明日の法律家講座 バックナンバー
明日の法律家講座 東京校第244回
2016年3月7日(月)実施
テレビ報道が息苦しくなっている~一マスコミ人からの提言
【講師】
金平 茂紀 氏(TBSテレビ「報道特集」キャスター、執行役員)
講師プロフィール
金平 茂紀 氏(TBSテレビ「報道特集」キャスター、執行役員)
東京大学文学部社会学科卒業。
1977年 TBS(現・東京放送ホールディングス)入社。
報道局社会部記者として、警視庁記者クラブ、司法記者クラブ(ロッキード事件での田中角栄の1審裁判などを担当)、文部省記者クラブに勤務。
1986年より報道番組のディレクターやプロデューサーになり、1989年から1990年の番組終了まで『JNNニュースコープ』副編集長を務める。
1991年から1994年までの間JNNモスクワ支局長としてソ連の崩壊などを取材。
1991年のクーデター事件後にミハイル・ゴルバチョフやボリス・エリツィンに対して、単独インタビューを海外メディアの中で初めて行った。
帰国後の1994年に『筑紫哲也 NEWS23』の番組編集長(デスク)に就任し、2002年まで8年間務めた。番組編集長在任中はビル・クリントンや朱鎔基とのタウンホール・ミーティング番組の放映や、TBSオウム事件、阪神・淡路大震災、アメリカ同時多発テロ事件などの報道を経験し、多くの関連番組や特集企画を担当。筑紫哲也の「右腕」として、『筑紫哲也 NEWS23』をTBSの看板番組に発展させることに協力した。
2002年~ JNNワシントン支局長
2005年~ TBS報道局長
2008年5月 TBSアメリカ総局長兼TBSインターナショナル副社長としてニューヨークへ転出した。アメリカ総局長在任中はコロンビア大学東アジア研究所の客員研究員として2年間在籍し、多くの論文を発表。
2010年9月 執行役員に就任。10月2日より『報道特集』のメインキャスターを務めている。
講師からのメッセージ
講演をお引き受けしてから、何をお話しようかと考えていたところ、テレビ報道をとりまく環境が目に見える形で息苦しさを増してきました。なぜこんなことになったのでしょうか。政治権力からの圧力・介入といった外部的な要因よりも、むしろメディア組織の内側にある要因が、この息苦しさの本質ではないかと僕は考えています。具体的な例を挙げながら、皆さんとメディアの行方、ジャーナリズムの行方について考えてみたいと思います。