長期受験生の方へ。合格したときは深い安堵感と
たくさんの感謝の気持ちが溢れてきました

M.Gさん(30 代)
司法書士事務所補助者

◆受験回数 9 回
◆主な受講講座
入門講座》入門講座本科生
中上級講座》演習コース
直前対策講座》直前パック、うかる!記述式、全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 大学卒業後は地元の金融機関に就職し、このままただ漫然と人生を過ごしていくことに疑問を感じつつ日々を過ごしていました。そんな時に、仕事の関係で司法書士の方とお話しする機会があり、はじめて司法書士という仕事を知りました。組織に属さず独立した一匹狼的なイメージにあこがれて、試験を目指すことにしました。以下、長期受験生の方向けの内容だと思いますので、短期合格を目指す方は短期合格の方の体験記を参考にして欲しいと思います。

伊藤塾を活用した私の学習方法

入門段階の学習法について

 学習を開始した頃は、「まぁ2 ~ 3 年で受かるだろう」という甘い考えでした。日中は仕事で、主に夜に「入門講座」受講→復習&該当の過去問を解く→講座受講…この繰り返しです。「入門講座」終了後の直前期はひたすら過去問を繰り返しましたが、直後の本試験は午前・午後ともに択一式基準点に達せず不合格。それでも次は受かるだろうという根拠のない自信から、再びひたすらに過去問を繰り返すため、仕事帰りと休日も含めてほぼ毎日受験指導校の自習室に通って勉強。相当勉強したつもりでしたが、次年度、択一式基準点は突破したものの、記述式が基準点落ち。当初の甘い考えは見事に打ち砕かれ、ほぼ挫折したに等しい状態でした。しかし、点数的には土俵に乗った感があり、もう少しで受かりそうな手ごたえを感じてもいました。が、ここからがこの試験との本当の戦いの始まりでした。

中上級段階の学習法について

 多少の知識の貯金があると錯覚し、さして特別な勉強はせず独学で、毎年やはり年明け頃から重い腰を上げての過去問中心の勉強でした。そして3 年連続択一式基準点落ち。3 年目の挫折による燃え尽きと、「もう少しの上積みでいける」という勘違いから、本試験と本気で向き合えていなかったと思います。日々に忙殺され、生活の中心に勉強を置いていたはずが、いつのまにか勉強が「特別なこと」になっていました。「勉強を続けている」と周りに言うことすらつらかったです。
 7 年目、このままでは一生受からず、挫折した記憶として後悔するだけだと自分に言い聞かせ、初心に戻るためにもう一度「入門講座」を受講しました(再受講は割引があります)。もう一度勉強を毎日の中心に据え、1 年目のような勉強方法に加え、記述の演習なども受講しました。結果は、択一式・記述式ともに基準点を越えるも総合落ち。本試験の壁は果てしなく高いことを痛感し、自分には何が足りないのかを問い続けました。
 8 年目、司法書士漬けの毎日を送るため、司法書士事務所に転職し、実務経験を積みながら勉強することにしました。勉強にも理解ある事務所で本当に助かりました。移動中に勉強できるよう、まとめの表などを小さいメモ帳に切り張りして持ち運んだりしていました。しかし結果はまさかの午前択一式基準点に1 問足りず不合格でした。
 9 年目、独学・過去問のみで択一式基準点を越え、合格点に達するのは難しいと感じ、「演習コース」を受講しました。過去問と並行して新作の演習問題を解き、理解した問題は捨てて絞り込み、またそれを繰り返す。記述の演習も同様です。

直前期の学習法や試験当日について

 合格するには、まずもって圧倒的な勉強量が必要だと痛感していました。従って、直前期には退職を決意し、退路を断って勉強生活に入りました。毎日平均8 時間程度、過去問と演習の絞り込みと繰り返しを行いました。最終的には、択一の全範囲の過去問・演習問題を肢別に絞り込み、一日で終わらせられるようになっていました。体感で、過去問・演習問題の90%を理解し、理解できない9%は暗記、残り1%は捨てる。結果として過去問を99 % 正解できれば基準点レベルで、それに加えて答練などの問題を99%正解できれば合格レベルに達すると感じました。もちろん個人差がありますので、あくまで私のような凡人かつ長期受験生の感覚です。
 記述に関しては、過去問は一度解いただけで、「記述式答案構成力養成答練」と「うかる!記述式」の問題を3 回程度繰り返しました。答案構成を訓練することによって模試でも得点が安定し、「うかる!記述式」の圧倒的な問題分量に慣れることで、本試験にも何とか対応できました。

最後に

 最後まで、講座受講は伊藤塾一本でした。受験生活が長くなると、受験指導校や教材に疑問を感じることもありますが、手を広げず伊藤塾と自分を信じて、最後まで戦い抜きました。
 本試験の、特に午後は時間との戦いでした。一生受験生でもいいからもう二度とこんな試験は受けたくないと、記述式を書きなぐりながら思いました。でも絶対諦めないと言い聞かせ続けて、何とか乗り切れました。
 筆記試験合格発表の日、ホームページで自分の番号を見つけたときは、深い安堵感とたくさんの感謝の気持ちがあふれてきました。志した頃からは長い月日がたってしまいましたが、失ったものの代わりに、これからたくさんの経験を積んで、地元に貢献したいと考えています。
 最後に、伊藤塾の皆様と、復職を許していただいた職場の皆様、家族・友人たちには本当に感謝しています。そして、最後の最後まで自分を信じてくれた妻に、言い尽くせないほどの感謝を贈りたいと思います。本当にありがとうございました。