子育て・主婦業と両立しながら短期合格!

中西 笑子さん (38歳)
 

合格者
大阪大学法学部卒業 受験回数:2回 【受講講座】
〔入門講座〕司法書士入門講座本科生

※プロフィールは、2010年合格時点のものです。

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

子育てが一段落して再就職を考えたとき、出産で仕事を辞めてから10年以上のブランクや年齢を考えると、一般企業への就職は難しいという現実があり、また自分自身も社会で通用するのか自信が持てずにおりました。自分に自信と付加価値をつけるため、資格の取得を考えるようになり、受験資格や受験回数に制限がなく、年齢や性別にかかわりなく一生続けられる司法書士の資格に魅力を感じ、目指すことにしました。

母業・主婦業もあるので、家事の合間の細切れ時間を活用して勉強できるよう、伊藤塾の入門講座(DVD)を受講することにしました。

わたしがとった学習方法

(1)勉強開始時期について

とにかく範囲が膨大で、テキストに記載された情報量の多さや詳細さにめまいを覚えるほどでしたが、講師の指示に従い、「講義→過去問→テキスト→講義→過去問→テキスト」の方法で勉強を進めていくことで、テキストに記載された情報の重要度が過去問の頻出度合いによりランク付けされ、効率的に情報を吸収し、理解を深めることができました。

(2)入門段階での「択一式対策」について
膨大な過去問を漫然と繰り返すより、まずは頻出論点の知識を確実なものにすることが第一だと考えました。そこで、過去問を3回ほど繰り返した後、何度も問われている論点について、テキストを参考にしながら自分なりにまとめた論点ノートを作成しました。ノートの作成は、テキストの読込みや知識の整理に役立ちましたし、コンパクトなノートは直前期の勉強にも重宝しました。
(3)入門段階での「記述式対策」について
入門講座の演習問題や過去問を繰り返しました。時間が足りず、理解よりも暗記中心の勉強となってしまいました。
(4)試験当日について

1回目の受験の時、冷房が強くて記述の問題を解くとき寒くて手が震えた経験を踏まえ、靴下、上着、ストールなど冷房対策を準備しました。記述の時間配分は95分で、不登法については、伊藤塾の前年度の公開模試で出題された数次相続や登記名義人氏名変更などが出題され、直前に復習したところだったので、順調に解くことができました。商登法については、予想外の出題であせりましたが、「考えて解く力」のおかげで何とか最低限の解答を書ききることができました。

(5)総論

限られた時間の中で膨大な知識を覚えるには限界があります。 問題が解けないのは、知識が足りないからではなく、知識があやふやだからだと考え、頻出論点にしぼりこみ、反復することで知識の精度を高めていきました。 
模試では最後まで基準点すら超えることができず、惨憺たる結果でしたが、そういう結果だったからこそ、最後まで「自分はまだまだだ。」という挑戦者の気持ちで慢心することなく本番まで突き進むことができたのだと思います。

自宅での学習と伊藤塾の個別フォロー

DVDやインターネットによる在宅受講は、通学時間や交通費が節約でき、 細切れ時間を活用することができて大変便利でした。また、わかりにくい箇所を繰り返し聞くことができる点も重宝しました。

スケジュールの管理について

無理のない範囲で日常生活に勉強時間を組み込み、少ない時間でも毎日やるよう勉強の習慣化に努めました。また、蛭町講師が教えてくださった短期記憶を長期記憶に変える方法を念頭におき、周期的に各科目に目を通すよう心がけました。

伊藤塾講師陣について

講義の合間に話してくださった司法書士として活躍されている先輩受験生のお話は、私の中で漠然としていた司法書士のイメージを具体的なものにしてくれ、モチベーションを上げるのに役立ちました。また、直前期の苦しいときに、その言葉が何度も脳裏によみがえり、ずいぶん励まされました。 

蛭町講師の講義を受けて、わかったつもりになって実は全然わかっていなかったことが次々と発覚し、目の覚めるような思いがしました。択一・記述とも苦手だった登記法に対するイメージが一新され、その奥深さを面白く感じるまでになりました。蛭町講師の講義を受けていなかったら、今回の合格はなかったと思います。

最後に

子供や年齢を理由に何事も諦めがちだった自分が、最後まで諦めずにがんばり続けられたことが、合格したこと以上に誇らしく嬉しく思います。試験勉強という自分との戦いを通して人間的にも成長できたと思いますし、この経験と自信が司法書士として仕事をしていくうえでも大きな糧となってくれることでしょう。 
何度もくじけそうになった苦しい時間を支え、励ましてくれた家族、友人、伊藤塾の講師の方々に深く感謝申し上げます。
(2010年10月・記)