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法律を使いこなせればその後の人生においていつか役に立つと考え、勉強を始めました

M.Aさん
【出身大学】国立音楽大学演奏学部

受講講座:司法試験入門講座 本科生+リーガルトレーニング、予備試験口述模試など

法律の学習を始めた理由私の「推し講座」私の「推しフォロー制度」合格のカギ(秘訣)
人の役に立つ仕事内容 予備試験論文直前答練法改正対応毎日淡々と

 

はじめに

司法試験を目指した理由は、法律に詳しくなりたい、という漠然としたものでした。もともと、私は"立派な教育者になりたい"と考えていて、若かったこともあり、知的好奇心が旺盛で、ありとあらゆる試験にチャレンジしました。勉強の楽しさは、大学受験の際に知ったので、苦痛ではありませんでした。

勉強開始当初、私は療育に携わっていて、発達障害という個性をもつ子どもたちと関わっていました。その関わりの中で、発達障害の子ども、またその家庭に対する社会一般の理解のなさ、無関心、行政のサポートの不十分さ、高い壁…。一言で言うと、理不尽さを感じました。自分のこのモヤモヤを解消するには何を勉強したら良いのか…、手っ取り早いのが法律かなぁと。社会経験の乏しい自分にとって、法律を使いこなせる大人になれれば、その後の人生において、いつか役に立つのではないかと、そう考えました。

私の勉強法

基礎学習について

基礎マスターの利用については、とにかく"講義に足を運ぶこと、復習を欠かさないこと"。これを徹底しました。当初はあまり意識していませんでしたが、勉強の範囲が膨大であること、また、講義のスピードは早いことから、少しでも怠ければ取り返しのつかない遅れになると、基礎マスターも中盤の頃、気づきました(実際に、一年のはじめには教室いっぱいにいた受講生も、季節が変わるごとに人は減り、リアルタイムでの受講を諦める人はたくさんいらっしゃました)。そのプレッシャーに押しつぶされそうになりながら、寝不足になりつつも、復習は一度も欠かさず、補講も含めて、毎回講義には参加しました。一年で全科目を一周できたことで、おおよその全体像をその時点で把握することができましたし、全体像の把握は早いにこしたことないです。

また、基礎マスターテキストの記載のみで、合格をするための学習には必要十分ですが、講義中、講師の方々のほんの少しの言葉(具体例、実務でのお話)もメモするよう努めました。復習の際には、そのメモがイメージの一助となり、理解がしやすかったです。

そして、復習の際に注意したこととして、"これは絶対覚えるように"と指示された部分については、必ず覚えるようにしたことです。これは至って当たり前のことですが、勉強が進めば進むほど、覚える量は増えますし、時間が経てば経つほど、一生懸命覚えたことも忘れてしまいます。ですので、毎回の復習の際に、意識的に記憶をするよう努め、後で覚えればいいや、ということは一度もしませんでした。振り返れば、基礎マスター受講中に、本当に大事な部分の記憶に努めたことは、その後の学習の観点から、良かったと思っています。

◇論文学習について

論文マスターの利用については、毎回6問ほどずつ進みますが、正直基礎マスターの時と同様、付いていくのに必死でした。そして、最初は、答案作成に非常に苦労しました。答案例を見て、果たしてこんなことが書けるようになるのかと。途方に暮れました。この時点では、なにが問題になるのか、論点探しで精一杯でした。論文マスターテキストは、何度も何度も解きました。1回目より2回目、2回目より3回目と、問題点に気づくスピードや、論点·論証の想起、当てはめが充実し、実力がつくのを感じました。

◇短答式試験対策について

短答式試験の対策としては、学習支援システムを一番利用しました。また、これが一番効率的に勉強できる方法だと思います。短答式試験については、もちろん正確な知識が必要ですが、非常に短い試験時間ですので、アウトプットのスピードがなにより大切だと思います。そのためには、ある程度学習が進んだ段階で、とにかく問題の数をこなすことが重要です。そうすると、ただでさえ重い六法を持ち歩かなければならない、メインの論文対策の教材も持ち歩き、これにプラスして短答用の問題集となると、重くってたまりません。私は途中で挫折しました。手を広げず、学習支援システム一本に学習ツールを絞った方が、結果的に穴のない学習ができると考えます。

◇論文式試験対策について

論文直前答練、全国公開論文模試については、受講して本当に良かったと思っています。もちろん、論文マスターで答案作成の基礎固めをしたことが大前提です。予備試験の過去問、再現答案を見る限り、問題文の事実をいかに使えるかが、合否を左右すると思います。

論文直前答練は、予備試験の問題と同程度の問題文の長さで、事実を拾い、評価する練習になりました。また、新しい判例を土台にしたような問題もあり、未学習の部分については、未知の問題に対応する力をつける素材として、良い学習をすることができたと思います。

全国公開論文模試は、試験と同じ時間で行われるため、2日間の過酷な日程をこなすシミュレーションをすることができました。これはとても重要なことで、腕は疲れるし、脳みそも疲れるし、メンタルもヘトヘトになります。受けきることに、まず第一に意味があったと思います。

◇口述試験対策について

口述試験対策については、再現集をとことん活用させていただきました。姉にロールプレイングをお願いし、試験前日まで毎日練習を重ねました。"口頭で答える"ことはなかなか難しく、苦労しました。

また、模試も受講させていただきました。他の受験指導校の模試の受講も考えましたが、口述試験については、何個も受けることにあまり意味はないのかなと思います。入退室の流れや、受け答えの仕方等を確認できたため、受講して本当に良かったと思います。

働きながらの学習方法について

勉強以外の時間との両立については、バランスが必要だと思います。私は、基礎マスター受講時、毎回の復習を徹底していたため、ときには寝不足になることもありました。振り返れば、良かったのかもしれませんが、睡眠時間はある程度確保したほうが、全体としてみたときに結局は効率が良いと思います。寝不足はメンタルに響きますし、ひどければ体調にも影響します。私はリフレッシュも兼ねて、遊ぶ時間もある程度確保していました。勉強だけしていては、気も滅入ってしまいますし、必要な時間だと思います。姉とディズニーランドに遊びに行った際、待ち時間に単語帳をペラペラめくっていたのは良い思い出です。

おわりに

私が受験指導校を何個か検討して、伊藤塾に決めた理由は、伊藤塾長の著書を読み、感化されたからです。実際に、伊藤塾長の講義を受講できたことは、とても貴重な経験だったと思いますし、他の講師の方々の講義もとてもわかりやすく、伊藤塾で学習できたことは本当に良かったと思っています。
引き続き、司法試験合格に向けて、勉強に励みたいと思います。 



※プロフィールは2022年度合格時点のものです。