山村講師の入門講座を受けたからこそ、働きながら2年で合格できました!

F.Mさん (29歳)
 

東京女子大学現代文化学部卒業 受験回数:2回 【受講講座】
〔入門講座〕司法書士入門講座本科生

※プロフィールは、2010年合格時点のものです。

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

私はもともと法律事務所でパラリーガルとして働いていたので、司法書士の資格を取得すれば業務の幅も広がるだろうと思い、司法書士試験を受験することを決めました。
いくつかの予備校の説明会に参加した結果、伊藤塾の山村講師の入門講座を受けることを決めました。 山村講師の入門講座を選んだ理由は、説明が理路整然として分かりやすく、メリハリのある口調なので緊張感をもって講義を聴くことができると思ったからです。
実際山村講師の講義を受講してみると、 試験に出題されない知識はばっさりと省き頻出知識に重点を置いているので、学習開始当初から「何が試験に出るのか」を常に意識することができました。また、関連知識の引用も多いので早いうちから比較・関連の視点を持って知識を整理することができました

わたしがとった学習方法

(1)勉強開始時期について
「講義はできるだけライブで受ける」と決め、皆勤賞を目指して講義に出席していました。一度休むとサボり癖がつくので、まずは講義に出席することを重視していました。教室に行き講師の熱意ある講義を聴くことは、ストリーミングで講義を聞くのに比べると何倍も刺激があり、モチベーションも上がりました。
司法書士試験は、法令や制度趣旨の理解も必要ですが、暗記の重要度も高い試験だと思うので、まずは頻出知識を暗記することを重視しました。 山村講師は、頻出知識を繰り返し強調して指摘して下さっていたので、まずは講義で指摘された箇所を覚えることに重点を置きました

(2)入門段階での「択一式対策」について

択一対策はほぼ過去問のみ使用していました。隔週で行なわれる入門講座の基礎演習をペースメーカーとし、この進行に合わせて過去問を解くようにしていました。出題分野の過去問は必ず演習前にこなすことを目標にしていたので、途中遅れることはあっても隔週でペースを取り戻すことができました。過去問を解く際には、肢ごとに正誤のしるしをつけておくようにしました。何度か繰り返した後、毎回間違える肢の知識の要点をまとめて択一版の「間違いノート」を作り知識の定着をはかりました。「間違いノート」はPC(EXCEL)で作ることにより作成時間を短縮し、キーワード検索や編集機能を活用して復習に役立てることにより効率的に学習を進めることができました。

(3)入門段階での「記述式対策」について
最初は入門講座の記述式基礎演習問題を2~3回解いて書式を覚え、その後できる記述式の講座が始まったのでこちらをメインにシフトしました。できる記述を進める合間に、基礎演習の苦手な問題も再度復習するようにしていました。毎日記述問題1問解くことを目標にしていましたが、1年目の年明け~直前期にかけては「択一で基準点に達しないのでは」という不安から択一に比重を置いてしまい、記述の問題を目標どおり解くことはできませんでした。結果、本試験では択一は基準点を突破したものの、記述では十分な得点を得ることができませんでした。
(4)試験当日について
試験前日は緊張で眠れなかったため、当日は栄養ドリンクを飲み、アスリート用の酸素スプレーを吸って脳に酸素を送り、昼食は満腹感で眠くなるのを防ぐためダイエットドリンクで済ませるなど眠気対策に趣向を凝らしました。お陰で眠気に襲われることもなく、択一・記述ともほぼ目標時間内に解き終えました。
(5)総論
私の 合格ポイントは、学習の「可視化」を意識したことだったと思います。
弱点を把握しなければやるべき対策は見えてきません。択一の過去問は問題ごとではなく肢ごとに正誤のしるしをつけることで 細かな弱点を可視化したこと、記述問題の成績表を作り各問の正答率出すことで 苦手な問題を可視化したこと。これらにより苦手な分野を自覚し弱点克服の対策をしたことが成功の秘訣だったと思っています。
反省ポイントは、1年目の直前期に学習配分の比重を択一に置いてしまったことで、記述対策が手薄になってしまったことです。記述の問題で択一知識の確認をすることもできるので、もう少し記述対策とバランスのとれた学習配分をすべきだったと思っています。

自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー

私は仕事帰りに毎日カフェに通い勉強をしていました。家ではテレビを見たり、寝てしまったりと集中して勉強することができなかったので、「3時間勉強するまでは家に帰らない」と決めて、勉強時間を確保していました。カフェではテレビやパソコンなど気を散らすものがないので、集中して勉強することができました。
また山村講師が受験生時代に半身浴をしながら勉強をしていたという話を伺って、入浴時間も学習に充てていました。「過去問10問解くまで湯船から出ない」というルールを作って入浴していました。

スケジュールの管理について

合格者の体験談を参考に学習計画・実績表を作り学習計画の管理をしていました。
毎日各科目の解答問題数と合計学習時間を記入し、正確に学習実績を把握するよう努めていました。これにより「勉強したつもり」を防ぐことができ、各科目や択一/記述もバランスよく学習を進めることができました。さらに直前期にはそれを見ることで「これだけ勉強したのだから大丈夫」という自信を持つことができました。勉強の実績を数字に表して可視化することで現状を正確に把握することができるだけでなく成果が目に見えるようになるので、計画だけでなく実績を記録しておくことは予想以上に良い効果があったように感じます。

伊藤塾講師陣について

山村講師の入門講座を受けて、初めて「法学」と「資格試験対策」の違いを意識しました。学問としての法律は、生徒の法律への興味・関心を深めることや幅広い知識を習得させることも必要だと思いますが、山村講師の講義はこれとは目的が異なるものだと感じました。余計な知識は極力省き、試験に出る部分や基本知識を徹底的に絞り込んで教えるという山村講師の講義には「試験に合格させる」という目的がはっきり表れていました。私は、山村講師の「資格試験対策」を意識させ学ばせてくれる入門講座を受講したからこそ働きながら2年で合格できたと思うし、逆に「法学」を学んでいたらあと数年は受験と不合格を繰り返していたと思います。
 法律家になってからもいくらでも法律を学べるけれど、実務をこなさなければ法律家として経験を積むことはできません。短期で合格してより早く実務家になれたことは非常に大きな意味を持っていると思います。その意味でも山村講師の講義を受けることができて本当に良かったと思うし、明確な目的をもって指導をしてくださった山村講師に心から感謝しています。本当にありがとうございました。

最後に

私は司法書士試験を受験する以前は、「こういうものは頭が良い人が受けるものだから私には関係ない」と思っていました。しかし、受験を決心し2年間必死に勉強した末合格して思ったことは「これだけ努力すれば誰でも受かる」です。これから受験を目指される方の中にはもともと勉強が得意な人でないと短期合格は難しいと思われている方もいらっしゃると思います。私はそうではないと思います。全科目の過去問を10回繰り返し解いてみて下さい。山村講師の「できる!記述式」、蛭町講師の『うかる!記述式『合格への直前予想編」』の問題も同じく繰り返し解いてみてください。そうすればきっと合格への道が見えてくるはずです。
司法書士試験は、中途半端な努力で受かる試験ではないと思っています。どうせやるなら努力を惜しまず全力で、夢に向かって突き進んでみてください。みなさんのご健闘を心よりお祈りしております。
(2010年11月・記)