合格したことで未来が開け、世界が変わりました。
初心に戻り一からやり直したことで、知識を修正できました

K.Hさん(40代)

◆主な受講講座
中上級講座》中上級コース、演習コース
直前対策講座》プレ模試、全国公開模擬試験

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 私は、塾講師をしていましたが6 年前に挫折して辞めました。塾講師が自分の天職と信じて16 年間懸命に仕事をしてきた私ですが、その時ついに心が折れました。
 塾を辞めた当時は精神的にかなり疲弊していました。とりあえずインターネットで見つけた会社に応募して面接までこぎつけましたが、不採用でした。その後は、ハローワークに行っていろいろと仕事を探しましたが、全く成果はありませんでした。塾を辞めたときの年齢が39 歳ということもあり年齢の壁が大きく立ちはだかりました。この年齢ではまともな仕事には就けないということをその時はじめて思い知らされました。かなり焦りましたが、「自分は一番何をしたいのか?」というところに立ち返り、再度考えました。そこで出た答えが「法律」でした。私は大学3 年生の時にある法律家に感銘を受けて司法試験を目指していました。司法試験はさすがにリスクが大きすぎると思い断念しましたが、司法書士であれば合格できる可能性もあり、また、簡裁訴訟代理の仕事ができ、かつ、かなり難関な試験なので、合格すればこの年齢でも就職することは可能であると思い司法書士を目指しました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

 私は、最初の2 年間は独学でした。不登法と商登法の記述は独学では全く手が出ませんでした。1 年目は記述試験の申込はしたのですが試験を受けず、2 年目は試験を受けたのですが択一式での基準点にも届きませんでした。その試験の帰りに伊藤塾のパンフレットをもらい、独学の限界を感じていた自分は伊藤塾に入ることを決めました。

入門段階の学習法について

 私は、独学で2 年間勉強していたのですが、伊藤塾は中上級コースのインプットから受講しました。それなりの自信はあったのですが、初心に帰り講義はすべて受講しました。そのおかげで自分が見落としていたことや勘違いしていたことはそこですべて修正することができました。
 私は、過去に司法試験の勉強していた反省から、「浅く、広く、確実に」というイメージをもって勉強していました。それは、ひとつの単元を深く学習することは、そのときは深い知識を得たという自信を持てるのですが、かなりの時間と労力を費やし、ある程度の単元を進んだ後に復習してみると、知識がほとんど残っていないといった苦い経験が私にはあったからです。また、民法の条文は関連性を有するので民法の全体像を知り、その条文間の関連性を意識することは、必ず各条文の理解を深めてくれます。
 そして、はじめは浅くても構わないのでそれぞれの単元で確実な知識を修得してください。それをすることにより、民法の全体像や、条文の関連性を意識できると思います。
 それで私がとった勉強方法は、民法の条文のタイトルの暗記でした。例えば、民法の「代理」の単元を勉強する場合には、基本書を軽く読み流した後、条文をよく読み、条文のイメージを持ちながら民法99 条代理行為の要件・効果、100 条顕名のない代理行為の効果、101 代理行為の瑕疵(タイトルはイメージがとりやすいものを自分で付けていました。また、タイトルのない条文は自分でイメージの取りやすいタイトルを付けていました)・・・のように118 条までの条文のタイトルを全て暗記し、その後に基本書を丁寧に読み直しました。そうすると驚くほど基本書の内容がよく理解できました。また、覚えた条文のタイトルを暇な時間に頭の中で反復することにより、学習した記憶が深くそして長く脳に留まりました。そうすることにより、しばらく時間がたった後でも記憶が失われていないという自信が持て、安心して次の単元を学習することができました。この学習方法は民法では確実に効果があると思いますが他の科目については皆さんがそれぞれ判断された方がよいと思います。
 民法の記憶が維持されているということはかなりの自信につながると思います。それは、直前期に択一用の知識を復習するときに、民法が圧倒的に時間を要するので、民法の知識が鮮明に残っているということは相当な自信につながります(僕のイメージですと民法の復習が2 ~ 3 週間くらいで、民訴が4 日くらい、民執が2 日くらい、民保が1 日くらい)。

直前期の学習法や試験当日について

 直前期のイメージは1 日6 時間の勉強時間で、その内訳が不登法と商登法の記述を一問ずつ必ずやる(各1 時間くらい)そして不登法の択一と商登法の択一の勉強を各1 時間、残った2 時間をその他の択一の復習に使いました(6 時間勉強時間が取れない方はその比重を参考にしてください)。

最後に

 私は、塾講師を辞めてから派遣社員やアルバイトをしながら6 年間かけて司法書士試験に合格しました。今年の試験は正直言って落ちたと思いました。ただ、自分に言い聞かせたのは、「落ちても来年必ず受ける。」「落ちても落ち込まない。」「来年は必ず1 位で受かってやる。」ということでした。モチベーションが下がればまず合格できない試験なので、絶対にモチベーションは下げないでください。
 45 歳の自分が合格発表の時は派遣社員として給湯器製造のライン作業をしていました。それが、今ではスーツに身を固めて司法書士事務所で仕事をしています。今現在、地域によりますが司法書士の仕事は増えており、それに伴い司法書士の求人は増えています。だから試験に合格すれば必ず司法書士の事務所には入れますし、必ず未来は開けます。これだけはお約束します。受かれば世界は変わります。
 私が司法書士の勉強中に気になってネットで司法書士の記事を見たのですが、どれも暗いニュースばかりでモチベーションが下がりました。だから皆さんはネットは見ないほうが良いです。現実はもっと明るいです。みなさん頑張ってください!