仕事をしながら主婦業との兼業でつかみ取った
合格までの道のりを公開します

岩﨑 由香里さん
法律事務所事務員
★主婦業と両立して合格

◆受験回数 8 回
◆主な受講講座
入門講座》入門講座本科生
中上級講座》中上級コース、演習コース
直前対策講座》推論対策完成講座、うかる!記述式、
 全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 私は大学卒業後より法律事務所に勤務しています。法律事務所を就職先として選択した理由は、当時現在の主人と同棲生活を送っていたため、できるだけ残業の少ない職種と言うことで選択しました。
 しかし、実際勤めると、指示されるがままに動くことが徐々に物足りなく感じてしまうようになりました。そこで仕事をしながらでも勉強を続けることが可能である司法書士を目指すことにしました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

入門段階の学習法について

 入門段階でまず優先すべきは過去問を仕上げることです。そこで、過去問を解く、過去問で理解できない部分はテキストに戻るという学習方法を取りました。
 仕事と主婦業をこなしていたため1 日の勉強時間はかなり限りがあったこともあり、結局過去問を平成のみに絞ったとしてもすべてを仕上げるまでには4 年位の年月がかかったように思います。

中上級段階の学習法について

 次に中上級講座については、高城真之介講師の「択一実戦力養成答練」と山村拓也講師の「記述式答案構成力養成答練」を受講しました。
 「択一実戦力養成答練」では、単に問題を解いて講師が論点について解説するというだけではなく、解法の部分について(後回しにすべき問題、問題毎のアプローチの仕方など)一定の指針まで示してくださいましたので、この講座で択一解法の基礎を築くことができました。
 また、自己分析シートが解説冊子についていたので、自己分析を行う癖が自然と身につきました。
 さらに、「記述式答案構成力養成答練」を通して答案構成の仕方を学びました。
 また、答案構成について色々な情報収集や自分なりの工夫を加え、最終的に、不登法はある程度答案構成をする、商登法は役員チャートを作るのみというスタイルに落ち着きました。答案構成を自分のあるべき最終形に持っていくことができたのも、この講座を受講した結果だと思っています。

直前期の学習法や試験当日について

 一通りの答練を終え、さらに知識を深めるべく午前科目はテキスト重視(インプット重視)、午後科目は過去問重視という形で科目毎の対策を立てました。午前科目をテキスト重視にしたのは、過去問の論点は、ほぼ仕上がっている状況だったこと、午前科目は過去問からの繰り返しの出題が少ないこと(特に民法)を感じていたからです。
 それに対し、午後科目は過去問論点からの出題が多いため、繰り返し学習することで、問題を見たときにすぐに論点が想起できる状況まで完成度を高めました。
 また、推論問題が仮に本試験で出題されても動じないために宇津木卓磨講師の「推論対策完成講座」を受講しました。
 この講座を受講することで、本試験ではどのような出題に対しても対応できるように準備することができました。
 記述式については、蛭町講師の「うかる!記述式」を受講しました。この講座は出題予想を兼ねていることと、本試験との落差効果を図るために受講しました。
 すべての回において演習時間内解き終わることはできませんでしたが、直前期に2、3 回繰り返すことに努めました。
 これは択一、記述両方についてやっていたことですが、どうしても覚えたい表やひな型などは、携帯で写真撮影し、いつどこでも見ることができる状況にし、徹底的に頭に詰め込みました。
 試験前日の心理状況は最悪でした。昼過ぎから全く勉強が手につかなくなりました。私は合格レベルにあるのに合格できない受験生と言う状況が数年続きその最たる原因は自分のメンタルであることを把握していました。模試の成績が幾ら良くても落ちるときは落ちることも身を持って体験していたため、前日になって一気に不安が襲って来たのです。試験当日、最終確認したい物を持って試験会場に向かいましたが、結局、文字を見ただけで吐き気、頭痛をもよおすような状況になり知識確認どころではなくなりました。ただ、私は、伊藤塾の模試で本試験会場と同じ外部会場受験を利用し、その際に最悪の事態を想定して、試験開始まで何も見ない状況で臨んでもそれなりの点数を取れたという実績があったので、本試験前に最終の知識確認ができない状況に陥ってもパニックにならずに大丈夫だと言い聞かせることができました。
 やはり、受験経験をいくら重ねても模試を通してあらゆる事態をシミュレートし危機管理をすることは非常に重要だと思います。
 少し話は変わりますが、私は直前期であっても週1 回はスポーツジムに通っていました。
 やはり、受験勉強は体力も必要です。ジムに通う日はほぼ勉強はできませんでしたが、それは体力作りのためで受験勉強に必要な要素として割り切っていました。 

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

高城真之介講師

 数年前に受講相談していただいた時、終了時間ギリギリだったにもかかわらず、親身になって私の悩みなどを聞いてくださいました。

山村拓也講師

 2 年前に電話でカウンセリングをしていただきました。この頃は本当に司法書士試験から撤退しようか迷っていた時期でしたが、講師とお話しできたことで司法書士試験の学習を続けることができました。

蛭町浩講師

 「うかる!記述式」の講義後、時間の許す限り質問に答えてくださいました。
 また、今年度の本試験では、不登法の第1 欄、第2 欄を書き終えた時点で、15 時10 分位でした。第3 欄の検討を一旦打ち切り、商登法に取り掛かる決断ができたのは、「うかる!記述式」で監査等委員会をやっていたからだと思っています(結果的に第3 欄に戻れず、白紙で提出しましたが)。
 
 以上3 名の講師の方々には本当にお世話になりました。ありがとうございました。

最後に

 私は、結局合格までに8 年かかりました。特に3 年前の本試験では、総合点1.5 点足らずで不合格になり、しかも憲法の問題で解答を正解→誤りに書き換えてしまってのこの結果だったので、本当に地獄を見ました。それから先も体調を崩して十分に勉強できなかった年があり、かなり精神的にしんどい時期もありました。
 それでもただひとつだけ言えることは、努力すれば必ず報われる試験であるということです。努力の対象が知識面なのか、解法スキル、メンタルを鍛えることなのかは人それぞれです。今年残念な結果に終わった方は徹底的に検証してください。そして、必ず来年合格を勝ち取ってください。