定年後からのチャレンジ!すばらしい講師との出会いが第2の人生を踏み出すきっかけになりました

K.Uさん (67歳)
 

国立大学法学部卒業 受験回数:2回 【受講講座】
〔入門講座〕司法書士入門講座本科生

※プロフィールは、2010年合格時点のものです。

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

約40年にわたる職業生活を終え、法科大学院(ロースクール)制度の第一期生として弁護士を目指しましたが、試験直前に体調不良に陥り結果は出せず、その後半年間の静養を余儀なくされました。その後は身体が第一と考え好きな事をすることとし、国会図書館で読書三昧の時間を過ごしていました。あるとき図書の検索中に山村講師の「うかる!司法書士答案構成力記述式 商業登記法」が目につきました。ドストエフスキーの合間にこれを読んでみると、会社法の基礎知識はありましたから、クイズを解いているみたいで実に面白い(山村講師の同じ書籍に不動産登記法もありましたのでこれも試してみましたが、こちらはまったく歯がたたない。根抵当権の知識は殆ど皆無ですから当然でした)。結局読書の合間に国会図書館で全問解くことになりました。これがきっかけでもう一度法律専門家の道を試してみる気持ちが生じて、2008年の夏に山村クラスの速修生となりました。従って私の場合は先ず講師ありきで、その後に指導校を選択しました。当時自宅は六本木でしたので渋谷はバスで15分でしたが、30分以上かけて山村ライブクラスのある御茶ノ水に通った次第です。

わたしがとった学習方法

(1)入門段階での「択一式対策」について
不動産登記法は全く初めての分野でしたが、講義は明解で迫力があり毎回楽しみでした。特に一日一つは問題提起があるので、帰り道はそれを自分なりに考えるのが刺激になりました。一年目は教科書と演習問題と過去問を消化するのでいっぱいでした。特筆すべきはクラスの有志が「登記申請書雛形共有プロジェクト」を立ち上げて、申請書雛形を整理してパソコンに打ち込んでくれたのでクラス全員がそれを享受できたことです。一年目は時間がないので一人では出来ない事でしたが、私は作業には参加せず、成果だけを貰いました。作業してくれた有志の若いクラスメートに感謝しています。
会社法と商業登記法については、「合格シート 商法・商業登記法」を100%活用しました。
合格シートには基本的な表(少数株主権など)が掲載されていないので、講義でA,B+と指摘された表はできるだけ書き込み、また整理すべき論点として(会社の各種訴えなど)指摘があった点は自前で作成して補充しました。一年目は過去問もやらず専ら合格シートの繰り返しでしたが結果は悪くありませんでした。

民事執行法、民事保全法、供託法、司法書士法には往生しました。若い人は直前期に徹夜をすれば相当カバー出来るのでしょうが、老学生の私にはそれは不可能で、しかし時間は極めて限られたものでした。指摘されたテキストのA,B+の表をコピーして一冊にし、記憶すべく努力し、過去問も何とか2回やりましたが2009年の本試験は7問正解、4問不正解でした。

(2)入門段階での「記述式対策」について
記述式の講義は楽しい時間でした。山村方式がベストです。山村講師の基本形を維持しながら自分の形を作ることです。それは山村講師が口を酸っぱくして教えてくれた事です。私の場合は、資料の見直しを避けるために、できるだけ多くの事項を作業ペーパー(答案構成用紙)に落とし込みました。これは時間がかかりますが、後で資料を探すより効率的です。山村講師の「できる!記述式」と蛭町講師の「うかる!記述式」の講座を取りました。
これも山村講師が厳しく言われますが、間違いノートの作成は直前に役に立ちます。私は一年目と二年目は別々に、かつ択一についても作りました。

自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー

山村クラスで重要なのはパーソナルクラスマネージャーの関講師の存在でした。講義開始の30分前には教室にいて受講生の質問に丁寧に答えてくれました。受講生には大変助けになり伊藤塾の素晴らしい制度だと思います。
特に二年目以降の受講生には伊藤塾のインターネットによる質問制度は本当にありがたいシステムです。私も大いに活用させていただきました。北谷講師の論旨明解かつ平易な文章での回答にはいつも感服していました。

最後に

私の場合一年間余分に学習しても択一は正解肢数は同じで、午後の択一処理時間が10分短縮しただけでした。気力はとにかく、体力・記憶力の劣る中高年の二年目・三年目の受験生は択一強化に多くを望まず、記述の得点増を狙うのが得策ではないかと思います。
(2010年10月・記)