合格した今“やっと止まっていた時間が動き始めた”
これからは後悔のないよう自分の道を切り拓くのみ
私はこうして司法書士を目指す決意をしました
行政書士と試験科目が共通していること、行政書士試験を受験するときより法律に特化した資格として司法書士に興味を持ったからです。
伊藤塾を活用した私の学習方法
①入門段階の学習法について
入門講座はインターネットで受講していました。出社前に1,2時間早起きして、1.5倍速で再生していました。9月に受講を始め、なんとか4月には講座を見終えることができましたが、後半のマイナー科目がほとんどわかりませんでした。また、一緒についていた「択一式実戦力養成答練」、「記述式答案構成力養成答練」はほとんどできませんでした。過去問の「司法書士過去問 伊藤塾セレクション」(法学書院)を繰り返し復習して、初受験は択一式の基準点を超えることができました。そのときに、記述式の難しさに直面しました。
②中上級段階の学習法について
1回落ちるとやる気がなくなってしまって、次に試験勉強を開始するのはいつも年明けでした。会社法にものすごい苦手意識があり、改正もあって、民法と不動産登記法で点数を稼ごうと思っていました。数回受けるうちに記述式も基準点を超えるようになりました。けれど、択一式がいつも基準点ぎりぎりで、いつも総合点で落ちていました。
今年は、会社法を味方につけようと決めました。例年のように勉強を開始したのは年明けでしたが、「リーガルクエスト 会社法」(有斐閣)を読んだところ、意外と取っつきやすく思えました。法律には理由があり、そこを踏まえれば、知識があやふやであっても、択一式で当てることができるのではないかと思いました。それで、会社法を、自分が会社の取締役になったつもりで、株主になったつもりで、債権者になったつもりで解くようになりました。この勉強方法が正しかったかはわかりません。それでも、今年は午前も午後も基準点からほんの少し余裕をもった点数を取ることができました。
③直前期の学習法や試験当日について
会社からは2週間の休みをもらいましたが、長い時間の勉強は腰痛を起こしてしまうため、体調管理をするようにしました。そのため、ヨガを習いにいきました。
最終的に、過去問は「司法書士過去問 伊藤塾セレクション」(法学書院)を1回だけチェックしました。記述式答練は3回くらい繰り返したと思います。
試験当日は、問題と解答用紙を配られたあとは、ずっとヨガの呼吸法(4秒で吸って、8秒で吐く)をやっていました。呼吸が浅いと自覚することで、次第に落ち着いていきました。
最後に
今もって、司法書士試験を自分が受験してよかったかわかりません。この資格をうまく利用できるのかも現在はわかりません。毎年、もう受験をやめようと思いました。結果的に5回目にして受かりましたが、もっと早めにあきらめて、別の人生を選んでいたほうがよかったと数年後に思う可能性もあります。それでも、今年、試験に合格できて、やっと止まっていた時間が動き始めた気がします。