明日の法律家講座 東京校第364回

2025年3月29日(土)18:30~20:30

日本における気候訴訟
~将来世代を気候危機から守れるか~


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 講師

小出 薫 先生

小出 薫 先生
(東京弁護士会/グリーンライツ法律事務所)

【プロフィール】
2006年 京都大学農学部森林科学科卒業
2007年 ニューヨーク州立大学大学院(公共政策学コース)修了
2012年 一橋大学法科大学院修了、司法試験合格
2013年 司法研修所修了(第66期)、弁護士登録

講師からのメッセージ  

 今回のテーマは気候訴訟です。
気候変動で、豪雨・豪雪災害は激甚化し、熱中症リスクは高まり、水資源への影響を通じて農業・漁業等が受ける打撃も大きくなっています。世界平均気温の上昇を産業革命前と比べて1.5℃に抑える目標は国際的なコンセンサスになっています。
しかし、1.5℃に抑えるための「カーボン・バジェット」(排出することが許容される二酸化炭素の残量)は、現在のペースではあと数年で使い切ってしまうことになります。私たちは、有効な気候変動対策を講じることができる最後の世代とも言われます。
このような状況の中で、政府や企業、市民にはどのような行動が求められるのか、法的な観点から検討しましょう。現在取り組んでいる、主要電力事業者10社に対する二酸化炭素排出削減請求訴訟(明日を生きるための若者気候訴訟)についてもご紹介します。