法曹として働く際に役も立てられるような勉強をしていきたい。

受講講座：司法試験入門講座 本科生+リーガルトレーニング、予備試験答練パック、予備試験口述模試など

はじめに

中高時代から、社会の仕組みや歴史、思考など「人」について学ぶ文系科目に興味がありました。そして法律は人と人との関係を規律するものであり、その点に面白さを感じたのが予備試験受験を目指したきっかけです。
伊藤塾は、予備試験対策の受験指導校としてよく名前を聞く塾であったこと、答案の添削も含め講座の内容が充実していたことから、安心して勉強できる環境であると感じて入塾しました。

私の勉強法

◇基礎学習について

論文マスターを受講する前の準備として基礎マスターを一通り受講しました。伊藤塾の基礎マスターのテキストには、試験に必要なことが取捨選択のうえで掲載されているため、講座を受講しながら加筆した教科書を何度も読み直すことで効率よく知識を身につけていくことができました。
受講していて疑問点が出た場合には、大学の授業で購入した基本書の該当箇所を読んだり、伊藤塾の質問制度を利用したりして解決しました。また、論文マスターを受講しながら基礎マスターを復習していくと、ただインプットしているときには十分に理解できていなかった点に気づくことがよくあったので、答案作成の段階に入ってからも定期的に復習することをおすすめします。

◇論文学習について

論文マスターは、コンプリート論文答練のスケジュールに合わせて受講しました。コンプリート論文答練の1stタームはそれぞれの科目を2週間かけて進めていくので、土日に答練を設定して、平日にその科目の論文マスターを一通りさらい、論証メモを作っていきました。問題が分野ごとに掲載されているので、特に1周目は復習の際、基礎マスターの該当箇所を合わせておさらいするようにしました。この方法によると、ちょうど論文マスターを一周すると基礎マスターも一周分おさらいできたこととなるので、より知識を定着させられるのではないかと思います。
また、2周目3周目でも答案を書くようにすると、知識が身についた分新たな発見があるので、できるだけ答案構成や作成をするのが良いと思います。

◇短答式試験対策について

まずは基礎マスターを受講して知識を身につけていき、短答式試験の直前に過去問集を3、4周ほどしました。論文もそうですが、短答式試験対策においても過去問に勝る勉強法はないと思います。私はあまり実践できませんでしたが、基礎マスターを受講しながら過去問を解くようにしておけば試験前にもう少し余裕を持てたのではないかと思っています。
また、全国公開短答模試を受講したことで、本番の緊張感を体験し、成績表を見て他の受験生との比較ができた点が良かったと思います。

◇論文式試験対策について

先述した論文マスター及びコンプリート論文答練に加えて予備試験論文過去問マスターを受講しました。過去問を解く際には、特に出題形式に着目しました。同じ分野からの出題でも形式が違えば書くべき内容は異なります。本番で焦らないためにも最近の出題形式や形式の変遷を知っておくことは重要だと思います。
短答式試験後は、論文直前答練と全国公開論文模試を受講しました。2つの講座、模試により論文式試験までの勉強の流れがある程度決まってくるので、スケジュールに悩まずに勉強することができました。

◇口述試験対策について

民事実務基礎と刑法の基本書を周回しながら、模試を受験しました。口述試験では要件事実、構成要件を押さえることが最も重要とよく言われますが、口述再現集を見てその通りだと感じました。そこで､その2つをメインに据えて、訴訟の流れなど訴訟法の知識を、時間が許す限り短答過去問や基本書により補っていきました。また、問答に不安があったので、母親に協力してもらい、毎晩再現集を使って練習しました。

学生生活との両立について

短答式試験に向けての勉強に割ける時間が少ないのが不安だったので、携帯アプリを使って移動時間に過去問を解くようにしていました。論文に向けての勉強の合間に定期的に解くようにしていると、いざ直前に過去問を総ざらいすることとなったときの心理的負担が少し軽減されたので良かったと思っています。

おわりに

予備試験の勉強は手を広げすぎず、必要なことを繰り返し演習することが重要だと感じました。その点、伊藤塾の講座を利用することで、必要な知識を効率よく吸収できたと思っています。
司法試験に向け、受験のための勉強ではなく、法曹として働く際に役も立てられるような勉強をしていきたいと考えています。