択一実戦力養成答練で学んだ問題の解き方のおかげで、
午後択一式の解答時間に苦労しませんでした

田中 政幸さん(30代)
★行政書士とWライセンス

◆受験回数 4回
◆主な受講講座
中上級講座》択一式必修300 問、択一実戦力養成答練、
 記述式答案構成力養成答練

私はこうして司法書士を目指す決意をしました

 大学を卒業後、一般企業に就職し数年間、営業職に従事していました。業務経験を重ねて行く中で、より主体的で専門性の高い仕事をしたいと思い、在学中に目指していた司法書士の受験を決意し退社しました。
 アルバイトをしながら他の受験指導校で3年ほど受験勉強をしていましたが、合格まで一歩伸び悩んでいたこと、記述の答案構成を身につけたかったことから、伊藤塾の受講を決意しました。

伊藤塾を活用した私の学習方法

①中上級段階の学習法について

 年内は宇津木卓磨講師の「択一式必修300問」受講しました。配布されるレジュメの質が高く、講義もコンパクトだったので、働きながら勉強をするうえで非常に助かりました。配布されたテキストを3回は復習し、直前期の演習にも一部利用しました。
 年明けからは「択一実戦力養成答練」、山村拓也講師の「記述式答案構成力養成答練」を軸に勉強しました。「択一実戦力養成答練」の「問題の解き方」は目から鱗でした。戦略性を持ってどんどん問題を飛ばしていく解き方は、正答率の上昇と解答時間の短縮に大変効果がありました。この講義のおかげで本試験も午後択一式の解答時間に苦労しませんでした。また、テキストの図表が他の受験指導校と比べてとても見やすく、テキストから切り離して隙間時間の暗記に利用しました。
 山村講師の記述の答案構成は、記述の答案構成が不安定だった自分にはとても力になりました。どういう手順で処理をし、捨てるべきところは捨て、条件反射でできなくてはならない点は講義で何度も示して頂いたことで、記述の力は格段に上がりました。問題も良問が多いので、直前期の演習では何度も繰り返し解きました。その甲斐あって、本試験では記述式の点数は50点以上でしたので、本当に感謝しています。

②直前期の学習法や試験当日について

 受験に集中するためアルバイトは一旦辞めました。そして、直前期に新しいことはやらないという鉄則を守り、今まで伊藤塾で配布されたテキストで苦手だった論点と過去問を中心に何度も反復練習しました。択一も記述も伊藤塾の講義で解き方の「型」ができたため、暗記と演習に没頭できたのでスランプになることなく、精神的に安定していられました。
 毎日のスケジュールにも「型」をつくりました。朝早起きしてすぐ記述の演習をし、朝食後に図書館に移動してからは択一の問題演習にあて、帰宅してからは苦手分野とひな型の暗記をしました。やることが決まっているとスランプに陥りにくく、勉強のモチベーションが湧かない時も自動的に勉強モードに入れるため、今でもこの取り組みは良かったと思います。特に、朝一で記述の演習をするのはおすすめです。思考力が冴えている時に複雑な問題に取組むことで学習効果が高く、午前中の早い段階で記述の学習が終われるため、あとは択一をやるだけだと1日のスケジュールを精神的に優位な状態で消化できます。直前期は毎日本試験のスケジュールに合わせるよう指導されることもありますが、毎週末の答練で本試験のタイムスケジュールを練習しておけば十分だと思います。
 本試験前日はしっかりと眠り、余裕をもって当日を迎えられました。同じ試験会場に顔見知りも居たため特に緊張することもなく、運も良かったと思います。本試験では「いつもと違うことをやらない」ように気を付けました。緊張から時間を使すぎたり、答案構成を変えたりせず、科目ごとに解答時間を厳守し、解き方も普段の演習から変えませんでした。それが奏功したのが不登法の記述式でした。問題が難しく、残り1時間で解答欄が埋めきれませんでした。ここで、普段通りに残りの解答欄を捨て、商登法に切り替えて後で戻れたら戻ろうと解きはじめました。結果、作戦通り商登法を終えて不登法を書ききることができ、高得点につながりました。本試験の極限状態で、いつもと同じ判断を冷静にすることの大切さが身に染みました。そのためには、普段から徹底した反復演習をすることが重要だと思います。

伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ

高城真之介講師
 Web受講でしたが、毎週の講義が楽しみでした。講義の合間にシュールな笑いを提供してくださり、クスっとなる瞬間が殺伐とした受験期間の癒しでした。
山村拓也講師
 記述の答案構成から本試験当日のメンタルまで、戦略と戦術の大切さを教えてくださり、本当に感謝しています。特に今年は、記述式でどれだけ上積みするかが合格の分水嶺だったと言えるため、講義を受講できて本当に良かったです。

最後に

 私は、企業法務に従事できる司法書士になりたいと考えて勉強してきました。ただ、受験期間が長くなると目標があるのに進めない自分を情けなく思い、苛立つこともあります。でも、家族や周囲の人が力になってくれたので、諦めることなく合格できました。
 私の様に、脱サラして受験をするにはリスクがあります。リスクを引き受けるには、明確なビジョンが必要です。そしてビジョンの実現には、努力と周囲への感謝が必要だと思います。
 受験生の方々は辛い日々が続きますが、諦めないで最後までやりぬいてください。
 努力は必ず報われる日が来ます。