明日の法律家講座 東京校第344回

2024年6月8日(土)実施

災害復興法学のすすめ
~被災者の声から新しい法律と防災教育をつくる~

 講師

岡本 正弁護士

岡本 正弁護士(銀座パートナーズ法律事務所)

慶應義塾大学法学部法律学科卒業。2003年弁護士登録。
気象予報士・ファイナンシャルプランナー・マンション管理士・宅建士・防災士等の資格も生かしながら防災教育活動にも従事。
東日本大震災発生時は内閣府に出向中。日弁連災害対策本部室長も兼務し復興政策に関与。その経験をもとに「災害復興法学」を創設して、慶應義塾大学や岩手大学等全国の大学で講座を展開中。内閣府をはじめ国、地方公共団体、産学の公職多数。
2017年には新潟大学にて博士(法学)を取得。

【主な著書】
『被災したあなたを助けるお金とくらしの話 増補版』(弘文堂)
『災害復興法学』『災害復興法学』『災害復興法学 』(慶應義塾大学出版会)

講師からのメッセージ  

 弁護士のキャリアは無限大です。私は法律事務所で企業法務を中心に経験を積み、縁あって内閣府に出向しました。その間に東日本大震災があり、文部科学省原子力損害賠償紛争解決センターの立ち上げに関わり同センターに勤務し、合計8年の公務員弁護士経験を積みました。災害対策や危機管理の場面でも「法律」を知り、使いこなし、新しい立法や法改正を目指すことが重要だと気づきました。こうして、「災害復興法学」という分野を自ら作り上げ、新しい防災教育プログラム「被災したあなたを助けるお金とくらしの話」の普及活動も行っています。弁護士という資格を中心に、産・学・政・官のあらゆる分野とつながることができるのです。