伊藤塾の答練の問題は本試験問題に近く、
反復して解いても学習効果があったと思います
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
大学卒業後、国家機関、商社、コンサルタント等、複数の業界で働いた経験上、法律知識は不可欠であることを痛感し、どうせ法律の勉強をするならば、ゴールを設定しようと考え、司法試験に次いで難関資格であるとされる司法書士試験の合格を目指すことにしました。
伊藤塾を活用した私の学習方法
司法書士試験は難しいということは理解していたものの、大学受験や他資格の勉強と同様、基本的には過去問を中心とした問題演習を繰り返せば何とかなると思い、2003年に受験生活を開始し、2004年に第1回目の受験をして以来、気づけば合格するまでに、14年もの歳月が経っていました。
①中上級段階の学習法について
2014年の本試験終了後、明らかに「力負け」したのを自認し、「受験生10周年記念」として再出発を図るべく、2015年の合格を目指す「択一合格アドバンス講座」、「択一実戦力養成答練」並びに「記述式答案構成力養成答練」を申し込みました。
伊藤塾にお世話になるまでの11回の本試験受験のうち、基準点を突破したのは、わずかに1回だったのですが、伊藤塾の講座を受講した後の本試験戦績は、2015年が合格点に2.5点不足、2016年が1点不足と、基準点突破は当たり前、合格を本気で狙えるレベルにまで実力が上がりました。
〈択一合格アドバンス講座〉
私は基本的に座って話を一方的に聴く講義が、学生の頃から大の苦手ですが、基準点にも届かない受験結果を何度も手にし、「これは一度、受験指導校の力を全面的に借りるしかない」と思い、「択一合格アドバンス講座」を申し込みました。「択一合格アドバンス講座」の手作り感のあるテキストは、他の受験指導校のものよりもわかりやすく、自分のメモを書き込むスペースもあるので、使い勝手が良かったです。
〈択一実戦力養成答練〉
他の受験指導校の答練受講経験もある長期受験生の感想として、伊藤塾の答練問題の質は、本試験の問題に一番近いように思います。「答練を復習する意味はあまりない」といった受験指導校の講師の意見も聞きますが、当講座の問題は過去問と同じ扱いで、反復練習に使用しても、学習効果があった気がします。
〈記述式答案構成力養成答練〉
「記述式答案構成力養成答練」の問題も、他の受験指導校と比べると、本試験と問題の質が似ているように感じました。各回のテーマ(論点)が決まっているので、全ての問題を何度も復習することにより、主要論点についての解法を網羅的に反復練習することができました。
伊藤塾の各講師陣についての感想・各講師へのメッセージ
宇津木卓磨講師
宇津木講師の「何としても、受講生を受からせたい」という熱意と講義の端々で出る「自分でも合格できたんだから…」のような自虐的な叱咤激励は、長期の受験にうんざりしていた気持ちを、多少なりとも持ち上げてくれました。
高城真之介講師
つまらないギャグを飛ばしつつも、人を引き付け、真剣に講義を聞かせる術に長けた高城講師の話術と人柄には感服しました。男の私から見ても、高城講師は二枚目のナイスガイです。実に、うらやましい…。
山村拓也講師
山村講師の論理的な記述式問題の解法は、非常に参考になりました。私は午後の択一式を1時間で仕上げる自信がなかったので、山村講師の解法をそのまま取り入れることはしなかったのですが、考え方やミスを防ぐための工夫等は、しっかりと自分のものにしました。
また、山村講師の話し方は、本当に上手いですね。これくらい講義の上手い教員に、大学時代に出会っていたら、私も今ほどには「聴講嫌い」にならなかったかも知れません。
最後に
私がこれほどまでの長期受験生になってしまった最大の原因は、「まとめノート」を最後の2年まで作らなかったことにあると思います。重要論点や苦手な問題を、ひとつのノートにまとめて、いつでも見直せるように、持ち歩くようにしたら、基準点を突破できるようになりました。もっと素直に、早くからこれをやればよかった…。
14年間の長期受験になりましたが、「受かるまでやる」と冗談半分とは言え、周囲に宣言していたので、何度も不合格通知を手にして、落ち込んでも、「もう受験やめようか」と本気で思ったことは一度もありませんでした。受験生活の最後の方は、合格したらどうするとか、そういうものよりも、「この14年間を無駄にするわけにはいかない」という意地が、最大のモチベーションになっていたように思います。