「推し講座」私の「推しフォロー制度」合格のカギ(秘訣)
専門性・独立性の高さ論文マスター(入門講座)伊藤塾チャンネル(YouTube)継続

 

はじめに

私が伊藤塾に入塾したのは大学一年生の6月で、大学の中では学習開始が比較的早い方でした。漠然と法曹を目指してはいたものの、試験制度や具体的に何を勉強しなければならないか一切の知識がないなか、伊藤塾を選んだのは法曹志望の先輩方のほとんどが伊藤塾生であったためです。先輩方から司法試験の仕組みについて聞き、予備試験という制度があり、ほとんどの合格者が受験指導校に通っていたという実態を知って、大学生協で伊藤塾の入塾手続きをしました。
伊藤塾長が公演で大学に来てくだざったことや圧倒的な合格実績があることも、予備試験の勉強を開始する後押しになりました。

私の勉強法

基礎学習について

基礎マスターはこなすだけでも相当な量の講義があるので、倍速で聞いて効率良く消化することを心がけていました。わからないところにあまり拘泥せず、全科目を早く受講して、法律の全体像を掴むことが効率的な学習の要になると思います。私はできませんでしたが、基礎マスターと並行して定義や論証を覚えたり、短答の過去問を解いたりしておくと知識の定着が早いと思います。
基礎マスターで予備試験合格に必要な知識の9割以上を学ぶことができましたし、知識の量を増やすことよりも、必要最低限の知識の精度を高めることが、短答でも論文でも要求されていると強く感じました。
短答であれば、曖昧な知識がいくらあっても選択肢を絞ることはできませんし、かえって間違った肢を選んでしまうことさえあります。論文でも、定義や条文の趣旨、基本論点の規範は正確に書けることが、合格の最低条件であるといえます。私は基礎マスターの講義をただ漫然と聴くだけで、暗記の重要性に気づくのにかなり時間を要しましたが、法律を学ぶ上で暗記から逃れることはできないので、基礎マスターで重要と指示される部分について、毎日繰り返して覚えることが大切だと思います。

◇論文学習について

多くの合格者が論文マスターの問題を何周も解き合格したと聞いて、私も論文マスターを繰り返し答案を書いたり答案構成をしたり、といったオーソドックスな勉強法をとっていました。同じ問題を解いているにもかかわらず2周目3周目でもできなかったり、論点に気づけなかったりすることがあるのが恐ろしいところで、できるようになった問題は軽めに確認するに留め、自分の苦手な分野、問題を中心に演習することができれば効果的に勉強できると思います。
私は論文マスター受講段階で基礎の知識が相当欠落しており、最低限の知識がない人が論文問題を見ても全くわかるわけもなく、結局基礎マスターテキストの復習をしなければならなかったため、最初の頃は論文マスターを効果的に活用できていませんでした。論文マスターに入るまでに知識が完璧になっている必要は全くありませんが、基礎マスターの受講中に並行して復習や暗記をしていれば良かったと思います。
論文マスターに収録されている問題を事案を覚えるくらい何度もやりこみ、記憶した知識や論点をどのように使うかを学ぶかが合格への最短ルートだと思います。

◇短答式試験対策について

基本的には過去問を繰り返し解き、わからないところがあれば基礎マスターテキストに戻って確認する、というやり方で勉強していました。初めて過去問を解いたときは全く解けず、基礎マスターの復習をしながら1周目を終えるのにかなりの時間を要しました。漫然と過去問をやっていてもなんとなく答えを覚えていくので合格はできるかもしれませんが、短期的には効率が悪くても、基礎に戻って知識の確認をしていたのが良かったように思います。
また、1周目にしっかりと復習をしながら過去問に取り組めたなら、2周目以降の演習はかなり楽になるので、時間はかかりますが基礎知識の確認から逃げないことが大事だと思います。
短答模試は本番通りの時間で初見の問題を解く貴重な機会なので受講することをおすすめします。なお、過去問の蓄積が膨大になりつつあり、前年度分を解くことがかなり難しくなってきているので、解く問題をある程度絞っていくほうがいいかもしれません。

◇論文式試験対策について

論点マスターの問題を繰り返し解き、試験直前期には模試と直前答練を受講していました。論文マスターの問題は何度やっても勉強になる良問が多数収録されており、これを完璧にしていくことが合格への近道だと思いました。
論文マスターで出てくるほとんどの論点は全受験生が気づいて書けると思って書き負けないように正確に記憶し、丁寧なあてはめをするように心がけました。
見たこともないような論点では差はつかず、問題文の事情を拾って端的に答えることができれば、相対的に高い評価を得られると感じました。論文式試験は問題も難しく体力的にも厳しい想像を絶する辛い試験なので、初受験の人は特に論文模試の受講をおすすめします。

◇口述試験対策について

伊藤塾から送ってもらった過去の口述再現を前年度繰り返し友人と問答しました。今までにない形式の試験で、落ちたらまた短答からやり直しというプレッシャーの中で過ごす2週間は本当に過酷ですし、人生で一番口述試験が緊張しました。知らない人から初見の問題を口頭で出題される経験は模試でしかできないので口述模試の受験は必須だと思いました。受けていなければ本番でもっと緊張していたと思います。

「学生生活との両立について」

学部時代はたまにアルバイトをする程度で勉強時間自体はとれていたものの、メリハリのない生活になっていました。しかしながら法科大学院に入学してからは授業も忙しく、自分の可処分時間をどうやって有効に使うのかを真剣に考えるようになり、かえって学部の頃より濃い勉強をすることができたと思います。
予備論文の直前期から期末試験にかけてまで人生で最もハードな期間でしたが、時間がないからこそ集中して必要な勉強に取り組めたように思います。伊藤塾長が、忙しいからこそ合格する旨のことをおっしゃっていたことの一端が理解できたように思いました。

おわりに

合格するまで辛いことの方が間違いなく多かったと思いますが、伊藤塾を信じてここまで勉強を続けてきて本当に良かったです。やればできる必ずできるは嘘ではないな、と思いました。
司法試験では100位以内を目指したいと思います。



※プロフィールは2022年度合格時点のものです。