最低限覚えることと優先順位を教えてくれた入門講座
法律初学者でも効果が実感できる講義でした
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
ドラマ「リーガルハイ」に影響されて司法書士を目指しました。伊藤塾を選んだのは法学部に在学していた知人のすすめと、当時付き合っていた彼女が高田馬場に住んでいたためです。
伊藤塾を活用した私の学習方法
入門段階の学習法について
「入門講座」で高城真之介講師に作っていただいた定着度確認テストを毎日ひたすら繰り返すことからはじめ、「入門講座」付属の復習用教材である択一式基礎力完成ドリル・記述式基礎力完成ドリル(以下ドリルという)もその日の講義が終わったところまでは必ず終わらせました。民法などは抵当権に入るころには「司法書士過去問伊藤塾セレクション」(法学書院、以下伊藤塾セレクションという)の問題に着手して、民法が終わるころには「伊藤塾セレクション」も最後まで解いていました。不登法も抵当権に入るころには、所有権各論の「伊藤塾セレクション」は解きはじめていたと思います。記述のひな型集も講義で進んだところまではなるべく追いつけるように練習しました。年内の主要4 科目まではほぼこの手法でした。
会社法、商登法に入ってからも月に一度は民法や不登法の「伊藤塾セレクション」を解いていました。
1 年目年明けからは、「入門講座」中心よりは、「択一実戦力養成答練」、「記述式答案構成力養成答練」をメインに勉強を進めました。この頃に「記述式答案構成力養成答練」に力を入れたのは、「入門講座」を終えてから記述の答案構成の練習をやったのでは記述の勉強の完成度が合格レベルまでいかないと思ったからです。そのため民訴以降のマイナー科目を後回しにしました。
「択一実戦力養成答練」では、最初の民法で衝撃的なほど点が取れなかったため、今までの勉強方法だけでは駄目だと気が付き、抜本的に勉強方法を変えました。「択一実戦力養成答練」は毎週あり、第2 回までの準備期間は「記述式答案構成力養成答練」もあるので実質5 日でした。その5 日間で自分の考えた対策と効果を計るために、親族・相続法・債権法だけに的を絞ることにして、その範囲の講義をひたすら聞き直し、自分の知識から漏れている事例などを全部抜き出してゆき、ノートを作っていきました。結果、準備してむかえた「択一実戦力養成答練」第2回では親族・相続・債権法はほぼ得点でき、自分の勉強の修正方法が正しいことを確信できました。「択一実戦力養成答練」第3回では総則、物権まで講義を聞き終え、同じくノートを作り対策の効果を再度確認したら合格点が取れたのを覚えています。
勉強方針が決まったので、あとは不登法、会社法・商登法も同じことを繰り返すのみでした。
主要4 科目でこの準備が、「択一実戦力養成答練」期間中にできたことで「伊藤塾セレクション」とドリルを定期的に繰り返し、そこに出てくる問題は確実に解けるようにして、そこに抜けている問題はノートを見れば補完できるという勉強の土台ができ上がりました。
民訴以降のマイナー科目は、講義を一度聞いて定着度確認をやって、ドリルをやって、「伊藤塾セレクション」をやってそれで本番に挑んじゃった感じでした。
中上級段階の学習法について
1 年目の本番の失敗は、午後科目に時間を使いすぎた、記述の習熟度が未完成だったことだと気が付きました。そのため中上級の講座は蛭町浩講師の「蛭町記述コース」を受講しました。
蛭町講師の講座は難しいと聞いていましたが特に「新・原理原則で書式を解く講座」(F コン)は効果抜群で、年明けの「記述式答案構成力養成答練」で、枠を外すということはほとんどなくなりました。F コン・D コン(「分析的手法で書式の点数を積み増す講座」)ともに難しいのですが、結果それらのことは択一の答練、模試などでも聞かれることも多く、明確な論理立った説明もあり、難しいこともすんなり頭に入れることができました。そして不登法、会社法、商登法は得意科目とすることができました。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
まず何よりも助かったのが、高城講師が「入門講座」で使用する、定着度確認テストでした。どこでもできる分量だったので、プリントアウトして持って行き、伊藤塾に通う電車の中や、バイトの休憩中もやっていました。ほぼ毎日10 回分は繰り返して、解答速度を上げてゆきました。実をいうとこの手法は、ドリルや「伊藤塾セレクション」を使って勉強する際にも使っています。そのとっかかりのツールとしては最高のものでした。
初年度の講義は最低限覚えること、その次に覚えることの優先順位をつけてもらえたので無理することなく楽に勉強ができたと思います。そしていまだに完全に読んでいない部分がテキストにあるぐらいです。
あと、何より1 年目でも択一式基準点を十分に超えることができたこと、2 年目の蛭町講師の講義についていけたのは高城講師のおかげです。
2 年目も高城講師の「入門講座」の再受講をしたのは自分の中で高城講師の講座で実績が作れたからでした。最低限去年と同じことを教えてもらえれば去年と同じ成績は取れる、その自信はありました。
蛭町講師の講義はちょっと難しいのは確かですが、とても面白かったです。特に不登法の面白さを教えていただきました。そして蛭町講師の講義で不登法の見え方が変わったような気がします。だからあまり多くのことを覚えなくても少し考えれば答えが出てきてしまうような気がします。
今年の本試験では不登法の記述式の時間がなくなってしまい(毎回商登法から記述式は解いています)、最後の方はほぼ答案構成しないで解いていました。蛭町講師に日頃から、時間切れに備えて答案構成しないで解く練習もしておきなさいと言われており、そのとおり実践しておいたのが大変役に立ちました。