明日の法律家講座 バックナンバー

明日の法律家講座 東京校第182回

2011年9月10日(土)実施
 

法曹を志望する皆様への期待と提言~弁護士・参議院議員・法務大臣などの経験から~

【講師】 
千葉 景子 氏(弁護士、元法務大臣、前参議院議員)


講師プロフィール

千葉 景子 氏(弁護士、元法務大臣、前参議院議員)

千葉 景子 氏
神奈川県横浜市生まれ
1971年 中央大学法学部卒業
1982年 弁護士登録(横浜弁護士会)。弁護士として、「厚木基地爆音訴訟」
    「富士見産婦人科病院事件」「宇都宮病院事件」を担当
1986年 参議院選挙で初当選(以後連続4回当選)
2009年 83代法務大臣就任(鳩山内閣)
2010年 84代法務大臣再任(菅内閣)
2010年11月 「検察の在り方会議」座長就任
 
  
 

講師からのメッセージ 

司法制度改革審議会意見書がまとめられてから10年。
その意見書が提起した、“21世紀の日本を支える司法制度”は現在どのように実現され、効果をもたらしているのでしょうか。立法の場にあり、多少なりとも法律の制定等に関与してきた者の一人として、実情を検証し、必要な見直しをしなければならないと感ずるところも無しとは言えません。
裁判員制度はどうでしょう。
みなさまが最も関心を寄せる法曹養成制度は・・・・。
高い“志”を持つ人材が、埋もれてしまってはいないか。
その他いくつもの課題が指摘されています。法曹を目指す皆様の率直なご意見を聞かせていただきたいと思います。
また、この改革の論議で積み残されてきた部分にも大きな問題が生じてきました。いくつかの冤罪事件が明らかになるとともに、大阪地検特捜部における、いわゆる厚生労働省元局長無罪事件。これらは、我が国の検察の在り方が問われることはもちろん、刑事司法の根幹をも問い直すことになってきました。
いまこそ、法曹たる者、法曹を目指す者、社会の中で如何なる役割と責任を果たすべきかが問われているのだと思います。
みなさんと共に議論ができれば幸いです。