分析に従った勉強方法を地道に継続すること
常に本試験を基準として勉強すれば道を間違うことはない
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
2010 年秋、(旧)司法試験への永い永い挑戦が終わった。
『D』という散々な成績通知をみてふと考えた。さて、どうしよう…。
このまま資格試験を諦めてしまうのももったいない。かといって法科大学院へ行くお金も時間もない。税理士は単科で受験できるからやりやすいかも…。という少しの逡巡の後、司法書士試験への受験を決めた。簡裁に於ける代理ができるようになり、弁護士に少しだけ近いと感じたからだ。
伊藤塾を活用した私の学習方法
民法は司法試験の択一でも短時間でそこそこの成績を取る自信があったが、司法書士試験の場合、司法試験とは別の知識、視点が必要になる。
また、司法試験受験時から会社法を苦手としていた為、商登法を含め択一式であまり点が取れなかった。
合格してみて感じることだが、結局、択一については、地道にこつこつと入門書の読み込みを繰り返し、条文を読み、択一の答練で成果をみるしか方法がないと思う。
さて、問題は記述式試験である。
幸いにして、私の場合、山村拓也講師の「記述式答案構成力養成講座」を数年受講し、その手法がとても楽しく、合格のための推進力となった。
さらに、「記述式答案構成力養成講座」数年分の問題を完璧にこなす(点数で言うと1 問30 点以上、時間でいうと2 問で100 分程度を目標にして何度も問題を解く)ことで、本試験でも必要十分なスキルを得られ、本試験にも不安がなくなると思う。
去年あたりから本試験の記述式試験は、どのような問題が出されるのか楽しみであったほどだ。
そして、実際に、今年の記述式試験は、(山村講師のおかげで)とてもいい成績を収めることができた(30+30=60/70 点)。
午後の試験の解答の順番として、楽しい(= じっくり解答すれば高得点も望める)記述式試験を先にし、肢を使って時間の短縮を望める択一式試験を後にしたことも記述式試験の成績に表れたと思う。
『作戦勝ち』というのが正直な感じだ。
最後に
これから勉強をはじめようとする方、今勉強をしており来年から本試験を受けようとする方、来年も何度目かの挑戦をしようとする方、すべての受験生に少しのアドバイスをしようと思う。
まず、今年の本試験をもう一度、さらに、これまでの過去問を年度単位で解いてみて欲しい。そして、合格点を取れなかったら、なぜダメだったのかを真剣に考え、正確に分析して欲しい。
例えば、私は司法試験受験時から刑法が得意だったから、2 問しかできなかったら要反省である。仮に、合格点に1 問足りなかったら、その刑法によって落ちたと言ってもいい。
つまり、自分の強みと客観的な点数が合致しているかどうか、そして、どうしたらその差を解消できるのかを検証して欲しい。
次に、分析に従った勉強方法を自分なりに考え、それを地道に継続して欲しい。すぐには成果が表れないかも知れない。間違った勉強をしていると不安になるかも知れない。しかし、そのような不安は杞憂である。常に本試験を基準として勉強していれば道を間違うことはないからである。そして、その勉強の一助として受験指導校の講座を利用すればいいと思う。
努力を続ければいつか報われるはずである。私もそうだったのだから。
受験生の皆様の健闘を祈る!