不合格が続き落ち込んでいた自分にかけてくれた講師の一言
この一言が私の「あきらめない気持ち」に火をつけた

O.Tさん(20 代)
アルバイト

◆受験回数 8 回
◆主な受講講座
入門講座》入門講座本科生
中上級講座》演習コース
直前対策講座》うかる!記述式、全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 私が司法書士試験の勉強をはじめるために伊藤塾の門をたたいたのは大学2 年生の終わりごろでした。大学に入学して普通の生活を送っていたのですが、親族が体調を崩し我が家で面倒を見ることになり、地方にある親族の家を売却することになった際に司法書士の先生にお世話になったことと、先に伊藤塾に入った友人がいて彼が講師だけでなくやる気のある受講生やきれいな校舎、しっかりした職員の方がいる良い環境だと言っていたこと、そして、入門講座ガイダンスで「この方だったら1 年を超える講座だけど最後まで頑張れるかな」と思ったことです。

伊藤塾を活用した私の学習方法

入門段階の学習法について

 入門段階については最初のうちは教室に通えていたのですが途中から家庭の事情でWeb 受講を余儀なくされました。そして講座についてもついていくどころか毎週配信される分を聴くだけで精一杯で、とてもじゃないですが受験生と呼べるものではありませんでした。なので、つぎの中上級段階での学習法(合格した年)に移りたいと思います。

中上級段階の学習法について

 基本的にはこれまでの年の勉強方法と変わりはありません。「入門講座」でもらったテキストの読み込み(その際に脇に白紙を置いてわかっていないところのメモを取ったり、表を丸写しして帰りの電車で見て、それでもどうしても苦手なところは家に帰ってから合格手帳の余白のところに書き込むようにしました)と、それに対照する条文・判例を、六法を使い引くということです。伊藤塾の「入門講座」のテキストはしっかりやれば合格レベルまで連れて行ってくれます。わかりにくいところ、混同しやすいところを比較の大きな見やすい表でまとめてあり使いやすかったです。私は最後までこれで勉強しました。後は「択一実戦力養成答練」の問題を復習することで2015 年は終わってしまいました。年内は特にあやふやなところの対策と基礎固めに終始しました。
 年が明けてからはテキスト・六法の読み込みの他に、「択一実戦力養成答練」と「記述式答案構成力養成答練」に毎週行くことにしました。「択一実戦力養成答練」は本試験レベルから相当逸脱した問題は非常に少ないのですが実際の本試験に出た記述や問を、切り口を変えて聞いて来たりしてなかなか手ごわかったですが、本試験で聞いてくる射程内にかなり近かったように感じます。

直前期の学習法や試験当日について

 直前期は「全国公開模擬試験」と「うかる!記述式」を受講しました。「うかる!記述式」は本試験で分量の多い問題が出ても面食らわずに基準点を確実に取れるようにするための訓練だと思って受講しました。実際、分量・問題の難易度ともにやばい(笑)上に直前期の時間のないときに演習で時間を結構とられてしまうため辛いのですが、何回か解いていくうちに少しずつですが慣れていきます。今年の本試験は特にここでやった訓練が効いたと思います。
 試験当日は、朝はふつうに起きることができ、いつもの会場にいつも通り到着できました。六法や合格手帳を見て午前の試験に備えました。が、私は午前択一式については会社法から解くために今年の難しい会社法にもろに引っ掛かり、あまり波に乗れず午前終了時には暗澹たる気分になりました…とにかく高城真之介講師の言っておられた「勝負は午後午後!」と言い聞かせて午後の試験に臨みましたが、午後択一式で最初に手を付ける不登法が難しい…次の商登法も難しい…波に乗れずマイナー科目も何とかやろうとするのですが、択一式を切り上げる目安の60 分になり、数問残して記述式へ行くしかありませんでした。記述式はとにかく不登法の分量が多いのでパスして、商登法を先に解くことにしました(結果としてこれは正解でした)。商登法を大急ぎで書き上げると不登法へ行きますが、添付書面や共同根抵当の登記事項は時間切れになると思ったので書きませんでした。そして最後に残り数問の択一式を残り数分で何とか埋めて試験は終了しました。やり終わった感想は最悪でした。いろんな意味で終わったと思いました。
 自己採点は一切せず伊藤塾の本試験問題分析会までは一切の試験の情報を入れず現実逃避していました。本試験問題分析会において択一式に関してはまあまあ点があることが分かったため命拾いしたのですが、記述式はいったい何を書いたかも忘れてしまったので不安は募るばかりでした…なので筆記試験の合格発表日に私の番号を見つけた時は本当にホッとしました。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

山村拓也講師

 山村拓也講師には講義の合間の一言もあるのですが、直前期に行われる「司法書士試験突破!必勝講義」で、不合格が続き下を向いていた私に「この状態を変えたいから今日こうして遠くまで足を運んで講義を聴きに来てくれたんだよね」と言ってくださったことです。このとき私は帰りの電車で「ここまできたら何年かかろうと合格するまでやってやる。この資格を取って社会に出る」と気持ちを新たにすることができたことです。今思えば、あの時は何のために勉強しているのかわからず辞めそうになってましたが、あそこで踏みとどまれました。

最後に

 長い長い受験生生活だったので先輩・友人・後輩・バイト先の方々など多くの方にお世話になりました。
 特に両親には長い間支えてもらいましたが経済的な負担もかけてしまい、今度は私が今まで負担をかけた分、頑張って働いていきたいと思います。
 また、伊藤塾京都校のスタッフの方々も長い間支えてくれました。片岡さんには「入門講座」の時からいろいろと話を聞いていただき、受験生生活が長引き、もう辞めたいと思った時も、私の世間知らずな話に耳を傾けてくれました。伊藤塾は講師や講座の内容が良いということは多く語られますが、それと同じくらいスタッフの方も素晴らしい方が多いです。本当にありがとうございました。しっかりした司法書士になりたいと思います。