勉強に行き詰まった時は合格体験記を読んで、先輩方のアドバイスを参考にしていました。
K.T さん(21 歳)
◆ 最 終 合 格 /国家一般職、裁判所一般職、労働基準監督官
◆ 内 定 /千葉地方検察庁(国家一般職)
◆ 予定進路先 /千葉地方検察庁
はじめに
学部の法律の学習を通して、人のため、社会のためになるような仕事がしたいと思うようになり、大学1 ~ 2 年生の時から公務員を目指していました。他方で、公務員試験を受験するにあたって、膨大な勉強量を独学で学習していくのは限界があると感じていました。そこで、大学3 年生の4 月から伊藤塾に入塾し、1 年間しっかり集中して勉強に取り組める環境を整えました。数ある受験指導校の中でも伊藤塾を選んだ理由は、法律科目の講義に定評があることや、講義のインターネット配信など、学習フォローが充実していたこと、また、受講料が安かったことや、家から近くて通いやすかったことなどが挙げられます。加えて、入塾の手続きに伺った際、職員の方の対応が丁寧で、好感を持ったことも決め手になりました。
私がとった勉強方法
最初に記憶の定着を図るため、講義で扱った箇所をノートにまとめて理解を深めるよう努めました。その点、内田講師の講義では、重要なところを色分けして説明してくれるため、どこを重点的に復習すべきかが一目瞭然で非常に助かりました。講義のまとめを行った後は、その講義で扱ったところの『これ完』を解きました。『これ完』を解く回数は、概ね3回を目安とし、その中でも憲法や行政法については4~5回、民法については6~7回解いたと思います。また、法律科目で重要となってくる判例解釈に関しては、自宅で声に出して判例文を読み上げるなどして、記憶に残る勉強を心掛けました。その点、講義で判例の重要な箇所を実際に読み上げて解説してくれるため、記憶に残りやすく、復習がとてもしやすかったです。
専門試験(記述式)について
記述対策用の冊子や講義で使うテキストなどからいくつか重要なテーマを選び、それについてノートにまとめるなどしていました。そして、この作業を1 テーマごとに2 ~ 3 回繰り返すことで、何も見ずに要点をまとめることができるようにしました。また、ノートにまとめる際は、たくさん字を書いても手を痛めないよう、力を入れる必要のある鉛筆ではなくボールペンで、より記憶に残るようにゆっくりと字を書き、頭に刻み込むようなイメージで行っていました。ちなみに、私は専門記述の対策が遅くなってしまい、あまり多くのテーマを用意することができなかったので、余裕を持って対策を始めるのがよいと思います。
基礎能力試験(多肢選択式)・教養試験(択一式)について
人文科学については、コストパフォーマンスのよい思想・哲学に力を入れ、範囲が広い世界史や日本史は出題予想を基に、出る可能性の高い単元を重点的に固めました。また、文章理解や数的処理については、問題を解く感覚を鈍らせないよう、毎日問題を解く習慣をつけるようにしていました。
一般論文試験・教養論文試験(記述式)ついて
日頃から新聞やニュースなどに気を配ることで、論文を書く際のネタとなるような情報を集めておくことが重要だと思います。また、特に自分のアンテナに引っかかった出来事があれば、その概要や自分が感じたことなどをまとめておくことも論文対策になると思います。
面接対策について
『面接対策BOOK』に目を通し、自分が受ける試験種の面接形式や、過去に聞かれた質問、面接時の雰囲気などに関する情報を事前に集めました。また、伊藤塾で行っている模擬面接は、面接に慣れるうえで非常によい機会になりました。加えて、面接の際に講師の方から客観的かつ的確なアドバイスをいただいたことで、自分の直すべきところが明確になり、本番に向けてしっかりと軌道修正することができました。
官庁訪問について
今年は、一般職の1 次試験合格発表の2 日後に官庁訪問が始まりました。そのため、1 次試験の合格発表を確認してから官庁訪問の予定を立て始めるのではとても間に合いません。そこで、1 次試験を受け終わった時点で、どこの官庁を訪問するかについて、ある程度考えておく必要があると思います。また、より前の段階でさまざまな省庁の業務説明会に参加するなどして、興味のある省庁に関する情報を集めておくと、官庁訪問の予定を立てる際や面接カードを記入する際に比較的スムーズに対応できると思います。
受講形態と伊藤塾の学習個別フォロー
私は通学フレックス受講で、どうしても行けない場合を除いては、ライブの講義に出席するようにしていました。そうすることで講義を何日分もためてしまうことがなくなり、なにより受験指導校に通って講義を受けるということを習慣化するのが大切だと思ったからです。例外的に、大学の定期考査前などでライブの講義に出席できなかった時は、インターネット配信講義を2 倍速で聴いていました。2 倍速だとおよそ1 時間の講義が30 分に短縮できるため、とても効率的に勉強することができました。また、何か疑問点やわからない点があった時に『塾生の部屋』という質問制度をよく利用していました。短期間で質問に対する的確な回答がいただけて、とても助かりました。
直前期と受験当日
直前期は『これ完』で以前に間違えた箇所や苦手としているところを重点的に復習しました。
合格、内定と進路決定
裁判所職員、国家一般職、労働基準監督官に最終合格しました。千葉地方検察庁から内定をいただき、私自身、検察庁で仕事がしたい気持ちが強かったことから、そちらで働くことを決めました。
モチベーションの維持について
時には自分の趣味の時間を設けたり、友人とご飯を食べに行くなどして気分転換することで、モチベーションの維持を図っていました。また、勉強に行き詰まった時は伊藤塾の合格体験記を読んで、先輩方のアドバイスや勉強方法などを参考にしていました。その他には、勉強しているとどうしても家にこもる時間が増え、不安からいろいろと余計なことを考えてしまいがちになるので、アルバイトをしたり、ライブ講義を受けるために伊藤塾に行くなどして、外に出る機会を積極的につくるようにしていました。
最後に
公務員試験の道のりは長丁場です。私自身、その過程でさまざまな紆余曲折があり、時には問題の出来不出来に一喜一憂したり、周りと比べて焦ることも多々ありました。ですが、そのような時こそ、公務員になるという強い気持ちを持って、粘り強く勉強に取り組むことが大切だと思います。個人的には、筆記試験の対策に頭が行き過ぎて面接の対策が遅れてしまい、最初の方の面接では対策不足を感じたことがありました。面接対策については、余裕を持って早い段階から始めておくとよいと思います。