公務員は国民の生活に大きく関わることができる。責任も大きいですがとてもやりがいのある仕事
N さん(21 歳)
◆ 最終合格 : 神戸市、国家一般職
◆ 内 定 : 神戸市役所、国家一般職(兵庫県労働局)
◆ 予定進路先: 神戸市役所
●伊藤塾受講講座:入門講座:地方上級・国家一般職コース 本科生+択一・記述トレーニング
※プロフィールは、2016年合格時点のものです。
はじめに
私は大学3 回生11 月に伊藤塾に入塾しました。公務員を目指すには少し遅いスタートでしたが、公務員になりたいという思いから入塾を決めました。私が公務員を目指したきっかけは、自分の住んでいるこの土地をもっとよくしたい、ほかの土地に住んでいる人にもこの土地の良さを知ってほしいという想いを実現できるのは公務員だと思ったからです。その他にも好きな場所に住み続けながら、かつ多岐にわたる仕事ができるという点も公務員の魅力でした。また、私は経済学部で法律の知識がまったくなかったので、試験の配点も大きい法律科目に力を入れている伊藤塾に入ることに決めました。
私がとった勉強方法
専門試験(択一式・多肢選択式)について
専門科目は配点が高いので特に重点を置いて勉強しました。出題数が多く、またほとんどの試験種で出題される民法・憲法・行政法・経済原論は早めに仕上げて、復習を何度も行うことをお勧めします。具体的には私は3 月の上旬までにすべてのインターネット講義を聴き流し、「これ完」を並行して解いていました。時間もなく、問題を解くほうが大事だと思っていたので、講義は常に2 倍速ほどで見ていたと思います。特に法律科目は、具体的なエピソードも交えながら講義してくださっていたのでとてもわかりやすく、続けて受講してもあまり苦になりませんでした。そして「これ完」を一回すべて解き終わったら、そこから間違えた問題や理解があやしい問題を2 回・3 回と繰り返し解きました。その時には自分が忘れやすい箇所を別のノートに書き溜めていました。また、直前期にはまたもう一度全体の復習を踏まえて1 回流し解きをして、自分の作ったノートを見返すなどしていました。
基礎能力試験(多肢選択式)・教養試験(択一式)について
教養試験では配点が高い数的処理を中心に勉強しました。私自身とても数的処理が苦手で苦労しましたが、講義の中で簡単な解き方や裏技などを教えてくださったので、最低限それはマスターするようにしていました。そして数的処理は特に自分で実際に手を動かして解いてみることが大事だと思っていたので、講義を見るときでも見ないときでも一日のノルマを決めて毎日少しずつこなしていました。数的処理は慣れの部分もあると思うので、毎日無理をしない程度に少しずつ諦めずにがんばってください。
一般論文試験・教養論文試験(記述式)について
論文試験ではインターネット講義を見て論文の「型」を覚えました。いきなりまっさらな紙に文章を書き連ねていくことに抵抗を感じていたのですが、型を覚えてしまえば、一気に楽になったのを覚えています。教養論文試験の問題を予想するのは難しいと思うので、日頃からニュースなどに耳を傾けて出来事を知ることと同時にそのことに対して自分はどう思うのかというのを考える習慣をつけていけば大丈夫だと思います。
面接対策・模擬集団討論について
面接対策は模擬面接で指摘された回答を改善して本番に臨みました。その他にも友人と面接練習をしたり、大学のキャリアセンターで面接カードの添削を何度もしたりしていました。事前に予想質問ノートを作成し、その答えがより根拠と説得力があるものになるようなアドバイスをたくさんいただきました。面接直前に励みになる言葉を講師の方がかけてくださり、その言葉も自信になって面接に向かえたと思います。面接ではいつも通りに緊張しすぎることなく堂々と臨むことがよいと思います。
官庁訪問について
国家公務員一般職は官庁ごとに本当に様々な特徴があるので、講義だけではなく人事院が開催する合同説明会に行きました。また、同じ公務員を受けている友人と情報交換したり、インターネットで官庁のホームページを定期的に閲覧したりしていました。官庁訪問は筆記試験が一段楽した頃にやってくるので、モチベーションを保つのに苦労しましたが、ひたすら勉強する時期とは異なり、人と話す機会が増える時期でもあったので、人と話すことをストレス発散として乗り切りました。
進路決定の理由
私は自分の住んでいる土地の若者離れを防ぎたいという思いで神戸市役所に行くことに決めました。若者の人口が減少している現状を知り、改善したいという思いから公務員試験を受けることも決めていたので、合格した時は神戸市役所に行こうと決めていました。
モチベーションの維持について
勉強を始める時期が遅いこともあり、焦りと不安でつらいときもありました。そのような時は何か自分でストレス発散方法を見つけて考えすぎないようにしていました。私は甘いものを食べること、同じ公務員を目指している友人と話すことで気を楽にしていました。民間就職の友人が先に内定を次々ともらっていたときは、自分は大丈夫だろうか、と不安になることもありますが、公務員を目指している仲間がいると思って乗り切りました。
最後に
私は多くの経験と知識を積んで、頼られる公務員になりたいと思っています。国民の生活に大きく関わることができるという民間企業にはできない仕事も多くなると思います。もちろんその分の責任は大きいと思いますが、とてもやりがいのある仕事だと思います。私は遅い時期から公務員勉強を始めましたが、それでも公務員になるまでの道のりは長いと感じました。公務員試験は勉強の範囲も広く、科目も多いので不安になることや、モチベーションの維持で苦労することもあると思います。そのような時は自分独自のストレス発散方法を見つけ、時々息抜きをしながら最後まで頑張ってほしいと思います。