フルタイムで働きながら合格!
蛭町講師のアドバイスにより、
中上級段階で改めて全範囲を網羅的に勉強しました
岸本 吉史さん(30代)
★働きながら合格
◆受験回数 6回
◆主な受講講座
《中上級講座》中上級コース、演習コース
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
私は父が司法書士をしており、現在から13年前である大学4回生の時、周りの同回生が就職活動をするタイミングで、司法書士試験の受験勉強をはじめました。当初は別の受験指導校で入門講座を受講し、大学の図書館で勉強するというスタイルでした。1回目の受験は基準点には程遠く、専業受験生として勉強した2回目は法改正に対応しきれなかったこともあり、さんざんな結果となりました。
ここであきらめました。挫折です。司法書士試験は自分には一生受かることのない試験・縁のない試験だと心底思いました。そこで逃げるように、父に正直な気持ちを話し、働かせて欲しいとお願いしました。2006年8月、補助者として働くこととなりました。
仕事をする中で、たくさんの人とお会いし、事務所の先輩方の本気で仕事をする姿勢・情熱など、いろいろな教えがあり、気づきがあり、司法書士という仕事の魅力に引き込まれていきました。ただ受験勉強には相当な拒絶反応があり、6年間全く勉強はしませんでした。仕事は好きと思えても司法書士試験勉強をしていない自分に将来の不安、罪悪感が日増しに強くなっていきました。そんな中、2013年12月、「本当にこのままでいいのか」「自分は何がしたいのか」を自問した結果、「本当に司法書士になりたい」「人の役に立ちたい、依頼者の真に喜ぶ姿がみたい」と心の底から思えることに気づき、本気の再挑戦の司法書士試験受験開始を決意しました。
フルタイムで働きながらの勉強でしたので、仕事が終わればすぐ帰宅し、21時には就寝し、朝2時~3時に起床して夢中で勉強し、8時30分に出勤するというのが平日の勉強スタイルでした。土日は朝6~7時頃から18時まで勉強しました。勉強方法は、「書いて覚える記憶の方法」から「テキストを何度も読みこんで理解し、確実に判断できる肢を確立する方法」に変えました。結果、2015年は午前が基準点に1問足らず、午後は基準点超えという結果に、落ちこぼれである自分としては少し手ごたえを感じました。しかし、2016年は、午前も午後も基準点落ちという結果に終わりました。
伊藤塾を活用した私の学習方法
①中上級段階の学習法について
今後どのように勉強していくか模索している中、2016年度の伊藤塾の分析会終了後、蛭町浩講師とお会いし相談でき、「未来の自分からの逆算」「深く掘り下げるのではなく、基本の知識を習熟する」とのアドバイスをいただき、過去問中心の勉強ではなく、もう一度全範囲の網羅ができる「中上級コース」を選択しました。「択一合格アドバンス講座」では宇津木卓磨講師による、全範囲の的確なポイントの洗い出し・ラインマーカーでの重要論点のランク付けをしてわかりやすく教えていただきましたので、過去問中心の勉強ではカバーできなかった範囲のランク付けに応じた読み込み・理解ができ、効率的に勉強することができました。「記述式答案構成力養成答練」の山村拓也講師の講座は計3年分を受講しました。この講座を受講するまで、記述の解き方・点数が不安定で、どのように処理すれば点数が取れるようになるかが本当にわかりませんでしたが、洗練された問題と山村講師による答案構成の作成の仕方、読み進めていく手順、論点に対する思考のプロセス、質問形式の受講生への問いかけなど全てが目からウロコでした。本試験でこのように解けば、大丈夫だという自信をくださいました。おかげさまで伊藤塾の「全国公開模試」の記述では1回目2回目とも、50位以内に入ることができました。
②直前期の学習法について
フルタイムで仕事をしながらの勉強でしたので、とにかく全科目をどれだけ早く繰り返せるかを考えて勉強しました。過去問は大切ですが、純粋な過去問ではなく、過去問類似の肢別の問題集を本試験までの期間に何度も繰り返しました。①確実にわかる肢②わかるが少し時間がかかる肢③うろ覚えの肢④間違えた肢をそれぞれ蛍光ペンで色分けし、2度目は②③④、3度目は③④と、少ない時間で繰り返せるように、できる限り分かっている肢に無駄に時間をかけないように工夫しました。③④はテキスト・六法に戻り、①②の色にするための勉強に努めました。
今年の本試験の結果は午前28問、午後28問と上乗せ点は足りませんでしたが、なんとか記述式で挽回することができ、合格することができました。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
最後に
私は失敗の連続ではありましたが、司法書士試験を目指されている受験生の方々は同じ轍を踏まず、最短距離で合格を勝ち取っていただければと思います。もし一度あきらめてしまっても、自分の心から望む心の声を見つければ、再度立ち上がって苦しい受験勉強を乗り越えることができる。そう思います。本当に苦しい受験勉強ではありますが、その分合格の喜び・支えてくださった方々への感謝は望外のものとなります。どうか頑張ってください。