これで最後にするための受験生活。人間として成長し、
難関試験を合格したという自信がつきました

I.Eさん(40代)
★働きながら合格

◆受験回数 10回
◆主な受講講座
入門講座》入門講座本科生(山村クラス)
中上級講座》司法書士合格への「思考力」完成ゼミ
直前対策講座》うかる!記述式、全国公開模試

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 就職して10年ほど経った頃から、仕事で法律知識を必要とする場面があり、なんとなくその知識の重要性を感じていました。
 そんな時、職場の廃止が検討されているとの情報があり、周りの人が慌てているのを見て、ただ職場に勤めているのではダメではないか、自分自身が職場に頼らず、生きていける知識、資格が必要ではないかと思いはじめました。
 その頃、クレサラ問題が社会的にクローズアップされていたので、興味があり、弁護士や司法書士がよいのではと思いましたが、法科大学院に通うには時間もお金もないこと、クレサラ問題で活躍をされている司法書士がいることを聞き、やりがいを感じたことから司法書士試験を受験することを決意しました。
 難関といわれる司法書士試験の勉強をするには、受験指導校の活用が必須であると考え、いろいろな受験指導校のガイダンスに参加しましたが、山村拓也講師のハキハキとしたわかりやすい講義を聞いて、山村講師の講座を受講することを決めました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

①入門段階の学習法について

 入門段階では働いていたので、Web受講も検討しましたが、ライブで受講することとしました。
 また、ライブ受講するからには1日も欠かさず、出席をすることを目標にしました。
 ライブで受講することを決めた理由は、同じ目標を持った受講生と一緒に受講することによりモチベーションを維持したいと思ったからです。この選択をしたことにより、受験仲間ができ、長い受験生活を乗り越えることができたと思います。
 また、山村講師の講義はわかりやすく、講義中の雑談も合格へのモチベーションが上がる話が多く、とても良い講義でしたので、苦もなくほぼ出席をすることができました。
 この年の直前期は、山村講師から「基本を確実に」との指導を受け、入門テキスト、伊藤塾の「司法書士過去問 伊藤塾セレクション」(法学書院)のみで勉強をしました。
 しかし、それだけでもかなりの量があり、消化不良を起こし、その年の本試験は択一式で午前、午後とも満点の半分前後の得点で、惨敗でした。
 その後も受験を続けましたが、2016年の本試験が終わり、答え合わせをすると、また基準点付近で合格レベルになく、ショックを受け、正直受験生をやめようか悩むようになりました。

②中上級段階での学習法について(最後の1年)

 山村クラスの同期ですでに合格している仲間たちが、実務で活躍している話を聞いているうちに「ここで諦めたら何もなくなる」と思いました。
 また、同期の仲間の中にはまだ合格はしていないが、あきらめずに勉強している受験生がおり、一緒に受かりたいと思ったことでモチベーションが上がり、もう一度、挑戦しようと思いました。
 来年は絶対合格するとの決意をもとに、合格に何が足りないのかを真剣に考えました。
〈年内(9月~12月)〉
 択一では、その年の本試験問題で間違えた問題をピックアップし、正答率60%以上を基本問題、それ以下を難問と区別し、基本問題を何問間違えているかを見てみました。
 その結果、午前3問、午後5問あり、その8問がとれていれば、合格レベル付近に行っていることに気づきました。
 記述も、本試験の緊張から、基本的なことを迷って、答案に書き出すことができず、時間が過ぎていき、白紙の欄を多く作っている。これも基本知識がしっかりしていないからではないか、山村講師から初学者の時に言われた「基本知識を確実に」ができていないのではと思い、反省をしました。
 そのため、まず基本知識を完璧にするため、自分にあった基本テキストを決めそれをひたすら繰り返す勉強をすることにしました。
〈年明け(1月~3月)〉
 基本を繰り返すことを最優先にして、各受験指導校の答練を受けました。
 答練では点数は気にせず、択一では、基本論点、正答率の高いものを間違えていないかをチェックし、記述では、基本論点での枠ずれはないか、基本的な添付書類の間違えはないか確認し、その部分のみ復習をしました。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

山村講師
 「入門講座」から毎年ある山村クラス会や試験会場で励ましてもらったことで、今まで長い受験生活を続けてこられたと思います。
 「合格するのは、早い、遅いはある。だけど遅くても合格は合格。あきらめずに頑張って」熱く言われたことはとても印象に残っています。
 ただ、感謝の一言です。
関信敏講師
 毎年、会うたびに温かい言葉をかけてもらったことが印象的です。特に印象に残っているのは、「勉強を続けていれば合格に近づいているから大丈夫」と笑顔と明るい声で言われた言葉です。受験生活の長い受験生となった私にはとても励まされました。
 ありがとうございました。

仕事と勉強、両立の秘訣

 仕事で勉強時間が確保できないことも考え、朝5時に起き、朝6時前には勉強をはじめるという朝型に生活を変えました。仕事に影響をうけない、朝に勉強することにより、すっきりした状態で密度の濃い勉強時間の確保をすることができました。
 また、記述を解くのは、頭がすっきりしている朝ではなく、仕事が終わり、疲れている夜にやることにしました。本試験は頭がつかれた状態で記述を解くことになりますのでそのことを意識したからです。
 あと、週に1~2回はスポーツクラブ等に通うなど運動をするようにしました。仕事もデスクワークなので、ずっと机に座っていると体が硬くなり、肩こり等がひどくなり、集中ができなくなることも多かったからです。運動をはじめてからは、体が柔らかくなり、集中して勉強ができるようになりました。

最後に

 私は司法書士試験をはじめてから10年の月日を得て、やっと合格できました。
 毎年、試験の結果を見るたびに、ほんとに合格できるのだろうか、と不安に思うことも多々ありました。
 これを乗り切ることができたのは講師の方々、受験仲間など、たくさんの人と出会い、励ましてもらったことや「このままの自分でいいのか」とあきらめない気持ちだと思います。
 会社に勤めている方は、会社で嫌なこと、業務が忙しくなかなか勉強ができないなどストレスを抱え、いっそやめて勉強に専念したほうが良いのではと思うこともあると思います。
 しかし、辞めたからといって勉強時間が増えただけでは合格できるものでもないと思います。
 会社を辞めない選択肢も入れ、冷静に考えることも必要だと思います。
 この10年間は辛い受験生活でしたが、人間として成長でき、また、難関試験を合格したという自信がつきました。
 これから、社会的に貢献できるような司法書士になっていきたいと思います。