行政書士開業経験から司法書士資格の必要性を実感。
これからはオールマイティーな事業展開に
ますます可能性が広がります
佐藤 理さん(50代)
★行政書士とWライセンス
◆受験回数 7回
◆主な受講講座
《直前対策講座》プレ模試、全国公開模試
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
2001年に行政書士試験に一発合格して、個人の行政書士事務所を開設して独立し、定款認証代理等の会社設立に携わる業務を行ってきましたが、職務上の制約により、行政書士は設立登記申請を行うことができないため、私にとって、司法書士の資格は必要不可欠なものであり、この難関試験に挑戦することに決めました。(はじめは、2~3年で受かるだろうなどと考えていたのですが…)
伊藤塾を活用した私の学習方法
私は、これまで基礎講座など、いわゆる○○講座的なものを受講したことはなく、市販の基本書や過去問集を中心に独学で勉強を続けてきましたが、最新の問題に触れられる答練や模試は欠かせないと考え、伊藤塾でも、「全国公開模試」を受験していました。伊藤塾の「全国公開模試」は、体力的な負担も大きな問題ばかりで、とても鍛えられたと思っています。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
筆記試験合格後の口述模試で、北谷馨講師と髙橋智宏講師のお二人に試験員としてご対応いただきました。
ちょうど忘れかけていた細かい部分を問われ、とてもあせってしまいましたが、「これからもがんばってください!」と熱いエールをいただき、大きな力となりました。講師の方々、どうもありがとうございました!
行政書士試験からのステップアップ
上記のように、私は行政書士としての業務を行う中で、司法書士の資格の必要性を痛感していた訳ですが、司法書士と行政書士のダブルライセンスは、実務上、極めて有効なもので、いわゆるオールマイティーな業務展開が可能となるため、とてもおすすめです。
仕事と勉強の両立について
行政書士事務所を自営で行っていた私としては、やはり優先すべきは依頼人から受任した業務であり、受験勉強は、業務の合間に行うことが当たり前の状況でした。そのため、電車での移動時間や待ち時間等の隙間時間を十二分に活用する必要があり、その隙間時間に、基本書や過去問集を読んでいました。この隙間時間の徹底活用が、非常に効果的だったと思います。
最後に
私は、行政書士として独立する前に、不動産会社で営業職をしており、決済時には、担当者として、銀行で立ち会いなども行っていました。当時は、不動産業が天職と考えていましたが、行政書士事務所の開業以後は、行政書士の業務がとても楽しくなったため、不動産業からは自然と遠ざかってしまい、若干の寂しさを感じていました。司法書士となった今、今度は司法書士としての立場で、不動産取引の決済現場で、立会業務をたくさん行いたいと考えています。
ところで、私はこの試験に合格するまで、多くの時間を費やす結果となってしまいましたが、「午後の部の択一式であと1問とれていたら…」「記述式であと0.5点とれていたら…」などギリギリで落ちてしまうことが多く、昨年も、商登法の記述式でまさかの一桁得点をくらってしまい、総合で2点不足で落ちるなど、極めて相性の悪い試験でした。年齢的にも40代後半から50代になっていたため、だんだんと体も衰えはじめ、1日がかりのこの試験では、午後の部の択一式の問題を解いた後に、記述式に取り掛かる時点ですでに疲労はピークに達しており、右手に十分に力が入らず、最後の商登法の記述式では、いつも字が非常に汚くなってしまっていました。受験指導校では、答練や模試の記述式で字が汚くても、きちんと採点してもらえますが、本試験では、字が汚いと大量失点をくらうという話を聞いていたため、ここ数年、記述式の得点が低かったのは、疲労で字が汚くなっていたことが原因だろうと思い、昨年、受験勉強をリスタートする前には、まずハンドグリップを購入して、右手の握力を徹底的に鍛えることからはじめました。
「これが最後の鬼門だ!」「この鬼門を乗り越えなければ、死ぬに死ねないぞ!」と常に自分に言い聞かせながら勉強を続けてきましたが、人間、死ぬ気で物事に取り掛かれば、本当に夢はかなうものなんだなぁ~、と実感しています。
「口述試験マニュアル」
実は、伊藤塾を含めて、合計4校の口述模試を受けたのですが、最初に伊藤塾で頂いたこのマニュアルだけを、口述試験の本番までくり返し続けました。それは、このマニュアルに一度目を通してから他校の口述模試に望んだところ、試験員の方に「今のままで全く問題ありませんね。」と太鼓判を押されたからです。結局、他校から頂いたマニュアル等には一切手を付けることはありませんでしたが、安心して、口述試験に臨むことができました。本当にありがとうございました!