明日の法律家講座 バックナンバー

明日の法律家講座 東京校第313回

2022年3月5日(土)実施

私のこれまで、そしてこれから~国会議員秘書として、弁護士として、都議会議員として

 

 講師プロフィール

五十嵐 えり 氏( 弁護士、東京都議会議員)

五十嵐えり氏
1984年 名古屋市生まれ
中学校の時にいじめにあい不登校に。
高校には通わずフリーターとして働く。
飲食店、4tトラック運転手などを経験するなかで、非正規労働者の不当な現実を目の当たりにし、自己責任を理由に弱者が切り捨てられる社会を変えたいと思う。
高卒認定資格を取得したあと、24歳で静岡大学夜間主コースに入学。
昼間は仕事をしながら夜は授業を受け、名古屋大学法科大学院(既修者2年コース)へ入学。
30歳で司法試験に合格。
2015年 参議院議員事務所入所 政策担当秘書
2019年 同事務所退所
2020年 法律事務所入所 弁護士登録
所属:第二東京弁護士会。情報公開・個人情報保護委員会等、現在は弁護士として刑事・民事事件を扱うほか、原発被災者弁護団としての活動や若い女性対象の生活相談などに取り組む。
2021年 東京都議会議員選挙(武蔵野市選挙区)にて初当選
 趣味 お笑い、読書、歴史跡地巡り、ピアノ、映画・Netflix鑑賞など
 

講師からのメッセージ 

自分が伊藤塾で司法試験の勉強をしているときには、まさか10年後に東京都議会議員になっているなんて、想像できませんでした。今は、市民の声を直接に東京都にぶつけながら、日々仕事をしています。活動の基礎にあるのは、憲法の基本的人権や「正義」への思いです。私が、これまで経験した社会は、憲法も労働法もなく、理不尽がまかり通り、弱い人たちの人権が侵害される社会でした。正義の実現のために、弁護士として裁判を通じてだけではなく、議員として議会の場からも声をあげることの重要性を感じています。
講座では、私がなぜ弁護士を目指し、国会議員秘書になったのか、なぜ選挙に挑戦したのか、また、若いころの経験や私が考える自己責任社会についてもお話したいと思います。
司法試験に合格して、私の人生は180度変わりました。受験生の皆さんは、今、ゴールの見えない闇の中を走っている気分でしょうが、乗り越えた先に待つ世界を楽しみに頑張ってほしいです。将来の法曹を担う皆さんと、一人ひとりの人権が守られる社会を一緒に目指していきたいと思います。