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明日の法律家講座 東京校第267回

2018年1月13日(土)実施

持続可能な開発目標(SDGs)16.3項を実現する法律家の国際協力~コートジボワール司法省にコールセンターができるまで

【講師】 原 若葉 氏(弁護士)
 


講師プロフィール

原 若葉 氏(弁護士)

原 若葉 氏
<学歴と主な職歴>
1988年 慶應義塾大学法学部法律学科卒業
1990年 最高裁判所司法研修所修了(42期)・弁護士登録(第一東京弁護士会)
1993年 米国コロンビア大ロースクール修了(LL.M)
1990年~2003年 大手渉外法律事務所に所属し、国際取引・知財案件の実務に携わる。
2003年~2005年 外務省条約局国際協定課・国際法局経済社会条約官室に勤務
2008年~2009年 外務省経済局知的財産室に勤務
2010年~2017年 国際協力機構(JICA)非常勤客員専門員
2012年~2014年 日本司法支援センター(法テラス)本部第一事業部長
2014年~2017年 在コートジボワールJICA長期派遣専門家(司法アドバイザー)
<その他>
2010年~2012年 日本女性法律家協会副会長
2001年~2003年、2015年~現在 日弁連国際交流委員会幹事
 

講師からのメッセージ 

今回講師を務めさせていただくことになりました原 若葉です。司法試験に合格してから30年。私も伊藤真塾長に教えていただき、全科目の全論点についてブロックノートを作って合格しました。しかし、元々アフリカで法整備支援をするために司法試験を受けた訳ではありません。一方で、国際的な事柄に関心があり、弁護士としても何らかの形で常に関わってきました。唯一の例外が、震災後に日本司法支援センター(法テラス)で仕事をさせていただいたことです。そうしたところ、いわばその延長で、2017年4月までコートジボワール共和国の司法アクセス改善支援に携わることになりました。現地では2016年12月から、コールセンターをはじめとする日本モデルの法律情報提供サービスがスタートしています。これは、国連の持続可能な開発目標(SDGs)第16.3項を実現する最先端の取組みといえるものになっています。これまでを振り返り、このコートジボワールでのプロジェクト実現に至る経緯やその背景を、様々な仕事のエピソードもまじえてご紹介したいと思います。