独学での壁を伊藤塾の講座が越えさせてくれました
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
私は、当初司法試験を受験していたのですが、3回目の試験で不合格となり、改めて進路を考えた結果、これまで勉強してきた法律の知識を活かした仕事に就きたいと思ったことから司法書士試験の受験を決意しました。
伊藤塾を活用した私の学習方法
①中上級段階の学習法について
独学での勉強を進め、ある程度やりきったと思える状態で5回目の受験をしましたが、結果は択一式・記述式ともに基準点は越えたものの総合点が足りずに不合格でした。この結果を受けて、まずその年の本試験の問題の分析をし、今の勉強を続けていくことで合格できるのかを考えました。同時に、過去問演習を中心とした勉強を再開し、12月末くらいまでに本試験前の実力に戻すよう取り組みました。
本試験の問題を自分なりに分析した結果、独学では限界だと考え「択一実戦力養成答練」と「記述式答案構成力養成答練」を受講することにしました。年明けから4月上旬まではこの2つの講座の予習と復習を中心に勉強していきました。また、併せて過去問や基本的な記述問題集にも取り組んでいきました。
「択一実戦力養成答練」では、近年の過去問において出題された肢、出題実績はないが法改正などによって重要視されている分野、難易度の高い肢など幅広く扱われているため、「重要知識の定着」と「プラスアルファの知識の拡充」にとても役立ちました。また、講義では、講師が実際に解いていく手順に従って解説を進めてくださるので、どういった順番で問題を解いていくかといったことや、どの肢にフォーカスして軸肢とするかといったこと、わからない問題に対してどのように向き合い正答率を上げるかといった実践的な力を養うことができました。
「記述式答案構成力養成答練」は、山村拓也講師が実際に答案構成用紙を書きながら問題を解き進め、受講生に対して適宜質問をしていくという講義形式でした。私は、記述問題の解法に対して特に独学の限界を感じていたのですが、山村講師から繰り返しされる質問に対して、何度も答えを考えるうちに答案構成をするための思考法を自然と身につけることができたように思います。また、講義の中で、時間配分戦略上、書くべき優先度の低い事項・設問についても言及してくださるので、実践に即した戦略を強く意識するきっかけにもなりました。
②直前期の学習法や試験当日について
4月上旬から5月いっぱいくらいまでは、過去問演習を中心に勉強をしていきました。
6月に入ってから、「択一実戦力養成答練」と「記述式答案構成力養成答練」の問題と解説を再度見直しました。受講中は「ついていくだけでも大変だ」と感じていましたが、不思議と知識が頭の中に残っていると感じました。また、これと並行して過去問演習も続けました。
6月中旬以降の超直前期には、「直前期に見直したい知識集」をノートに書きためていたので、その見直しもしました。また、ここまでに過去問を何度も解いていましたが、過去問の中で「何度も不正解だった肢」や「直前にもう一度確認したい肢」に付箋を貼っておき、最後の3日~試験当日の電車の中でも見直しをしました。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
高城真之介講師
高城講師の熱い講義と優しい励まし、そして絶妙(?)なギャグによるクールダウンで、成績が芳しくなくても「また来週に向けて頑張ろう」と思うことができました。答練には予習をして臨んだのですが、講義の冒頭で「1 週間本当にお疲れ様でした」との労いの言葉をかけてくださり、受験生の気持ちにいつも寄り添ってくれ、「頑張ろう」という気持ちを持ち続けることができました。
山村拓也講師
山村講師の講義は、聞き取りやすく優しい語り口で、内容がスムーズに耳から頭へと入ってきました。その中でも、講義の中で「速く解くためのフォームを身につけるのではなく、正しいフォームをまずは身につけ、それをブラッシュアップして速さを向上させるべきだ」とおっしゃっていたことが、安直に速く解くための答案構成というものを求めていたその時の私にとって、強く印象に残っています。
司法試験からの転向について
私は司法試験の受験をしていたため、重複する科目については有利な面もあったように思います。ただ、重複する科目についても問題の傾向が異なるため、その点については十分に補充していく必要がありました。例えば、司法試験ではあまり重要視されない根抵当権や親族・相続の分野も司法書士試験では絶対に疎かにできない超重要分野です。また、不登法や商登法など重複していない科目もあるため、これから司法書士試験に転向される場合には、「入門講座」の利用をおすすめします。私の場合、独学で勉強を開始したため、特に不登法の知識の定着がなかなかできず、結局遠回りになってしまったと思います。
司法試験から転向する場合、法律知識のアドバンテージはあるので、「絶対に司法書士試験に合格する」という強い気持ちをもって全力で取り組めば、合格は見えてくると思います。
最後に
これまで、長い間ずっと信じて応援し続けてくれた両親と、一緒に頑張ってきた妻には本当に感謝しています。本当にありがとうございます。また、講義でお世話になった高城講師と山村講師にも本当に感謝しています。講座を受講していなければ合格はあり得ませんでした。これからは、少しでも多くの依頼人の方々に信頼してもらい、社会に貢献できる司法書士となっていくことでお返しができればと思っています。